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やさしいDX・楽しいDXで成功するマインドシフト

2026年8月21日




CONCEPT

やさしいDX・楽しいDX
成功するマインドシフト

DX疲れの現場を追い詰めない。近森満がダイハツ事例とサートプロの実践知で、持続可能なデジタル変革の設計図を解説します。
約8割
DXに取り組む日本企業
2カ月
ダイハツの育成
2〜3名
孤立させない体制
やさしいDX・楽しいDXで成功するマインドシフト
📅 2026年4月23日
✍️ 近森 満(株式会社サートプロ CEO)

#DX推進
#マインドシフト
#人材育成

SUMMARY
■ 記事概要
「DXはしんどい、面倒くさい」。そう感じている現場が、今もなお少なくありません。でも、本当にそうでしょうか? IPAの『DX動向2025』を見ると、日本企業の約8割が一部または全体でDXに取り組んでいるにもかかわらず、米国やドイツとの差はむしろ広がっている。これ、本当に重要です。この記事では、DX推進のゴールポストが動き続けるなかで、今まさに求められている「やさしいDX・楽しいDX」というマインドシフトをテーマに、ダイハツの人材育成事例やサートプロの実践知を交えながら、30代・技術人事本部長のあなたに向けて、現場が疲弊しない持続可能なデジタル変革の設計図を解説します。読み終える頃には、明日の社内提案書に書き込めるアクションが、きっと見つかるはずです。

✅ この記事でわかること
・DXが「止まっている」ように感じる本当の理由
・「やさしいDX・楽しいDX」というマインドチェンジの中身
・ダイハツ「人に優しい みんなのデジタル」の人材育成
・自社のDXを「自社の問い」で定義する重要性
・明日から実践できる「やさしいDX」5ステップ

SECTION 01

DX推進が「止まっている」ように感じる本当の理由

📌 ポイント
「DXが進んでいない」と感じるのは停滞ではなく、求められる水準(ゴールポスト)がこの5年で劇的に動いたためです。

ところで、みなさんの会社では「うちはDXできてますか?」という問いに、胸を張って「はい」と答えられる人が何人いるでしょうか? おそらく、ほとんどいないんじゃないかと思います。これ、現場の肌感覚として、すごく正直な反応ですよね。

『DX動向2025』が示す、日本企業のリアル

📌 ポイント
約8割が取り組む一方、米独との差はむしろ拡大。米独はDXという言葉を使わず、事業変革が日常業務。日本は道の途中で同じ土俵に立っていません。

IPA(情報処理推進機構)が発表した『DX動向2025』のデータを見ると、日本企業のDX取組状況は2024年時点で、一部または全体で取り組んでいる企業が実に約8割に達しています。数字だけ見ると「すごく進んでるじゃん」と思うかもしれない。ところが、米国やドイツの同じ調査結果と並べると、その差は縮まるどころか、むしろ拡大しているように見えるんです。

参考:DX動向2025(データ集)(IPA・情報処理推進機構)

なぜでしょうか? 理由はシンプルで、米国やドイツはそもそも「DX」という言葉をほとんど使っていないからです。デジタル化は当たり前、データ活用も当たり前。その前提のうえで、事業変革そのものが日常業務になっている。一方の日本は、2020年のコロナ禍でようやく紙からデジタルへの置き換えが本格化し、そこからデジタイゼーション、デジタライゼーション、そしてDX(デジタル・トランスフォーメーション)へと駆け抜けようとしている途中段階、道の途中。これ、断言しますが、比較対象として同じ土俵に立っていないんですよ。

「DXできていない」のではなく、ゴールポストが動いた

📌 ポイント
2020年はFAXをメールにするだけで「DX」でした。生成AI・AIエージェント・AGI/ASIが視野に入る今、社会が加速度的に先へ進んでいるのです。

これ、本当に重要なポイントなので何度でも言います。私たちが「うちのDX、進んでいないな」と感じているのは、事業が停滞しているからではありません。求められる水準、つまりゴールポストが、この5年のあいだに劇的に動いたからです。

2020年当時、FAXをやめてメールにするだけでも「DXやってる」と言えた時代がありました。ところが今や、生成AIがあらゆる業務に入り込み、AIエージェントが自動化や作業の代替をし、AGI・ASIといった超知性が現実の視野に入ってきている。そんな時代に、「うちは書類を電子化しました」で胸を張れるはずがない、じゃないですか。

つまり、「DXできていない」と感じるのは、進んでいないのではなく、社会全体が加速度的に先に進んでいるからなんです。ここを誤解してしまうと、社内で「DX疲れ」「もうDXの話はうんざり」という空気になってしまい、推進担当者は孤立してしまう。これが今、多くの企業で起きている本当の問題だと私は見ています。

SECTION 02

「やさしいDX・楽しいDX」というマインドチェンジ

📌 ポイント
やさしいDX=現場を追い詰めない、楽しいDX=現場が自分ごと化できる。この二つのマインドチェンジなしに業務効率化も人材育成も根付きません。

なぜ「やさしさ」と「楽しさ」が必要なのか

📌 ポイント
現場にDXは「追加業務」「仕事を奪うもの」「よくわからないカタカナ」に映ります。この構図を変えない限りDXは進みません。

DX推進って、そもそもなぜしんどいのか? 余談ですが、私がサートプロでDX人材育成プログラムを立ち上げた当初、受講企業の担当者さんからよく聞いたのが「うちの会社では、DXと言っただけで煙たがられる」という声でした。なぜか? 現場にとってDXは、「追加業務」「自分の仕事を奪うかもしれないもの」「よくわからないカタカナ用語」として映ることが多いからです。

この構図を変えない限り、DXは進みません。そこで今回、ポッドキャストで議論したのが「やさしいDX」「楽しいDX」というキーワードだったわけです。

やさしいDXとは、現場を追い詰めないDX。楽しいDXとは、現場が自分ごと化できるDX。この二つのマインドチェンジなしに、業務効率化も人材育成もデジタル変革も、本当の意味では根付かないんですよ。これ、5年半以上このテーマを追い続けてきた私の確信です。

マインドシフトの本質は「主語を変える」こと

📌 ポイント
主語を「うちの部署の誰か」から「私自身」へ変えること。そのための環境準備が経営者・人事の役割です。

多くの企業で、DX推進の主語は「経営企画部」や「IT部門」になりがちです。あるいは外部のコンサル任せ。でも、それだと現場には「自分たちのDX」という意識が絶対に生まれません。

マインドシフトの本質は、主語を「うちの部署の誰か」から「私自身」に変えること。そのために経営者・人事が準備すべき環境が、次に紹介するダイハツの事例のようなものなんです。

SECTION 03

ダイハツに学ぶ「人に優しい みんなのデジタル」

📌 ポイント
普段PCを触らない工場作業員を、2カ月の基礎教育でAI活用のキーパーソンに育てる。地道だが極めて戦略的なモデルです。

工場ライン作業員をDXキーパーソンに育てるという発想

📌 ポイント
通常業務から一時的に外し2カ月みっちり基礎教育。現場の困りごとの解決策を工場に実装するところまで担わせるモデルです。

ここで、DX動向2025のなかでも一際光っていた事例を紹介します。ダイハツ工業が掲げている「人に優しい みんなのデジタル」というDXスローガンです。

参考:「PC触らない」工場作業員をたった2カ月で「AI活用キーパーソン」に ダイハツが進める地道なDX人材育成(ITmedia ビジネスオンライン)

何が特徴的かというと、普段PCをほとんど触らない工場のライン作業員を、AIを用いた課題解決のキーパーソンに育成しているところ。これ、普通の感覚だと「えっ、無理じゃない?」と思うじゃないですか。

ところがダイハツは、彼ら・彼女らを一時的に通常業務から外し、二ヶ月間みっちりとプログラミングの基礎教育を行う。しかも、教育現場で実際に困っているテーマを持ち寄らせ、解決策を工場に実装するところまで担わせる、というモデルを構築している。これ、本当に地道で、しかし戦略的です。

なぜ「総務」や「IT部門」ではなく現場作業員なのか

📌 ポイント
工場は人ありきの世界。現場を一番よくわかる作業員にデジタルを装備させる。「誰かがやってくれる」を許さない設計です。

DXというと、通常は総務・経営企画・IT部門が駆り出されます。でも、ダイハツはあえて現場作業員を選んだ。なぜか?

理由はシンプルで、工場の現場は人ありきの世界だからです。いくら機械化が進んでも、機械を操作するのは人。検査するのも、運ぶのも、詰めるのも、最後は人間の目と手。そこを一番よくわかっているのが現場作業員なんですよ。だから、その当事者にこそデジタルスキルを装備させる。これがダイハツの発想の強さです。

そして、工場長自身がデジタル好きで「学びたい」と手を挙げた人を、DX専門部署に送り出すという仕組み。これは「誰かがやってくれる」を許さない設計です。手を挙げれば学べる、挑戦できる、という環境を会社が用意する。業務効率化のためのツール導入ではなく、まず人を育てる。これ、AI活用時代の人材育成の王道だと私は思っています。

「一部門に2〜3名」のチーム育成が心を折らせない

📌 ポイント
一人だけだと期待・質問・苦情が集中し離職に。最低2〜3名の複数体制で担当者を孤立させないのが、やさしいDXの要です。

もう一つ、ダイハツの設計で見逃せないのが「一部門に必ず2〜3名のDX人材を配置する」という方針です。

これ、実はサートプロがDX人材育成プログラムを始めた当初から、私たちがクライアント企業にお願いしていたことと、まったく同じなんですよ。一社に一人だけだと、その人に全部の期待と質問と苦情が集中してしまう。矢面に立たされた結果、心が折れて離職する。そんなケースを、私は山ほど見てきました。

だからこそ、大企業でも中小企業でも「最低2〜3名のDX推進者を育てましょう」と提案してきた。ダイハツもまったく同じ設計をしている。これは偶然ではなく、現場を知る人間が行き着く必然なんです。

やさしいDXとは、担当者を孤立させないDXでもある。これ、経営層と人事の方にはぜひ覚えておいてほしいポイントです。

SECTION 04

自社のDXは「自社の問い」で決めるべき理由

📌 ポイント
DXに公式の成果指標は存在しません。だからこそ自社のDXは自社の問いへの答えとして定義することがマインドシフトの到達点です。

DXの成果指標は、実は「存在しない」

📌 ポイント
国の義務も同業比較のベンチマークもない。自社が「できている」と思えばできている。ダイハツも育成人数を自社で定義しました。

面白い指摘を一つ。DXに「成果指標」は実は存在しないんです。経済産業省や総務省が、「従業員◯名以上の企業はDX人材を◯人揃えなさい」と義務づけているわけではありません。同業他社と比較しようとしても、ベンチマークとして使える数字がない。だから、自社が「DXできている」と思えば、その瞬間にできているとも言える。逆に、他社を見て「うちはまだだ」と思えば、永遠にできていないとも言える。

この事実を踏まえて、ダイハツは「ダイハツウェイ」(近森満が勝手にそう呼んだ)としてのDX目標を自社で定義している。1,000人の前倒し育成という数字も、3,000人という先の目標も、すべてダイハツ自身が決めた指標です。他社のKPIを真似したわけじゃない。

これ、本当に重要な話です。自社のDXは、自社の問いに対する答えとして作らなければならない。これがマインドシフトの到達点なんですよ。

「あなたの会社のDXは何ですか?」という問いに答えられるか

📌 ポイント
手段の列挙はDXではありません。経営層・人事・現場が一枚岩で「自社のDXは何か」を言語化できれば、全ての優先順位が整理できます。

ここで、30代の技術人事本部長であるあなたに、真正面から問いかけさせてください。「あなたの会社のDXは何ですか?」という問いに、30秒で答えられるでしょうか?

多くの企業では、この問いにスラスラ答えられません。なぜなら、DX推進計画が「バズワードの寄せ集め」になってしまっているから。生成AIを入れます、クラウドに移行します、ペーパーレス化します、と並べただけでは、それはDXの手段の列挙であって、DXそのものではない。

やさしいDX・楽しいDXを実現する第一歩は、経営層・人事・現場が一枚岩で「自社のDXは何か」を言語化することです。そこが定まれば、リスキリングの設計も、AI活用のロードマップも、データ活用の優先順位も、すべてその問いを軸に整理できる。逆にそこが曖昧だと、何をやっても「やらされDX」になって、現場は疲弊する一方です。

SECTION 05

生成AI時代に求められるリスキリングの設計

📌 ポイント
本丸は「今PCが苦手な人」の再出発。自然言語でAIに指示すればアプリが動く時代に、現場知を持つ人がAIで業務効率化を自ら設計できます。

「PCが苦手」からの再出発を許す仕組み

📌 ポイント
高スキル人材向けだけでは全社展開できません。生成AIでハードルが劇的に下がった今こそ、現場知を持つ人の再出発に勝ち筋があります。

ダイハツの事例でもう一つ注目すべきは、「PCが苦手な人でもスタートできる」という設計思想です。リスキリングというと、どうしても「プログラミングができる人を、さらにデータサイエンティストにする」といった既に高いスキルを持つ人材向けの話になりがちです。でも、それだと全社展開できません。

むしろ、DX人材育成の本丸は「今、PCに苦手意識を持っている人」にどう再出発の機会を提供するかなんですよ。これ、生成AIの登場によって、ハードルが劇的に下がっています。コードを書けなくても、自然言語でAIに指示すればアプリが動く時代。だからこそ、現場の知見を持つ人が、AIを使いこなして業務効率化を自分で設計できる。ここにリスキリングの勝ち筋があります。

AGI・ASIを見据えた長期視点の人材戦略

📌 ポイント
経営層だけがAIリテラシーを持てばいい発想はもう通用しません。末端の現場までAIを使いこなす体制が5年後・10年後の競争力を分けます。

少し先の話もさせてください。生成AIはすでに社会実装フェーズに入り、次はAGI(汎用人工知能)、その先にはASI(超知性)が控えています。超知性ASIの時代、企業に求められるのは「AIと協働できる人材」を、全階層で揃えておくことです。

現時点で経営層・マネジメント層だけがAIリテラシーを持っていればいい、という発想はもう通用しません。ダイハツが工場のライン作業員から育てているように、末端の現場までAIを使いこなせる体制を今から作っておくことが、5年後・10年後の競争力を決定的に分けます。これ、断言します。

私自身、IoT検定制度委員会で進めている超知性ASI検定も、まさにこの長期視点で設計されたものです。全階層にわたるAIスキルの可視化と、それに基づく人材配置。これが、これからのリスキリング戦略の中核になるはずです。

SECTION 06

明日から実践できる「やさしいDX」5ステップ

📌 ポイント
定義を一枚の紙に/複数体制/業務から外す勇気/ツールと教育をセット/進捗は自社の昨日と今日で測る。この5つが実践の型です。

最後に、この記事を読んでくれたあなたが、明日から社内で動くための5ステップを置いておきます。

STEP1
DXの定義を一枚の紙に
抽象語ではなく「3年後、うちの会社はこう変わっている」を具体的に書く。
STEP2
推進担当者を2〜3名の複数体制に
一人に任せない。部門横断でチームを組む。
STEP3
手を挙げた人を業務から一時的に外す勇気
片手間では何も変わらない。ダイハツの二ヶ月プログラムのように。
STEP4
ツール導入と教育機会をセットで設計
ツールだけ配って「あとは自分で学べ」では誰も使わない。
STEP5
進捗を「他社比較」ではなく「自社の昨日と今日」で測る
これが「自社のDX」を育てる唯一の道。
CONCLUSION

さいごに

📌 ポイント
「やさしさ」と「楽しさ」を経営指標に組み込む大胆な一手を。業務効率化の数字だけでは測れないものがDXの本質にはあります。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。やさしいDX・楽しいDXというテーマは、一見するとフワッとした理想論のように聞こえるかもしれません。ところが、ダイハツのような具体事例を見ていくと、それが実は極めて戦略的で、人間の心理を深く理解した設計だということがわかります。

DX推進が進まないと嘆く前に、まず問い直してほしいのは「うちのDXは、現場にとってやさしいか、楽しいか」という視点です。この二つが欠けたまま、ツール導入や人材育成を進めても、結局は持続しません。逆にこの二つが根付いた組織は、生成AI時代でも、AGI・ASI時代でも、自分たちの力でデジタル変革を続けていけます。

技術人事本部長のあなたには、ぜひ「やさしさ」と「楽しさ」を経営指標に組み込むという、ちょっと大胆な一手を検討していただきたいと思います。業務効率化の数字だけでは測れないものが、DXの本質には確かに存在します。明日からの一歩が、御社の5年後を決定的に変えるはずです。

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FAQ

よくある質問

Q1:日本のDXが遅れて見えるのはなぜですか?
『DX動向2025』では日本企業の約8割がDXに取り組む一方、米独との差はむしろ拡大しています。理由は米独が「DX」という言葉をほぼ使わず、デジタル化やデータ活用が当たり前の前提で事業変革が日常化しているためです。日本は道の途中で、同じ土俵に立っていません。

Q2:「やさしいDX・楽しいDX」とは何ですか?
やさしいDXとは現場を追い詰めないDX、楽しいDXとは現場が自分ごと化できるDXです。現場にとってDXは追加業務・仕事を奪うもの・よくわからないカタカナ用語に映りがちで、この構図を変えない限りDXは進みません。この二つのマインドチェンジなしに、業務効率化も人材育成も根付きません。

Q3:ダイハツのDX人材育成の特徴は何ですか?
普段PCを触らない工場のライン作業員を、AI活用のキーパーソンに育てる点です。通常業務から一時的に外し2カ月みっちり基礎教育を行い、現場の困りごとの解決策を工場に実装するところまで担わせます。一部門に2〜3名を配置し担当者を孤立させない設計も特徴です。

Q4:DXに成果指標はありますか?
実は存在しません。国が人数を義務づけているわけでもなく、同業比較のベンチマークもありません。だからこそ自社のDXは自社の問いに対する答えとして定義する必要があります。ダイハツも育成人数などをすべて自社で定義しました。これがマインドシフトの到達点です。

Q5:生成AI時代のリスキリングはどう設計しますか?
本丸は「今PCが苦手な人」に再出発の機会をどう提供するかです。自然言語でAIに指示すればアプリが動く時代で、現場の知見を持つ人がAIで業務効率化を自分で設計できます。AGI・ASIを見据え、末端の現場までAIを使いこなせる全階層の体制を今から作ることが競争力を分けます。

KEYWORDS

重要なキーワード解説

マインドシフトとマインドチェンジ

📌 一行定義
物事の見方や前提そのものを根本から変えること。

マインドシフトとは、物事の見方や前提そのものを根本から変えることを指します。DX推進においては「効率化のためのツール導入」から「事業変革そのもの」へと、目的地そのものを書き換える行為に近い概念です。マインドチェンジも同義で使われることが多いですが、後者の方が「日々の行動レベルでの変更」というニュアンスを含みます。両者を組み合わせることで、経営層の戦略的視点と現場の行動変容が揃い、はじめて持続可能なデジタル変革が実現します。

リスキリング

📌 一行定義
既存従業員に新しい職務に必要なスキルを再習得させる取り組み。

リスキリングとは、既存従業員に対して新しい職務や役割に必要なスキルを再習得させる取り組みです。日本では特に、デジタル領域の人材不足を補う手段として注目されています。ポイントは「採用で補う」のではなく「今いる社員を変容させる」ことにあり、企業文化や心理的安全性と密接に関わります。ダイハツのように、現場作業員にもプログラミングを学ばせるアプローチは、全社的リスキリングの好例と言えます。

AGIとASI

📌 一行定義
人間並みの汎用知能AGIと、人類を上回る超知性ASI。

AGI(Artificial General Intelligence/汎用人工知能)は、人間と同等またはそれ以上の柔軟性で多様なタスクをこなせるAIを指します。ASI(Artificial Super Intelligence/超知性)は、AGIをさらに超えて、あらゆる分野で人類の総和を上回る知性を持つとされる概念です。どちらも現時点では完成していませんが、5〜10年の視野で人材戦略・データ活用戦略を設計するうえで、前提として組み込むべき未来像となっています。

🎙️ この内容はSpotify Podcast「超知性AI時代のDX企画書のネタ帳」でも配信中です。
※音声収録のポッドキャストではテキストには載っていない㊙話も。ぜひ、ものは試しに聴いてみてください。

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関連ハッシュタグ
#DX推進 #生成AI #マインドシフト #マインドチェンジ #リスキリング #デジタル変革 #人材育成 #業務効率化 #AI活用 #データ活用

AUTHOR

著者紹介

近森満(ちかもり みつる)
株式会社サートプロ 代表取締役CEO / DXコンサルタント/IT人材育成/検定事業化

IT技術者の教育支援と人材育成を専門とする事業化コンサルタントとして、2006年に株式会社サートプロを創業し、IoT検定・+DX認定・アジャイル検定などの資格制度を創出。独自の技術者向け教育研修の開発に定評があり、実践的なスキル向上を支援。経済産業省DX推進ラボおよびIoT推進ラボのメンターとして自治体や中小企業のDX推進を支援。近年は超知性ASIスキル可視化にも取り組み、次世代技術の普及に注力している。

■所属・役職
・IoT検定制度委員会 事務局長(IoT検定、+DX認定、超知性ASI検定)
・一般社団法人 IT職業能力支援機構 理事長(Android資格)
・電気・電子系技術者育成協議会 副理事長(E検定)
・組込みソフトウェア管理者技術者育成研究会 メンバー(組込み)
・ET教育フォーラム合同会社 代表(コンテンツ制作)
・経済産業省 地方版IoT推進ラボ ビジネス創出事業メンター(IoT支援)
・経済産業省 地域DX推進ラボ ビジネス創出事業メンター(DX支援)
・デジタル庁 デジタル推進委員(デジタル化支援)
・DX事業共同組合 設立理事(DX推進)
・一般社団法人日本サステナブルビジネス機構 幹事(SDGs認証)
・“一億総活躍社会を実現する”共生日本協議会 理事(DEI支援)
・アジャイル開発技術者検定試験コンソーシアム 事務局長(Agile検定)
・一般社団法人国際サイバーセキュリティ協会 事務局長(IACS認定)
近森満
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