共有と押しつけの違い。
シェアが変えるAI時代の情報共有
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押しつけ→共有
伝え方の転換
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SUNO/Flow
最新AIツール活用
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MX
マインド変革
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✍️ 近森 満(株式会社サートプロ CEO)
#情報共有
#マインドトランスフォーメーション
#AI活用
・SUNO・Google Flowなど最新AIツールの実践活用術
・情報を惜しみなくシェアし続ける理由
・情報を受け取った人に委ねるマインドトランスフォーメーション
・AGI・ASI時代に求められる「シェアするリーダーシップ」
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| 1シェアすることの大切さ、「押しつけ」との違い |
| 2近森満が実践する最新AIツール活用術 |
| 3AIツール情報を積極的にシェアし続ける理由 |
| 4情報は受け取った人に委ねる、マインドトランスフォーメーション |
| 5DX推進現場で見えてきた「シェア」の力 |
| 6データ活用とAGI・ASI時代を見据えたシェアの重要性 |
| 7よくある質問(FAQ) |
シェアすることの大切さ、「押しつけ」との根本的な違い
「ねばならない」と言った瞬間、情報は凶器になります。「私はこうしています、あなたはどうですか?」と受け手に委ねるのが真のシェアです。
ところで突然ですが、あなたは「シェア」と「押しつけ」の違い、意識したことがありますか?
DX推進の現場でセミナーや講演を行っていると、よく目にする光景があります。登壇者が「これをやらなければならない」「この業界のベンチマーク企業はこうやっている、だからあなたの会社もそうすべきだ」という形で情報を伝えるケースです。気持ちはわかります。良い情報を持っているからこそ、相手にも役立ててほしいと思うのは当然のことです。
でも、これ、「ねばならない」という言い方をした瞬間、情報は凶器になるんですよね。
受け取る側の立場に立ってみてください。「うちの会社ではそれはできないよ」「講師が言っていることはわかるけれど、うちの規模では無理だ」という壁を、聞いている人は瞬時に感じてしまいます。せっかくの有益な情報が、かえってストレスや制限感を与えてしまう。これでは本末転倒じゃないですか。言えば言うほど、引かれてしまいます、という経験、あると思います。だから、『「ねばらならない」にねばらない』、本当に重要です。
私が言う「シェア」はそれとは全く違います。「私はこういうやり方でやっています。あなたの業務ならばどうですか?」という伝え方です。
自分が実践していること、自分が実際に効果を感じたことを「こんな方法があります」と提示する。あとは受け取った人が自分の状況に合わせて解釈し、試してみるかどうかを決める。それが情報を受け取った人に委ねるということですし、それこそが真のシェアだと信じています。
近森満が実践する最新AIツール活用術
音楽生成AIのSUNOと画像生成のGoogle Flowを実践活用。「こんなことができます」とシェアし、使うかどうかは受け取った人が判断すればいいのです。
では具体的に、私がどんなAIツールを、どう使っているかをシェアしましょう。DX推進・IT教育の仕事をしながら、日々いくつものAIサービスを試しています。情報収集はX(元Twitter)が中心で、最新のAI関連情報をキャッチアップし続けています。
SUNO:音楽生成AIで楽しみながら可能性を探る
最近ハマっているのがSUNO(suno.com)です。私自身がロック好きということもあって、最初は純粋に「自分の好きな音楽を作ってみたい」という動機で使い始めました。
でも使っていくうちに、ビジネス活用の可能性が見えてきました。たとえば、企業のホームページのURLをChatGPTやGeminiに読み込ませて、その会社のイメージを分析させます。「この会社はどんなイメージですか?曲にするとしたらどんなジャンルが合いますか?」と聞いて、Aメロ・Bメロ・サビの歌詞を生成させる。その歌詞をSUNOに渡して、サウンドの方向性(ポップ調、ロック調、スロー調など)を指定すれば、一曲が完成してしまいます。
1回の生成で2曲ずつ出てきますから、何パターンか試すことができます。これ、会社のイメージソング作成サービスとして成立するんじゃないか、と思うくらいの完成度なんですよね。
参考に株式会社サートプロの社歌、創ってみました。5分で完成しますのでやってみてください。
1)ChatGPTに社歌作りたいから設計してとURLを入れて伝えます。
2)できた歌詞と曲調、希望(🎸とか🥁とか🎹の種類など)をSUNOに入れてる。
3)Createボタン押す。
出来上がりです。
確かな証(あかし) — Listen and make your own on Suno(suno.com)
大事なのは、こういう使い方があるということを知ってもらうことです。あなたの会社で使うかどうかは、あなたが判断すればいい。私はただ「こんなことができます」とシェアしているだけです。
Google Flow:ウォーターマークなしの高品質画像生成
もう一つ最近頻繁に使っているのが、Googleのラボ実験サービス「Google Flow」(labs.google/fx/ja/tools/flow)です。
生成AI画像を業務に使う際に、多くの人が悩む問題があります。それがウォーターマーク(透かし)の問題です。Geminiで画像を生成すると、「AI生成画像である」というウォーターマーク「✧」がつきます。NotebookLMも「NotebookLM」ロゴとネームが付きます。プレゼン資料や記事に使う場合、一見して「あ、AI生成だな」とわかってしまう。このウォーターマークを嫌がる人が多いんですよね。
Google Flowを使うと、裏ではNano Banana 2(nanobanana2)というモデルが動いているのですが、このウォーターマークがつかないんです。なんでつかないのかはよくわかりませんが(笑)、とにかくつかない。実用的には「だからいいや」という話です。
アスペクト比も16:9に設定できますし、記事のアイキャッチ画像やプレゼン資料の挿絵として使うには十分な品質です。私が今、画像生成に一番よく使っているサービスです。
AIツール情報を積極的にシェアし続ける理由
情報のシェアは受け取った人のマインドシフトのきっかけになります。「試してみようか?」という思考の始まりが、マインドチェンジの第一歩です。
こうして自分の使っているAIツールをシェアするのには、理由があります。
DX推進・AI活用の専門家として、新しいサービスのキャッチアップは仕事の一部です。経済産業省のDX推進ラボやIoT推進ラボのメンターとして、自治体や中小企業のデジタル変革を支援する立場でもあります。「最新の情報を持っているけど自分だけ使っている」では、専門家としての存在意義が薄れてしまいます。
でも、それ以上に大切なことがあります。情報のシェアは、受け取った人のマインドシフトのきっかけになるということです。「近森さんはSUNOでこんなことをやっているんだ。じゃあ自分の業務でこういう使い方ができないか?」「Google Flowというサービスがあるんだ。試してみようか?」という思考が始まる。それがマインドチェンジの第一歩になるわけです。
私が全国で講演やセミナーを行う際にも、この哲学は変わりません。「こういうデータがあって、このAIツールを使えばここまでできます。皆さんの会社ではどんな課題がありますか?」と問いかける。すると「うちにはこういうデータがあって、このことをやりたいんですが」という会話が生まれる。そこで初めて「それでしたら、こういうツールを使ってみたらいいんじゃないですか」というシェアができるわけです。
情報は受け取った人に委ねる、マインドトランスフォーメーション
ゴール(仕上がり像)さえ共有できれば、方法は相手に委ねられます。DX推進ではツール導入より、このマインドトランスフォーメーションが重要です。
「やり方を決めつける、指定するのが大嫌い」と私はよく言います。
タスクを誰か(人間であれAIエージェントであれ)に依頼するとき、細かいやり方まで指定してしまうと、相手の自主性や創意工夫が消えてしまいます。「朝9時から10時にこれを作成して提出しなさい」「このプロセスで、この手順でやりなさい」と縛れば縛るほど、相手のやる気は削がれていく。
ゴール、つまり「何を目指したいのか、どうなりたいのか」仕上がり像さえ共有できれば、あとはそれぞれの状況に合わせた方法を見つけられるはずです。これはAIの使い方においても、DX推進のアドバイスにおいても、日常のコミュニケーションにおいても同じことが言えます。
情報をシェアするとき、最終的な解釈と判断は受け取った人に委ねる。「こうしなければならない」ではなく「こんなこともできます」という伝え方をする。受け取った人がそれを自分なりに咀嚼して、「よし、試してみよう」「これは自分の会社では難しいが、こちらのアプローチなら使えそうだ」と判断する。それがマインドトランスフォーメーション、つまり思考様式の変革につながっていくわけです。DX推進において、ツールの導入や業務効率化よりも、このマインドトランスフォーメーションの方がはるかに重要だと私は強く思います。
お仕着せのITシステムばかりを使っていた今までは、終わりです。これからは自由度があり、自分で設計する時代にAIが連れてきてくれました。マインドトランスフォーメーションが必須な時代です。
DX推進現場で見えてきた「シェア」の力
「こうしなければ」の押しつけは防衛反応を招き、「こんな事例がありました」のシェアは前向きな反応を生みます。情報の渡し方が成否を分けます。
デジタル変革・DX推進の支援をしていて、何度も目撃してきた光景があります。外部からコンサルタントやコーチが来て、「御社はこうしなければなりません」「この業界のベンチマーク企業はこうやっています」と伝えると、経営者や現場のスタッフが固まってしまう場面です。「うちには無理だ」「そんなリソースはない」という防衛反応が起きてしまう。
一方、「私が別の会社で見た事例でいうと、こんな使い方をしていましたよ。参考になりますか?」というシェアの仕方をすると、反応が全く違います。「ほう、それは面白いですね。うちの〇〇業務に応用できるかもしれません」という前向きな反応が生まれやすくなる。
これはリスキリングや人材育成の現場でも同じです。「AIを使えるようにならなければ生き残れない」という脅迫的な伝え方と、「AIをこう使ったら、この仕事がここまで楽になりましたよ」という体験のシェアでは、受け手の反応が全く異なります。業務効率化・AI活用・デジタル変革において、情報の「渡し方」が成否を分けます。押しつけではなく、シェア。命令ではなく、提案。それが人材育成においても、組織のマインドチェンジにおいても、本質的に重要なことだと断言します。
データ活用とAGI・ASI時代を見据えたシェアの重要性
AIが知識を瞬時に生成する時代、情報を囲い込む優位性は失われます。シェアして周囲のマインドシフトを促す「シェアするリーダーシップ」が求められます。
少し視野を広げて考えると、生成AIからAGI(汎用人工知能)、さらにはASI(超知性)へと進化していく時代において、「情報をどう扱うか」「知識をどうシェアするか」という問いはますます重要になっていきます。
AIが知識を瞬時に生成できる時代に、「自分だけが情報を持っている」という優位性は急速に失われています。むしろ、情報をシェアして周囲のマインドシフトを促し、組織全体のデータ活用能力を底上げする「シェアするリーダーシップ」こそが、これからの時代に求められるスキルではないでしょうか。
AGI・ASI時代においても変わらないのは、人間の「納得して動く」という本質です。どれだけ優れたAIツールがあっても、それを使う人間のマインドが「使いたい」「試してみたい」と変わらなければ、業務効率化もDX推進も実現しません。そのマインドトランスフォーメーションのきっかけを作るのが、適切なシェアだと私は考えます。
「この情報は自分だけのものだ」という囲い込み思想から、「この情報は共有することでより大きな価値を生む」というシェア思想へ。これが、AI活用時代における最も根本的なマインドシフトかもしれません。
さいごに
完璧な情報でなくていい。「私はこう使っています」というリアルな体験談が、誰かの背中を押します。シェアし合うコミュニティの力が大切です。
今回は「シェアすることの大切さ」というテーマでお届けしました。SUNOやGoogle Flowといった最新AIツールの話から始まりましたが、本当に伝えたかったのは、情報の伝え方・共有の仕方そのものの哲学です。
「こうしなければならない」という押しつけではなく、「私はこうやっています、あなたはどうしますか?」という問いかけ。これがDX推進の現場でも、AI活用の普及活動でも、日常のコミュニケーションでも、最も人を動かすアプローチだと確信しています。
あなたが今持っている知識や経験、使っているツールや方法論。それを誰かにシェアすることで、その人のマインドトランスフォーメーションのきっかけになるかもしれません。完璧な情報じゃなくていい。「私はこう使っています」というリアルな体験談が、誰かの背中を押すことがあります。生成AI・AI活用の情報はこれからも猛スピードで増え続けます。だからこそ、シェアし合うコミュニティの力が大切になってきます。ぜひ、あなたの周りにも「私はこう使っています」という声を広げていただければ嬉しいです。一緒にAI時代のマインドトランスフォーメーションを起こしていきましょう。
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よくある質問
重要なキーワード解説
マインドトランスフォーメーション(Mind Transformation)
思考様式・価値観・行動パターンの根本的な変革。
マインドトランスフォーメーションとは、思考様式・価値観・行動パターンそのものを根本的に変革することを指します。DX推進においてよく語られる「デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)」が業務プロセスやシステムの変革を指すのに対し、マインドトランスフォーメーションは人間の意識・マインドの変革です。ツールを導入しても、使う人のマインドが変わらなければ真のDXは実現しません。「AIは怖い」「自分には関係ない」というマインドから「試してみよう」「活用してみよう」への転換が、デジタル変革の第一歩です。リスキリングや人材育成においても、スキルの習得よりもこのマインドシフトの方が重要であることが多く、近森満はDX推進支援においてマインドトランスフォーメーションを最優先課題として位置づけています。
生成AI(Generative AI)
テキスト・画像・音楽等を自律生成するAI技術の総称。
生成AI(Generative AI)とは、テキスト・画像・音楽・動画などのコンテンツを自律的に生成できる人工知能技術の総称です。ChatGPT(OpenAI)、Gemini(Google)、Claude(Anthropic)などのテキスト生成AI、Midjourney・Stable DiffusionなどのAI画像生成ツール、そしてSUNOのような音楽生成AIが代表例です。2022年末のChatGPT公開以降、生成AIは急速に普及し、ビジネスの現場における業務効率化・アイデア創出・コンテンツ制作に広く活用されています。
DX推進(デジタルトランスフォーメーション推進)
デジタル技術で組織全体を変革し競争優位を確立すること。
DX推進(Digital Transformation推進)とは、デジタル技術を活用して業務プロセス・組織文化・ビジネスモデルを根本的に変革し、競争優位を確立する取り組みを指します。単なる「IT化」や「システム導入」とは異なり、組織全体の変革を伴う点が特徴です。経済産業省は2018年に「DXレポート」を発表し、日本企業のDX推進を強く促しています。近森満が代表を務める株式会社サートプロは、IoT検定・+DX認定・超知性ASI検定などの資格制度を通じて、DX推進に必要なスキルの可視化と人材育成を支援しています。
著者紹介
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近森満(ちかもり みつる)
株式会社サートプロ 代表取締役CEO / DXコンサルタント/IT人材育成/検定事業化
IT技術者の教育支援と人材育成を専門とする事業化コンサルタントとして、2006年に株式会社サートプロを創業し、IoT検定・+DX認定・アジャイル検定などの資格制度を創出。独自の技術者向け教育研修の開発に定評があり、実践的なスキル向上を支援。経済産業省DX推進ラボおよびIoT推進ラボのメンターとして自治体や中小企業のDX推進を支援。近年は超知性ASIスキル可視化にも取り組み、次世代技術の普及に注力している。
・IoT検定制度委員会 事務局長(IoT検定・+DX認定・超知性ASI検定)
・一般社団法人 IT職業能力支援機構 理事長(Android資格) ・電気・電子系技術者育成協議会 副理事長(E検定) ・経済産業省 地域DX推進ラボ ビジネス創出事業メンター(DX支援) ・デジタル庁 デジタル推進委員(デジタル化支援) |
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