生成AI社会で生き残る思考法
著名人2人の警鐘とDX推進の本質(前編)
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3年
で現場に浸透
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80%
失業率予測(2034)
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人
が責任を持つ
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✍️ 近森 満(株式会社サートプロ CEO)
#生成AI
#マインドシフト
#DX推進
・中島聡氏と南場智子氏、2人の著名人が示す未来予測
・生成AIで影響を受けやすい仕事(バックオフィス系・クリエイティブ系)
・マインドシフトこそがDX推進の本質である理由
・25年後も生き残るために今すべきこと(データ活用・目利き・自分ブランド)
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| 1生成AIは「人類史上初のディープインパクト」だ |
| 2生成AI時代に「影響を受けやすい仕事」とは |
| 3マインドシフトこそがDX推進の本質だ |
| 425年後も生き残るために今すべきこと |
| 5さいごに |
| 6よくある質問(FAQ) |
| 7重要なキーワード解説 |
生成AIは「人類史上初のディープインパクト」だ
生成AIの速度と浸透度はインターネットや自動車とは桁違い。自動車は200年、生成AIは3年でユーザーに届いた。これは人類史上初のディープインパクトです。
ところで、あなたは生成AIをどう捉えていますか?
「便利なツールが出てきた」くらいに思っていませんか?断言します。それは大きな認識のズレです。
私がポッドキャストで語ったのは、まさにこの点です。「今回の生成AIの登場によるテクノロジーの進化が、一番ユーザーのところまで届いているという話でいくと、これは人類史上初めてのディープインパクトなんですよ」と。インターネットが登場したとき、自動車が普及したとき、どれも歴史的な変革でした。しかし、生成AIの速度と浸透度は、それらとは比べものにならないんです。
自動車は200年 vs 生成AIは3年
エンジンが登場して自動車ができてから200年。その200年かけてようやく誰もが自動車を当たり前のように使う時代になりました。それに対して、生成AIは?ChatGPTが2022年11月リリースされてから、わずか3年ちょっとでビジネスの現場に入り込んでいます。この速度感、じゃないですか。感覚としてつかめているでしょうか。
インターネットの普及も革命的でしたが、当初はHTMLを書けない人、メールを使えない人がたくさんいました。でも生成AIは違います。テキストを打つだけ、話しかけるだけで使えてしまう。デジタル変革の敷居が、これまでにないほど低くなっているんです。これがユーザーのところまで一気に届いてしまう理由です。
中島聡氏が予測する「2034年の世界」
東洋経済オンラインで紹介された、伝説のエンジニア・中島聡氏のインタビュー。そこで取り上げられた小説「ユートピア」の要約が、ポッドキャストでも話題になりました。「AIとロボットが労働の8割を代替して、失業率が80%を超える」という世界観です。
これを聞いて「SFの話でしょ?」と思った方、ちょっと待ってください。2034年というのは、今からたった9年後の話です。私たちが現役で働いているど真ん中の未来です。しかも、すでにその兆候は出ています。ウェブデザイナーがリストラされた、フリーライターが仕事を失ったという話は、SNSでもちらほら見かけるようになってきましたよね?
「先見の明」DeNA南場智子会長の視点
もうひとつの参考記事として取り上げたのが、DeNA南場智子会長による「先見の明」についての内容です。南場会長は早くから生成AIの本質的な影響力を見抜き、デジタル変革における人材育成とマインドチェンジの必要性を訴えてきました。
この「先見の明」というキーワードは重要です。DX推進において、技術を理解するよりも先に、「変化の本質を先読みする思考力」こそが求められているのです。これは、リスキリングの議論にもつながってきます。
生成AI時代に「影響を受けやすい仕事」とは
影響を受けやすいのはバックオフィス系とクリエイティブ系。効率化ではなく業務自体が消える可能性があります。採用市場でも採用人数減少の動きが出ています。
余談ですが、「自分の仕事は大丈夫」と思っている方は、少し立ち止まって考えてみてください。影響を受けやすいのはどんな仕事か、整理しておきましょう。
バックオフィス系とクリエイティブ系の危機
現時点でAIの煽りを食らいやすいのは大きく2つの領域です。バックオフィス系(データ入力、書類作成、一般事務)とクリエイティブ系(ライティング、デザイン、画像生成)です。
これ、実は多くの企業で「コア業務」とされてきた仕事が含まれています。「効率化すれば良い」という話ではなく、その仕事(業務や作業など)自体が消える可能性があるわけです。
就活・採用市場への影響
特に注目したいのは、採用市場への影響です。新卒採用において、大手企業が従来の一括採用から絞り込みに入る傾向が出始めています。AI活用で業務効率化が進めば、単純に「人数が必要」という前提が崩れてくるからです。
DX推進・IT教育の専門家として断言します。これは学生のキャリア問題だけではありません。既存の社員、特にデジタル変革に対応していない中堅・シニア層が最も影響を受けるリスクがあります。
マインドシフトこそがDX推進の本質だ
テクノロジー導入よりも人のマインドを変えること(マインド・トランスフォーメーション)が変革の核心。「AIが仕事をする前提」で人間の役割を再定義し、最終責任は人間が持ちます。
強く思います。テクノロジーを導入することよりも、人のマインドを変えること、つまりマインド・トランスフォーメーションこそが、本当のデジタル変革の核心だということを。
「前提を変える」というマインドチェンジ
ポッドキャストで私が強調したのは、「まずAIが変わっていくんだという前提で、全部動かなきゃいけない」ということです。これがマインドシフトです。
従来のDX推進では、「既存の業務をデジタル化する」という発想が多かったですよね。でも今は違います。「AIが仕事をする前提」で、人間の役割を再定義しなければいけません。たとえばWebサイトを作るとして、AIが10ページ分の構成・原稿・写真をパッと出してきたとします。それをドラフトとして活用しながら、プロとしての責任を持って最終化する。これが「AI活用」の本来の姿です。
「責任を持つ」のは人間だけだ
これは非常に重要なポイントです。「AIがやったから間違えました」は通用しません。クライアントはあくまでも「あなた」に発注しているわけです。AIはツール。最終的な責任は、プロフェッショナルである人間が持つ。これはAI時代が来ても変わらない不変の原則です。
この意識こそが、リスキリングの真髄です。新しいツールを覚えることだけがリスキリングではありません。「AIと共に働く職業人としての責任感と判断力を育てる」ことが、本当のリスキリングなのです。
「道を外れる」というDX思考
私は「人の道を外れるのが好き」というキャラクターですが(笑)、これはDX推進において本当に大事な視点です。既存のルートを疑い、新しい道を切り開く。これがデジタル変革の本質です。
大企業でDX推進に取り組んでいる方は特に感じると思いますが、「今まで通りのやり方にデジタルを乗せる」という発想では、本質的なデジタル変革にはなりません。一度、「この仕事はそもそも必要か?」という問いを立てるところから始める。このメタ的な思考がマインドシフトです。
25年後も生き残るために今すべきこと
(1)データ活用力を身につける、(2)AIのアウトプットを評価する目利き力を鍛える、(3)専門性と人間性を掛け合わせた「自分ブランド」を確立する。これがASI時代も残る領域です。
私もアシスタントの堀内さんも、「あと25年は働かなきゃいけない」という現実があります。その25年の間に、AIはものすごい速度で進化し続けます。AGI(汎用人工知能)の登場も現実の話題として語られ、その先のASI(超知性)についても議論が始まっています。
データ活用力を身につける
AI時代に生き残るために、今すぐ取り組むべき最重要スキルはデータ活用です。AIに指示を出す際も、データを読む力がなければ、AIの出力の良否を判断できません。業務効率化にAIを使っても、そのアウトプットの品質を評価できるのは、結局データを読める人間だからです。
具体的には、自分の業務でどんなデータが生まれているか、それをどう解釈して意思決定に使うかを習慣化していきましょう。これはAI時代における最も基礎的なリスキリングです。
AI活用のプロとして「目利き力」を鍛える
今後需要が高まるのは、AIが出したアウトプットを「これでいい」「これは直すべき」と判断できる人材です。デザインのセンス、文章の質感、データの妥当性、こうした「目利き力」は、AI時代においても人間にしかできないコアスキルになります。
これを体系的に学ぶ機会として、私が代表を務める株式会社サートプロでは、DX推進人材育成プログラムを提供しています。生成AIリテラシーから実践的なAI活用まで、現場に即した教育研修です。
「自分ブランド」を確立する
ポッドキャストで語られた本質のひとつは、「個人の専門性と信頼性」の重要性です。組織に依存するのではなく、個人としての専門性を磨き、信頼をベースにした仕事をする。これはASI時代が来ようとも、人間に残される領域だと私は強く思います。
近森満として20年以上、DX推進と生成AI教育の最前線に立ってきた経験から言えば、「専門性」と「人間性」の掛け合わせが、最も代替されにくいポジションを作ります。あなたの強みは何ですか?今、明確に答えられますか?
さいごに
「2034年に失業率80%」は脅かしではなく、今動き出すための最強の動機。怖がるより先に学び、拒否するより先に触る。生成AI時代のDXは人の問題です。
今回のポッドキャストで中島聡氏と南場智子氏という、二人の著名人の視点から生成AIの未来を俯瞰してみました。「2034年に失業率80%」という話は脅かしではありません。むしろこれは、今まさに動き出すための最強の「動機」になると思っています。
怖がるより先に、学んでください。拒否するより先に、触ってみてください。マインドシフトというのは、難しい話ではないんです。「変化を受け入れる前提で考える」それだけで、見える景色がまったく変わります。生成AI時代のDX推進は、ツールの問題ではなく、人の問題です。そしてその人の問題を解くための教育・人材育成こそが、私がこれからも取り組み続けるテーマです。
この記事が、あなたのマインドトランスフォーメーションのきっかけになれば、本当に嬉しいです。ぜひポッドキャストも聴いてみてください。本文には書けない㊙話も含めて、毎週お届けしています。次回(後編)もお楽しみに!
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よくある質問(FAQ)
重要なキーワード解説
マインドシフト(Mind Shift)
物事に対する根本的な考え方・前提を変えること。
マインドシフトとは、物事に対する根本的な考え方・前提を変えることを指します。DX推進の文脈では、「デジタルツールを導入する」という発想から「仕事そのものの価値と役割を問い直す」という発想への転換を意味します。単なるデジタル化ではなく、組織・個人の思考パターンそのものを変えることが真のデジタル変革への入口です。近森満が主張するマインドシフトは、「AIが前提の世界で自分の価値をどう定義するか」という問いに答え続けることです。
リスキリング(Reskilling)
技術革新や産業構造の変化に対応して新しいスキルを習得し直すこと。
リスキリングとは、技術革新や産業構造の変化に対応するために、新しいスキルを習得し直すことです。生成AI時代においては、単なるITスキルの習得を超えて、「AIと協働するための判断力・責任感・専門性」を育てることが求められます。日本政府もリスキリング支援に多額の予算を投じており、企業における人材育成戦略の核心に位置づけられています。
AGI/ASI(汎用人工知能/超知性)
人間並み(AGI)・人間を超える(ASI)知能を持つAI。
AGI(Artificial General Intelligence、汎用人工知能)とは、特定タスクに限らず、人間と同等またはそれ以上の知的作業を幅広くこなせるAIのことです。現在の生成AIは特化型AIですが、AGI実現は2030年代という見方もあります。さらにその先のASI(Artificial Super Intelligence、超知性)は、人間の知性をはるかに超えるAIを指します。株式会社サートプロでは「超知性ASI検定」も推進しており、次世代を見据えたスキル可視化に取り組んでいます。
著者紹介
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近森満(ちかもり みつる)
株式会社サートプロ 代表取締役CEO / DXコンサルタント/IT人材育成/検定事業化
IT技術者の教育支援と人材育成を専門とする事業化コンサルタントとして、2006年に株式会社サートプロを創業し、IoT検定・+DX認定・アジャイル検定などの資格制度を創出。独自の技術者向け教育研修の開発に定評があり、実践的なスキル向上を支援。経済産業省DX推進ラボおよびIoT推進ラボのメンターとして自治体や中小企業のDX推進を支援。近年は超知性ASIスキル可視化にも取り組み、次世代技術の普及に注力している。 |
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