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[実践・解説]NotebookLMでDX推進|AI情報整理からアウトプット一気通貫

2026年8月15日




CONCEPT

[実践・解説]NotebookLMでDX推進
AI情報整理からアウトプット一気通貫

自社の資料をアップロードするだけで、ハルシネーションを最小化しながら情報整理からアウトプットまでを一気通貫で支援。DX推進担当者が「明日から使える」実践活用法を解説します。
3
導入ステップ
3
代表的な活用事例
最小化
ハルシネーション
[実践・解説]NotebookLMでDX推進|AI情報整理からアウトプット一気通貫
📅 2026年3月21日
✍️ 近森 満(株式会社サートプロ CEO)

#NotebookLM
#DX推進
#生成AI

SUMMARY
■ 記事概要
「AIツールって、結局どう使えばいいの?」——そう感じているDX推進担当者の方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。GoogleのNotebookLMは、情報整理からアウトプットまでを一気通貫で支援する業務効率化の強力な武器です。就業規則・社内マニュアル・レポートなど自社の資料をアップロードするだけで、ハルシネーション(AIの誤答)を最小化しながら必要な情報を瞬時に引き出すことができます。DX推進や生成AI活用に悩む実務担当者が「明日から使える」と感じられる実践的な活用法を、サートプロ代表の近森満が丁寧に解説します。まずは30分のポッドキャストを聴いてみてください。思考が一気に整理され、次の一手が見えてくるはずです。

※文末のビデオ動画では実践形式に収録していますのでぜひ、御覧ください。

✅ この記事でわかること
・NotebookLMが通常の生成AIと何が違うのか(ソース参照型の強み)
・ハルシネーションを最小化する「グラウンディング(根拠付け)」の仕組み
・3つのステップで始めるNotebookLMの実践的な使い方
・DX推進担当者のための3つの具体的な活用事例
・ツールを使いこなすためのマインドシフトの考え方

SECTION 01

NotebookLMとは何か?——生成AIの新常識を押さえよう

📌 ポイント
NotebookLMは自分がアップロードした資料の中からだけ答えを出す「スクラップブック型」の生成AI。指定ソースのみを参照するためハルシネーションを最小化し、業務での活用に非常に向いています。

DX推進の現場で「生成AI活用」を進めようとするとき、最初の壁になるのが「どのツールを使えばいいのか」という問題です。ChatGPTやGeminiなど多くのツールが登場する中、私が今もっとも注目しているのが、GoogleのNotebookLMです。

NotebookLMは「スクラップブック型」のAIツール

NotebookLMを一言で表すなら、「自分がアップロードした資料の中からだけ答えを出してくれる生成AIツール」です。LMとはLanguage Model(言語モデル)の略ですが、「ノートブック」という名前の通り、スクラップブックのように複数の情報ソースを一か所に集めて、その中からアウトプットを生成してくれます。

ここが重要なポイントです。通常の生成AIはインターネット上のあらゆる情報から答えを生成するため、ハルシネーション(事実と異なる回答を出してしまう現象)が起きやすいという課題があります。しかしNotebookLMは、自分がアップロードしたソースの中からしか回答を出しません。「信頼できる資料だけを使った、精度の高い回答が得られる」ということを意味します。

ソースは自分でアップロード——だから信頼できる

NotebookLMを開いたら、まず使いたい資料をアップロードします。PDF、テキストファイル、Googleドキュメントなど様々な形式に対応しています。アップロードした資料の中からしか答えを出してこない、という仕組みが、業務での活用に非常に向いているんですよね。

たとえば就業規則。大企業になると就業規則のPDFが何十ページにもなることがある。その細かい規定を全部覚えている社員なんてほとんどいないわけです。でも、そのPDFをNotebookLMにアップロードしておけば、「出張旅費の申請は何日前に提出すればいいですか?」とチャット形式で聞くだけで、瞬時に正確な回答が返ってくる。しかもその回答には、どのソース(文書のどの部分)から引用したかが番号付きで示されます。これ、本当に重要です。

1. 「グラウンディング(根拠付け)」の強力な可視化

通常の生成AIは、回答の「根拠」を示すのが苦手です。しかし NotebookLM は、回答を作成する際に「資料のどこからその情報を取ってきたか」を自動的に検索し、脚注(シテーション)として表示します。

何が良いか: 生成された文章の中の小さな数字(脚注)をクリックすると、アップロードした資料の該当箇所がハイライトされます。これにより、ユーザーは「AIの要約が正しいか」を一瞬で「裏取り(ファクトチェック)」できます。

2. 単なる要約を超えた「情報の再構成力」

複数の資料を一か所に集めることで、それらを横断した「新しいアウトプット」を生み出すことができます。

アウトプットの例:

比較表: A社の資料とB社の資料から、製品仕様の比較表を自動作成。

FAQ: アップロードしたマニュアルから、よくある質問と回答集を自動作成。

学習ガイド: 教科書のPDFから、重要な専門用語の解説とクイズを自動作成。

音声概説(ポッドキャスト風): 複数のテキスト資料を元に、2人のAIが内容について議論する音声データを生成。

3. 「組織のナレッジ(知識)」の有効活用

このツールは、インターネット上の情報が古かったり、公表されていない「社内情報」や「個人的なメモ」を活用する場合に最強の力を発揮します。

活用例:

過去1年分の会議議事録をすべて読み込ませ、「プロジェクトAで過去に発生した問題と、その解決策」を抽出させる。

自社の複雑な規定集を読み込ませ、「交通費申請の期限」を瞬時に答えさせる。

SECTION 02

NotebookLMの実践的な使い方——3つのステップで始めよう

📌 ポイント
(1)質の高いソースをアップロード、(2)チャットで具体的に情報を引き出す、(3)メモ機能で知見を蓄積する。この3ステップで、誰でも今日からNotebookLMを業務に活かせます。

STEP1
ソースをアップロードする
使いたい資料をNotebookLMに集める。質の高いソースを入れることがポイント。
STEP2
チャットで情報を引き出す
欲しい情報を具体的に質問する。回答にはソース番号が付く。
STEP3
メモ機能で知見を蓄積する
重要な情報はメモに保存。自分だけの知識ベースになっていく。

ステップ1:ソースをアップロードする

最初のステップは、使いたい資料をNotebookLMにアップロードすることです。社内マニュアル、会議の議事録、業界レポート、自社の規程文書など、「この情報をベースにAIと対話したい」という資料を集めてきます。

ここでのポイントは、「質の高いソースを入れること」です。信頼できる資料をアップロードすれば、回答の信頼性も高くなる。逆にいい加減な資料を入れてしまえば、回答も曖昧になる。データ活用の基本と同じで、「ゴミを入れればゴミが出てくる」というわけです。

⚠️ よくある失敗
画像として埋め込まれたテキスト(スキャンしたPDFや画像内の文字)は、そのままではNotebookLMが読み取れない場合があります。PDFのテキスト変換ツールや、CanvaなどのデザインツールのOCR機能を使ってテキスト形式に変換してからアップロードするのがお勧めです。

ステップ2:チャットで情報を引き出す

ソースをアップロードしたら、次はチャット形式で質問を投げかけます。このとき重要なのは、「欲しい情報を具体的に聞く」ということです。

たとえばビヨンドSDGs(2030年以降の新たな国際目標)について知りたい場合、「ビヨンドSDGsとは何ですか?」と入力すると、アップロードした資料の中からその概念を説明してくれます。しかも回答の中に番号(ソース番号)が入っていて、「この情報はどの資料のどこから来ているか」が一目でわかる。これが、ハルシネーションを大幅に減らしてくれる仕組みです。

「適当にインターネット上のどこかからよくわからない資料を見つけてきました」という話とは全然違うわけです。自分が示したソースの中から、自分が集めてきた信頼できる資料の中から回答を出してくれる——これがNotebookLMの最大の価値だと、私は強く思っています。

ステップ3:メモ機能で知見を蓄積する

チャットで得た情報は「メモに保存」機能を使って蓄積できます。「これは重要だ」「後で使いたい」という情報は、その場でメモに保存しておきましょう。このメモがやがて、自分だけの知識ベースになっていきます。

これがDX推進の観点でいうと、組織の「ナレッジ管理」に直結します。個人の頭の中にしかなかった知識を、誰でもアクセスできる形で蓄積していく——これがデジタル変革の本質の一つではないでしょうか。

SECTION 03

DX推進担当者にとってのNotebookLM活用事例

📌 ポイント
(1)社内規程・マニュアルのQA化、(2)業界レポートや市場調査の分析、(3)会議資料や議事録の活用。いずれも即効性が高く、DX推進の第一歩としてハードルが低く成果が出やすい取り組みです。

活用事例1:社内規程・マニュアルのQA化

先ほどの就業規則の例のように、社内規程やマニュアルをNotebookLMに入れてQA形式で使うのは、もっとも即効性のある活用法です。

大企業では就業規則だけでなく、システム操作マニュアル、セキュリティポリシー、経費精算規程など、膨大な社内文書が存在します。これらを従業員が毎回読み返すのは非効率です。NotebookLMを使えば、「○○の手続きはどうすればいいか?」とチャットで聞くだけで、正確な答えが返ってくる。人事部門や総務部門への問い合わせ件数を大幅に削減できる可能性があります。業務効率化の観点から、断言します——導入する価値があります。

活用事例2:業界レポートや市場調査の分析

DX推進の業務では、業界トレンドや市場動向を把握するために大量のレポートを読む必要があります。この作業にNotebookLMを使うのも非常に効果的です。

複数の業界レポートをアップロードして、「2025年のDX市場の主要トレンドは?」「競合他社の動向は?」といった質問を投げかけることで、複数のソースを横断した分析ができます。しかも、ソース番号で根拠が明示されるので、後で原文を確認することも容易です。これはマインドシフトが必要ですよね——「自分で全部読む」から「AIに整理してもらってから読む」という発想の転換です。

活用事例3:会議資料や議事録の活用

会議の議事録や過去の提案書をNotebookLMに入れておくと、「過去の会議でAプロジェクトについてどんな決定がなされたか?」「○○の施策の背景は?」といった質問に即座に答えてくれます。

これ、ものすごく実務で役に立ちます。特に「あの会議でなんて言ったっけ?」が繰り返されるような組織では、議事録をNotebookLMで管理するだけで、情報の引き出しやすさが劇的に変わります。AI活用の第一歩として、ハードルが低くて成果が出やすい取り組みだと思います。

SECTION 04

マインドシフトが鍵——NotebookLMを使いこなすための考え方

📌 ポイント
NotebookLMを「ただの検索ツール」と捉えるか「思考を加速させるパートナー」と捉えるか。この違いが使いこなせる人を分けます。ツールに仕事をさせる発想こそがリスキリングの本質です。

「ツールに仕事をさせる」という発想を持とう

ところで、NotebookLMを紹介するとき、「それって今までの検索と何が違うの?」と聞かれることがあります。確かに検索でも情報は見つかりますが、NotebookLMの違いは「複数の資料を横断して、対話形式で答えを引き出せる」点です。

これはまさにリスキリングの本質と同じです。新しいツールの使い方を覚えるだけでなく、「どう使えば仕事が変わるか」を考えるマインドチェンジが求められます。NotebookLMを「ただの検索ツール」と捉えるか、「自分の思考を加速させるパートナー」と捉えるか——この違いが、使いこなせる人とそうでない人を分けるんですよね。

AIツールは日々進化する——今が学ぶ最高のタイミング

余談ですが、私がNotebookLMを特に推奨する理由の一つは、世界中でAI開発への投資が急増していることです。アメリカで何十兆円という規模でAI分野に投資されている今、ツールの進化スピードは想像を超えています。

今現在、画像内の文字認識の精度がやや課題という面もありますが、それもあと2〜3ヶ月もすれば大幅に改善されるでしょう。今のうちからNotebookLMに慣れておくことで、次世代の機能が加わったときにすぐに使いこなせる体制を整えられます。AGI(汎用人工知能)やASI(超知性AI)への道筋が見えてきた今だからこそ、人材育成とAI活用の両輪を回すことが、DX推進の成功に直結するのだと確信しています。

CONCLUSION

さいごに

📌 ポイント
NotebookLMはAI活用の入り口として非常に優れたツール。大切なのは「このツールで何を変えたいのか」というビジョンを持つこと。今日から一つだけ試してみることが、変革の第一歩になります。

NotebookLMは、「AI活用の入り口」として非常に優れたツールです。難しい設定も不要で、資料をアップロードしてチャットで質問するだけ——それだけで、膨大な情報の中から必要な答えが瞬時に手に入ります。特にDX推進担当者や人材育成に関わる方にとって、日常業務を変える最初の一歩になり得るツールだと思います。

ただし、ツールを使うだけでDXが進むわけではありません。大切なのは、「このツールを使って何を変えたいのか」というビジョンを持つことです。NotebookLMで情報整理を効率化し、浮いた時間を戦略思考や人との対話に使う——そういったマインドトランスフォーメーションが、本当の意味でのDX推進につながります。

今日から一つだけ試してみてください。社内の就業規則でも、読みかけの業界レポートでも構いません。NotebookLMにアップロードして、一つ質問を投げかけてみる。その小さな一歩が、あなたの組織のデジタル変革を加速させる第一歩になるはずです。

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FAQ

よくある質問(FAQ)

Q1:NotebookLMは通常の生成AIと何が違いますか?
通常の生成AIはインターネット全体から回答を生成するためハルシネーションが起きやすい一方、NotebookLMは自分がアップロードしたソースの範囲内でしか回答しません。信頼できる資料だけを使った精度の高い回答が得られ、回答の根拠が脚注で示される点が最大の違いです。

Q2:どんな資料をアップロードできますか?
PDF、テキストファイル、Googleドキュメントなど様々な形式に対応しています。就業規則や社内マニュアル、会議議事録、業界レポートなどが向いています。ただし画像として埋め込まれた文字はそのままでは読み取れない場合があるため、OCRでテキスト化してからのアップロードがお勧めです。

Q3:NotebookLMはDX推進にどう役立ちますか?
社内規程やマニュアルのQA化、業界レポートの横断分析、会議議事録の活用など、即効性のある業務効率化に直結します。個人の頭の中にあった暗黙知を誰でもアクセスできる形で蓄積でき、組織のナレッジ管理を強化する点でDX推進の本質につながります。

Q4:ハルシネーションは完全になくなりますか?
完全になくなるわけではありませんが、指定したソースの範囲内でしか回答しない仕組みと、回答の根拠を脚注で可視化する機能により、リスクを大幅に低減できます。生成された数字(脚注)をクリックすれば該当箇所がハイライトされ、要約が正しいかを一瞬で裏取りできます。

Q5:まず何から始めればよいですか?
社内の就業規則でも読みかけの業界レポートでも構いません。まず一つの資料をNotebookLMにアップロードし、一つ質問を投げかけてみることから始めましょう。その小さな一歩が、情報整理の効率化と組織のデジタル変革を加速させる第一歩になります。

CONCEPT

重要なキーワード解説

NotebookLM(ノートブックエルエム)

📌 一行定義
自分でアップロードした資料をソースに、その範囲内でチャット応答・要約を行うGoogleの生成AIツール。

Googleが提供する生成AIベースのリサーチ・ノートブックツールです。ユーザーが自分でアップロードしたドキュメント(PDF、テキスト、Googleドキュメントなど)をソースとして使用し、そのソースの範囲内でチャット形式の質問応答、要約、アイデア出しなどを行います。インターネット全体ではなく指定したソースのみを参照するため、ハルシネーションを最小化し、業務文書や研究資料の分析に高い精度を発揮します。

ハルシネーション(Hallucination)

📌 一行定義
生成AIが事実と異なる内容や存在しない情報を「それらしく」生成してしまう現象。

生成AIが事実と異なる内容や存在しない情報を「それらしく」生成してしまう現象です。AI幻覚とも呼ばれます。特に大規模言語モデル(LLM)がインターネット全体の学習データを基に回答する場合に起きやすく、DX推進やビジネス活用において大きなリスクとなります。NotebookLMのような「閉じたソース参照型」のAIツールを使うことで、ハルシネーションのリスクを大幅に低減できます。

ナレッジ管理(Knowledge Management)

📌 一行定義
組織内の知識・経験・ノウハウを体系的に収集・整理・共有・活用する取り組み。

組織内に存在する知識・情報・経験・ノウハウを体系的に収集・整理・共有・活用するための取り組みです。DX推進の重要な柱の一つであり、個人の頭の中にある暗黙知を形式知化し、組織全体で活用できる体制を整えることを目的とします。NotebookLMのようなAIツールを活用することで、従来の文書管理システムを超えた、対話型・動的なナレッジ管理が実現できます。

関連ハッシュタグ
#NotebookLM #DX推進 #生成AI #AI活用 #業務効率化 #ナレッジ管理 #情報整理 #マインドシフト #デジタル変革 #人材育成

AUTHOR

著者紹介

近森満(ちかもり みつる)
株式会社サートプロ 代表取締役CEO / DXコンサルタント/IT人材育成/検定事業化

IT技術者の教育支援と人材育成を専門とする事業化コンサルタントとして、2006年に株式会社サートプロを創業し、IoT検定・+DX認定・アジャイル検定などの資格制度を創出。独自の技術者向け教育研修の開発に定評があり、実践的なスキル向上を支援。経済産業省DX推進ラボおよびIoT推進ラボのメンターとして自治体や中小企業のDX推進を支援。近年は超知性ASIスキル可視化にも取り組み、次世代技術の普及に注力している。

近森満
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