サートプロ20周年の軌跡とこれから。
超知性ASI時代への船出
|
2006年
創業
|
10万+
送り出した試験
|
3章
20年の物語
|
✍️ 近森 満(株式会社サートプロ 代表取締役CEO)
#DX推進
#検定
#スキル可視化
#ASI
・なんでも屋からコンサルへ仕組み化した第2章の転身
・超知性ASI時代に「人へ回帰」し可視化と認証で立体を作る第3章
・「点を線に、線を面に、立体へ」というDX推進にも通じる発想
タップで該当セクションに移動
| 1はじめに |
| 2第1章 教育ベンチャーの挑戦 |
| 3第2章 なんでも屋からコンサル屋への転身 |
| 4第3章 超知性ASI時代への船出 |
| 5まとめ/さいごに |
| 6よくある質問(FAQ) |
はじめに
20年は環境も仲間も失敗も変わり続ける泥臭い時間。点が線になり、線が面になり、立体になっていく——その物語を三部作でまとめ直します。
こんにちは、IT・DX教育サービスの株式会社サートプロ 近森満です。当社では「DX推進人材教育プログラム」として初回無料のコンサルティングを提供しています。DX推進や人材育成のご相談をお待ちしています。
「会社を20年続ける」って、言葉にするとサラッとしていますが、実際はめちゃくちゃ泥臭いです。キラキラした成功物語だけなら、たぶん3年で飽きます。20年って、環境が何度も変わって、仲間も増えて、失敗も増えて、社会の空気もガラッと変わって、それでも前へ進む時間です。
今回は、サートプロ20周年のカウントダウンとして語った3回分を、第1章〜第3章で区別してまとめ直したものです。ベンチャーの挑戦から、なんでも屋の生存戦略、そして超知性ASI時代への船出まで。点が線になって、線が面になって、立体になっていく話です。
あなたに一つだけ先に問いかけます。「あなたのキャリアや事業の“点”は、今どこで線になりかけていますか?」
第1章 教育ベンチャーの挑戦
2006年3月3日創業。研究開発型ではなく、制度や仕組みを立ち上げ世に実装する教育ベンチャーとして、検定と研修をセットで回した10年です。
第1章は、サートプロの起業と立ち上げの10年です。2006年3月3日を創立記念日にしたのは、届け出としてその日になったからです。実際は、その前から起業を決めて動いていましたが、ゾロ目の3月3日というのが、自分の中では節目として残りました。
この起業は「初めて自分が資本を出して設立した会社」でもあります。もちろん一緒に出資してくれた人はいますし、厳密に言えば自分一人の資本ではありません。それでも、それまでの“雇われ社長”的な立場とは違い、自分が企画して、自分の意思で創業する。ここが第1章のスタートです。
そして第1章の象徴は、研究開発型のスタートアップではなく、制度や仕組みを立ち上げ、世の中に実装していく教育ベンチャーとしての挑戦です。
事例:組込みソフトウェア技術者試験の立ち上げ
最初の大きな仕事は、組み込みシステム技術協会(JASA)と一緒に「組込みソフトウェア技術者試験(ETEC)」という新しい制度を立ち上げることでした。制度設計、運営、そして最終的には海外でも受験できるように多言語化する。ここに約7年ほど”JASAの人”として関わりました。
立ち上げてから運営業務を7年続けましたが、最終的にJASAへ戻しました。権利移転や事務局機能も含めて、ずっと自社で抱え続けるのではなく、社会に“帰す”判断をしたわけです。ここが、教育事業の面白さであり、難しさでもあります。作って終わりではなく、回し続ける責任が残るからです。
ゼロからプロジェクトを立ち上げる情熱と、人と関わる喜び
当時、私は言語化できていませんでしたが、ゼロからプロジェクトを立ち上げることに強い意欲を感じていました。0→1というものです。既存の概念にとらわれず、未だ世にないものを創造することに大きな喜びを見出していました。そして、何よりも人と関わることに喜びを感じていました。初めてお会いする方であっても、まるで以前から知っていたかのような自然な関係を築くことができることは、私の強みであり、個性であると自負しております。この能力は、私が最初に勤めた会社での経験が大きく影響しています。
新たなプロジェクトを立ち上げるのはエキサイティングなイベントです。その中には、関係者間の調整や、全く面識のない方との新たな出会い、そしてそこから関係性を構築していくことなどが含まれ、これらは非常にエネルギーを要する作業であると考えております。
事例:検定の多産と、終わってしまった仕組み
サートプロの20年は、検定づくりの歴史でもあります。独立行政法人 国立高等専門学校機構(高専)のスキル評価の仕組み、Android認定資格、IoT検定、DX認定、アジャイル検定、E検定 ~電気・電子系技術検定試験〜など、外部団体や有識者と組みながら、たくさん作ってきました。国家資格である情報処理技術者試験のCBT化のアドバイスや医師国家試験の教育支援など、コンサルティングでも多数、参加しています。
その一方で、一般社団法人を作ったり、NPO法人を作ったり、検定のリリースまで行ったのに社会情勢が変わって試験が増えずに終わってしまったものもあります。これ、地味に効きます。「良いものを作ったのに伸びない」って、心が折れそうになります。でも、やめない。点が増えるからです。
ここで重要なのは、検定は儲かるんでしょ?とお思いでしょうが、検定だけではご飯が食べられない現実です。人材育成は教育と評価、だから研修事業も当社は行っています。業界的には全体を10としたときに、研修9、検定1です。人材育成・教育支援は、検定とセットで回すのが基本設計です。検定で“点”を作って、研修で“面”にして、現場で“立体”にしていく。第1章はこの発想の原型ができた時期です。
事例:試験配信の三つの形
試験の実施形態も、いくつかの型を組み合わせてきました。会場受験型のCBT、オンラインテストのWBT、そして紙のPBT(マークシート方式)です。世界的配信プラットフォームを持っている会社や、在宅オンライン受験が可能なWBTシステムを持つ会社など、パートナーと組みながら運用しています。
この「配信・運用」の部分は、外から見えにくいのですが、実は事業の背骨です。受験者が安心して受けられること、運営が破綻しないこと、制度が続くこと。派手さはないですが、ここをサボると全部崩れます。
受験者規模の実感と、20年の手触り
ある段階から試験配信団体に調査をお願いしたところ、把握できているだけで7〜8万人規模。把握できないものや、権利を他へ渡したものも含めれば、ざっくり10万試験以上を世の中に出してきた感覚です。これは「人の数」ではなく「試験の数」という言い方をしましたが、どちらにせよ、積み上げた量が事業の重みになっています。この数字は株式会社サートプロとしての数字です。
そして忘れちゃいけないのが、自分の原点です。大手電気メーカー出身で、ハードウェアの感覚が身体に残っている。自動車、家電、プラントなど、組み込みと言われている分野のものは、命に直結する世界もあります。ミスが許されない現場を知っているからこそ、教育も検定も“軽く扱わない”姿勢が作られたと思っています。
人生も事業も「点」の連続です。点を結ぶと線になり、線がつながると面になり、面になると掛け合わせが生まれ、さらに立体になります。先生・専門家・コンサルタント・パートナー——最初は関係のなかった“点”が、時間と仕事で結ばれて別の仕事を生みます。検定が点なら研修は面を作る装置。20年の途中経過であっても、関係性こそが資産だと再確認しました。
第2章 なんでも屋からコンサル屋への転身
「断るという字がない」ノリで無理難題を形にした10年。その連続がコンサルの筋肉を育て、課題を整理し次へ渡せる状態にする力になりました。
第2章は、第1章の“生存戦略”を、仕事として仕組み化した10年です。起業から10年が過ぎ、2016年頃に第1章が終わるとするなら、その後の10年が第2章です。
第1章の頃は、とにかく苦労しました。検定や資格の価値が今ほど当たり前ではない時代で、技術者が足りないと言われつつも、事業としては簡単じゃない。だから水面下でいろいろやりました。話があれば聞きに行く。仕事になりそうならやる。全国を飛び回って研修もやる。本も書く。コラボもする。一言で言えば、なんでも屋でした。
ただ、ここが大事です。なんでも屋は、ただの器用貧乏では終わらない可能性があります。無理難題を受け、ノーと言わずに形にする。その連続は、結果的にコンサルの筋肉を育てます。
事例:「断る」という字が辞書にない
第1章の自分は「断るという字はない」みたいなノリで受注していました。大手企業から無理難題を突きつけられても、なんとかする。今思うと、従業員から「勘弁してくれ」と言われても仕方がない受注の仕方もありました。
誰もできないけどサートプロならできるんじゃないか。近森ができると言うから仕事を出した。そういう受注が積み重なると、現場は振り回されます。でも、ここで得たものが“第2章の核”になります。それは「課題を整理し、形にし、次へ渡せる状態にする」という力です。これ、まさに事業化コンサルの仕事です。
事例:コンサルに見える形へ仕組み化
第2章でやったのは、受けた仕事を「言われたまんま、やります」で終わらせないことです。お客さまと一緒に作ったものを、次に渡せるようにバージョンアップする。ブラッシュアップして新たなサービスにして展開する。
会社の規模は小さいし、メンバーも多くはありません。だから“コンサルファーム”と名乗るのは違うと思っています。自称コンサル、コンサル屋。事業家コンサルタントとして、実践しながら型を作った10年です。
この転身は、DX推進の現場でもそのまま使えます。現場は、依頼されたことだけをやると、成果が点で終わります。仕組み化して、次に流用できる形にすると、線になります。線が増えると、面になっていきます。
事例:新しい検定の立ち上げは「実装」が難しい
第2章の終盤には、月に一つ新しい検定を立ち上げる、ギネスブックに挑戦、みたいなことも言っていました。ネタは12個以上ある。でもリリースできたのは6個くらい。ここが現実です。
新しいことは立ち上げるだけなら、生成AI時代は確かにやりやすいです。資料も作れるし、設計も早い。でも、実装して、軌道に乗せて、続けるのが結構大変です。ここはAIにはできない部分が残ります。人間が考えて、人間が実行するしかない領域です。
「なんでも屋で増やした点を、コンサルという線に束ねて、次の10年へ渡す」
第3章 超知性ASI時代への船出
AI・生成AI・AGI・ASIが加速する前提で、テーマは「人に回帰する」。スキルの可視化と認証、マインド・トランスフォーメーションが軸になります。
第3章は、2026年3月3日、創立20周年の日に語った「これからの10年」の話です。ここから先は、AI、生成AI、AGI、そしてASIという“加速する前提”の上で、会社も個人もどう立つかが問われます。
まず前提として、生成AIが出てきてからの進化は目まぐるしいです。2022年11月にChatGPT3.0が出て以降、止まっていません。世界中の企業が投資をし、何兆円、何十兆円という規模感の話が飛び交う。日本も手をこまねいていられない。産業別のAI促進も進む。そういう空気感の中で、第3章のテーマは「人に回帰する」になります。AI中心の社会ではありません。人が中心の社会です。だからこそ、人の側が変わらないといけません。
事例:進化の歴史を体験してきた身体感覚
私は社会人になって40年、IT業界にずっといます。ITという言葉が一般化する前から、製造業の現場にいて、パソコンの登場でこの業界に入ってきました。オフコンからパソコンへ。インターネット1.0から2.0、そして3.0へ。一方向から双方向へ。さらに証明ができる時代へ。この“証明ができる”という流れは、第3章で語る「認証」に直結します。技術が進むほど、何が本物かを見極める必要が増えるからです。
事例:AIが工程の1-9をやるなら、人間は何をやるのか
ソフトウェアのコード生成は、AIにやらせた方が早くて正確だと言われるようになりました。これ、生成AIが出る前は誰も言わなかった空気です。では人間は何をやるのか。答えを短く言えば、責任を取ること、マネジメントをすることです。ただし、課題がないとAIは動けません。人間が課題や問題や、やりたいことを抽出して依頼する。真ん中はAIがやってくれる。最後は人間が選択し、確認し、実行する。ここが、AIエージェント、Agentic AIが当たり前になっても残る“人の仕事”の中心です。
事例:スキルセットの再定義と、スキルチェンジの現実
エンジニアがいらなくなる話にはなりません。むしろ、配置転換と再定義が起きます。手を動かしてコードを書く人は、コードをマネジメントする人へ。自分のスキルセットを活かして、新しいポジションへ上がっていく必要が出てきます。これは、スキルチェンジであり、キャリアパスの再設計です。そして、その土台に必要なのがマインドセットです。マインドシフト、マインドチェンジ、マインド・トランスフォーメーションです。
「AIは使わなくても仕事は回る」と言う人もいます。でも、使える人にしわ寄せが行く構造になりやすいです。AIが作った成果物を誰が面倒見るのか。誰が最終判断するのか。そこから逃げられません。だから“自分ごと化”が必要です。超知性リテラシー時代は、専門家だけの話ではなく、現場で意思決定する人の必修科目になります。
事例:認定から認証へ、そして「第三者が必要になる理由」
第3章で新しく強調したのが「認証」です。検定試験、資格認定に加えて、認証という軸を育てたい。なぜか。人が中心だからです。スキルがあるのが当たり前の時代ほど、「その上で何ができるのか」を示す必要があります。でも企業側は、いちいち人のスキルを正確に判断できません。エンジニアではない人がエンジニアの能力を測ろうとしても限界があります。自己申告だけでは不十分になります。
だから第三者機関が必要になります。共通の指標が必要になります。A社、B社、C社が同じ表、同じ基準で見られる状態があると、社会全体の流動性も上がりますし、学ぶべき方向も見えます。ここはDX推進にも直結します。デジタル人材を育てるとき、スキルの可視化ができていないと、研修講座・eラーニングの効果も測れません。可視化があると、足りないところが分かり、リスキリングの意思決定ができます。
事例:マイクロラーニング、マイクロクレデンシャル、マイクロアセスメント
これからの学びは、小・中・高・大・専門の学校に通うような“塊”だけではなく、分割された単位で学ぶ/学び直す/受け取る形が増えます。必要な時に必要な学びを手に入れて、すぐ仕事に活かす。マイクロラーニング的な発想です。
ただし、AIに指示するには、自分が分かっている必要があります。分からないのに「やって」とは言えません。だからこそ、必要なスキルセットとマインドセットを見極め、証明できる仕組みが必要になります。この流れの先に、AGI(Artificial General Intelligence)やASI(Artificial Super Intelligence)が来るとしたら、なおさらです。技術が強くなるほど、人の側の“判断の質”が問われます。
派手な未来予想ではありません。人が中心であることを間違えない。スキルセットとマインドセットを可視化できる状態を作る。そして、教育と認証を軸に、次の10年を実装する。20周年はゴールではなく、第3章の船出。ここからが本番です。
まとめ/さいごに
DX推進もツール導入だけでは点、育成だけでも線どまり。可視化・スキルチェンジ・キャリア設計・マインド変革まで含めて面になり立体になります。
第1章は、教育ベンチャーとして制度を立ち上げ、検定と研修を回し、点を増やした10年です。第2章は、なんでも屋で増やした点を、コンサルという線に束ね、仕組みとして渡せる形にした10年です。第3章は、超知性ASI時代を前提に、人に回帰し、可視化とマインドで立体を作っていく10年です。
DX推進も同じです。ツール導入だけでは点で終わります。育成だけでも線に届きません。スキル可視化、スキルチェンジ、キャリアパス設計、そしてマインド・トランスフォーメーションまで含めて、ようやく面になり、立体になります。
さいごに
ここまで読んだあなたに、もう一度問いかけます。「あなたは、AIに任せる仕事を増やした先で、自分は何をマネジメントしますか?」
行動は小さくていいです。明日からでいいです。自分のスキルセットを棚卸しして、足りないところを一つ決める。生成AIを“使うか使わないか”ではなく、“どこを任せてどこを自分が責任を取るか”で考える。そして、学びを分割して、必要な分だけ取りに行く。リスキリングは気合いではなく設計です。
本日の内容が、あなたの「シンギュラリティ時代への準備」に向けた、わずかながらでも「気づき」や「次の一歩」のヒントになれたなら幸いです。10年先の超知性ASIやAGIが当たり前になる未来に向けて、私たち自身をアップデートし続けることが、今最も重要です。ぜひ一緒に学びを深めていきましょう。
「社員のDXマインドをどう高めるか?」、「実践的なITスキル教育が進まない」など、DX推進担当者の育成やIT教育研修でお悩みでしたら、ぜひ一度お聞かせください。初回無料の「DX推進人材教育プログラム」コンサルティングにご応募いただければ、あなたの組織の課題解決に必ずお役に立ちます。次回の記事も、どうぞお楽しみに!
よくある質問
著者紹介
|
近森満(ちかもり みつる)
株式会社サートプロ 代表取締役CEO / DXコンサルタント/IT人材育成/検定事業化
IT技術者の教育支援と人材育成を専門とする事業化コンサルタントとして、2006年に株式会社サートプロを創業し、IoT検定・+DX認定・アジャイル検定などの資格制度を創出。独自の技術者向け教育研修の開発に定評があり、実践的なスキル向上を支援。経済産業省DX推進ラボおよびIoT推進ラボのメンターとして自治体や中小企業のDX推進を支援。近年は超知性ASIスキル可視化にも取り組み、次世代技術の普及に注力している。 |
|
・IoT検定制度委員会 事務局長(IoT検定、+DX認定、超知性ASI検定)
・一般社団法人 IT職業能力支援機構 理事長(Android資格)
・電気・電子系技術者育成協議会 副理事長(E検定)
・組込みソフトウェア管理者技術者育成研究会 メンバー(組込み)
・ET教育フォーラム合同会社 代表(コンテンツ制作)
・経済産業省 地方版IoT推進ラボ ビジネス創出事業メンター(IoT支援)
・経済産業省 地域DX推進ラボ ビジネス創出事業メンター(DX支援)
・デジタル庁 デジタル推進委員(デジタル化支援)
・DX事業共同組合 設立理事(DX推進)
・一般社団法人日本サステナブルビジネス機構 幹事(SDGs認証)
・”一億総活躍社会を実現する”共生日本協議会 理事(DEI支援)
・アジャイル開発技術者検定試験コンソーシアム 事務局長(Agile検定)
・一般社団法人国際サイバーセキュリティ協会 事務局長(IACS認定)
| X (Twitter) | YouTube | note |
| ▶ 無料相談・お問い合わせ | DXブログを読む |
