AIは進化する。でも
人間はそんなに早く変われない
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DX→AX→MX
連続する変革
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小さく
刻む習慣
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初回無料
DX相談
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✍️ 近森 満(株式会社サートプロ CEO)
#AI時代
#行動変容
#マインドトランスフォーメーション
・変化が遅い人を責めず、業務設計と教育設計で行動変容を促す考え方
・DX→AX→MXという連続したテーマと、変化を小さく刻む習慣
・AIエージェントの任せ方の基準と、「知識の追加」から「変化の伴走」への人材育成
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こんにちは、IT・DX教育サービスの株式会社サートプロ 近森満です。www.certpro.jp/blogs/dx_chikamori/
当社では「DX推進人材教育プログラム」として初回無料のコンサルティングを提供しています。DX推進や人材育成のご相談をお待ちしています。www.certpro.jp/dxconsulting/
AIは進化する。でも人間は昨日の自分のままです
AIは猛速で変わりますが、仕事の癖や組織の空気はボタンひとつでは更新されません。このギャップこそDX推進最大の論点です。問われるのはツールの導入速度ではなく、人間の変化速度をどう設計するかです。
生成AIの進化を見ていると、時間の流れが以前とは違って感じられます。昨日まで「すごい」と思っていた機能が、翌週には当たり前になり、数か月後には古いものとして扱われる。AIエージェント、Agentic AI、マルチモーダル、開発支援、資料作成、検索、分析、画像生成。ひとつひとつの変化を追っているだけで、正直、息切れしそうになります。
ただ、ここで忘れてはいけないことがあります。AIは猛烈な速度で変わりますが、私たち人間はそこまで早く変われない、ということです。昨日までの仕事の癖、判断の癖、学び方の癖、組織の空気、上司と部下の関係、評価制度、会議の進め方。こうしたものは、ボタンひとつでアップデートされません。
私はこのギャップこそ、これからのDX推進で最も大きな論点になると考えています。技術の進化に合わせて、組織も人も一気に変われば理想です。しかし現場で見ると、そうはいきません。ツールは導入された。研修も実施した。アカウントも配布した。それでも行動が変わらない。これは珍しい話ではなく、むしろ多くの会社で起きている普通の現象です。
AI時代に本当に問われるのは、ツールの導入速度ではなく、人間の変化速度をどう設計するかです。
変化できない人を責めても、組織は前に進みません
人は合理性だけで動きません。失敗したくない、評価を下げたくないという不安があります。「どの仕事で、どこまで使い、何を人間が確認するのか」を明確にし、AI活用を根性論ではなく業務設計と教育設計の問題として扱いましょう。
生成AIを使いこなす人から見ると、「なぜまだ使わないのか」「なぜ試さないのか」と感じる場面があります。気持ちはよくわかります。私自身も、新しい技術を触っていると、便利さや可能性に気づくたびに、もっと多くの人に使ってほしいと思います。
しかし、変化が遅い人を責めても、組織は前に進みません。人は合理性だけで動くわけではないからです。新しいツールを前にすると、便利そうだと思う一方で、失敗したくない、間違えたくない、評価を下げたくない、仕事が増えるのではないか、と感じます。特に大きな組織では、個人の不安だけでなく、部門のルール、情報管理、稟議、評価、責任範囲が絡みます。
ここで大事なのは、「使えば便利です」と言うだけではなく、「どの仕事で、どこまで使ってよく、何を人間が確認するのか」を明確にすることです。生成AIにはハルシネーションのリスクがあります。情報の真偽確認、著作権、個人情報、機密情報、説明責任は、人間側が引き受けなければなりません。だからこそ、AI活用は根性論ではなく、業務設計と教育設計の問題になります。
事例:研修後に使われない生成AI
研修では「使えそう」でも、業務に戻ると不安で使われない。スキルセットを渡すだけでは行動変容は起きにくい。利用範囲・確認手順・レビュー観点・小さな成功体験・損をしない評価の仕組みが必要です。
ある企業で生成AI研修を実施したとします。参加者は研修中には「便利ですね」「明日から使えそうです」と言います。ところが、数週間後に確認すると、実際にはほとんど使われていない。これはよくあることです。
理由は単純です。研修の場では使えても、自分の業務に戻った瞬間に、どの資料を入れていいのか、社外秘情報をどう扱うのか、上司に説明できるのか、出力をどこまで信用してよいのかが不安になるからです。つまり、スキルセットだけを渡しても、行動変容は起きにくいのです。
この場合に必要なのは、プロンプト集を配ることだけではありません。業務別の利用範囲、確認手順、成果物のレビュー観点、小さな成功体験を積む場、そして「使った人が損をしない」評価の仕組みです。人間はそんなに早く変われないからこそ、変われる環境を先につくる必要があります。
DX、AX、MXは連続したテーマです
DX(デジタル)→AX(AI前提の変革)→MX(マインド・トランスフォーメーション)。ツールを変えるだけでは足りず、仕事の考え方を変える段階です。人は一気に変われないので、変化を小さく刻むことが重要です。
私は最近、DX、AX、MXという流れで考えることが増えています。DXはデジタル・トランスフォーメーション、AXはAIを前提にした変革、そしてMXはマインド・トランスフォーメーションです。言い換えると、ツールを変えるだけでは足りず、仕事の考え方そのものを変える段階に入っているということです。
デジタル人材という言葉も、以前より広い意味を持つようになりました。単にITツールを使える人ではありません。AIを使って仮説を立て、情報を検証し、業務を再設計し、周囲を巻き込み、成果につなげられる人です。そこにはスキルチェンジもキャリアパスの再設計も必要になります。
ただし、ここでも焦りすぎてはいけません。人は一気に変われない。だからこそ、変化を小さく刻むことが重要です。毎日ひとつAIに相談する。週にひとつ業務を棚卸しする。月にひとつチームで使い方を共有する。こうした小さな習慣が、やがて組織の文化になります。
人や組織の変化で詰まったときの参考図書として、私の著書『マインド・トランスフォーメーション AI時代の思考革命: AI時代に必要な人間OSのアップデート』も、必要に応じて手に取っていただければと思います。
事例:AIエージェントを入れても、任せ方が変わらない
任せる仕事の切り出し方が決まっていないと、AIエージェントはもうひとつの確認対象になります。情報収集・要約・下書き・比較表・初期レビューは任せ、最終判断・顧客説明・法務や人事評価は人間が持つ線引きが有効です。
AIエージェントを導入すれば、仕事が自動で進む。そう期待したくなる気持ちは自然です。しかし現場では、エージェントを入れても、結局人間が全部を抱えたままになることがあります。
理由は、AIに任せる仕事の切り出し方が決まっていないからです。何を依頼し、何を確認し、どの状態になったら人間に戻すのか。この設計がないまま導入すると、AIエージェントは便利な道具ではなく、もうひとつの確認対象になってしまいます。
ここで必要なのは、AIに任せる勇気だけではありません。任せるための基準です。たとえば、情報収集、要約、下書き、比較表作成、初期レビューはAIに任せる。一方で、最終判断、顧客への説明、法務・契約・人事評価に関わる判断は人間が責任を持つ。この線引きをチームで共有するだけでも、AI活用の安心感は大きく変わります。
人材育成は「知識の追加」から「変化の伴走」へ
AIは日々変わるため、知識提供の単発研修では足りません。研修講座・eラーニングは伴走型へ。リスキリングは役割の再定義であり、「AIを使って成果を出せる環境をつくる」ことが重要です。
これからの人材育成・教育支援では、知識を教えるだけでは足りません。生成AIやAIエージェントは日々変わります。今日覚えた画面操作が、来月には変わっているかもしれません。だから、研修講座・eラーニングも、単発の知識提供だけではなく、現場で使い続けるための伴走型に変わっていく必要があります。
リスキリングという言葉も、単に新しいスキルを足すことではありません。今までの仕事の意味を見直し、自分の役割を再定義し、AIと分担しながら成果を出す力を育てることです。特に技術人事や人材開発の立場では、「AIを使える人を増やす」だけでなく、「AIを使って成果を出せる環境をつくる」ことが重要になります。
私は、デジタル3兄弟とマインド3姉妹という表現で、技術と心の両方を見ています。デジタル、データ、AIのような技術側の力と、マインドセット、マインドシフト、マインドチェンジのような人間側の力。この両方がそろって初めて、現場の変化は続きます。
AGI、ASIの時代に向けて、今日できること
未来を恐れるだけでは前に進めません。超知性リテラシー(AIを万能視も過小評価もせず、得意・苦手・リスクを理解する力)を身につけ、会議前の論点整理など小さな一歩から始めましょう。
AGI(Artificial General Intelligence)やASI(Artificial Super Intelligence)の議論は、少し先の未来の話に聞こえるかもしれません。しかし、生成AIがここまで急速に普及したことを考えると、10年後、20年後の働き方を今から考えておくことは決して早すぎません。
ただし、未来を恐れるだけでは前に進めません。大切なのは、超知性リテラシーを身につけることです。AIを万能視せず、過小評価もせず、何が得意で、何が苦手で、どこにリスクがあるのかを理解する。そして、自分の専門性や経験と組み合わせて使うことです。
読者の皆さんはどうでしょうか。昨日の自分の仕事の進め方を、今日ほんの少しだけ変えるとしたら、何から始めますか。いきなり大きな改革をしなくてもかまいません。会議前の論点整理をAIに手伝ってもらう。企画書のたたき台を作る。研修設計の比較案を出してもらう。部下との1on1で使う問いを整理する。こうした小さな一歩で十分です。
まとめ:人間の遅さを前提に、変化を設計する
人間の遅さを弱点として責めるのではなく、設計条件として受け止める。不安を減らし、使いどころを明確にし、小さな成功体験を積み、評価と責任の仕組みを整えることが、行動変容の鍵です。
AIは進化します。世界も変わります。けれど、人間はそんなに早く変われません。だからこそ、私は人間の遅さを弱点として責めるのではなく、設計条件として受け止めたいと思います。
DX推進も、生成AI活用も、AIエージェント導入も、最後は人間の行動に落ちます。行動が変わるには、不安を減らすこと、使いどころを明確にすること、小さな成功体験を積むこと、評価や責任の仕組みを整えることが必要です。
本日の内容が、あなたの「シンギュラリティ時代への準備」に向けた、わずかながらでも「気づき」や「次の一歩」のヒントになれたなら幸いです。10年先の超知性ASIやAGIが当たり前になる未来に向けて、私たち自身をアップデートし続けることが、今最も重要です。ぜひ一緒に学びを深めていきましょう。
「社員のDXマインドをどう高めるか?」、「実践的なITスキル教育が進まない」など、DX推進担当者の育成やIT教育研修でお悩みでしたら、ぜひ一度お聞かせください。初回無料の「DX推進人材教育プログラム」コンサルティングにご応募いただければ、あなたの組織の課題解決に必ずお役に立ちます。www.certpro.jp/dxconsulting/
次回の記事も、どうぞお楽しみに!
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よくある質問
重要なキーワード解説
マインド・トランスフォーメーション
AI時代に必要な考え方・学び方・判断の仕方を更新すること。
マインド・トランスフォーメーションとは、AI時代に必要な考え方、学び方、判断の仕方を更新することです。DXやAXは技術導入だけでは進みません。人間が自分の役割を見直し、AIと協働する前提で仕事を再設計することが重要です。
AIエージェント
指示を受けて複数の作業を進めるAI活用の形。
AIエージェントは、指示を受けて複数の作業を進めるAI活用の形です。ただし、任せる範囲、確認する基準、責任の所在を決めなければ、現場ではかえって混乱します。導入と同時に、業務プロセスと人材育成を見直す必要があります。
デジタル3兄弟とマインド3姉妹
技術側の力と人間側の力を合わせて捉える考え方。
デジタル、データ、AIのような技術側の力と、マインドセット、マインドシフト、マインドチェンジのような人間側の力を合わせて捉える考え方です。技術だけでも、精神論だけでも、現場の変化は続きません。
著者紹介
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近森満(ちかもり みつる)
株式会社サートプロ 代表取締役CEO / DXコンサルタント/IT人材育成/検定事業化
IT技術者の教育支援と人材育成を専門とする事業化コンサルタントとして、2006年に株式会社サートプロを創業し、IoT検定・+DX認定・アジャイル検定などの資格制度を創出。独自の技術者向け教育研修の開発に定評があり、実践的なスキル向上を支援。経済産業省DX推進ラボおよびIoT推進ラボのメンターとして自治体や中小企業のDX推進を支援。近年は超知性ASIスキル可視化にも取り組み、次世代技術の普及に注力している。 |
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