マインドトランスフォーメーションとはなにか?
DX推進との関係性について深堀り
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3兄弟
デジタルの流れ
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3姉妹
マインドの流れ
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2006〜
人材育成の実績
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✍️ 近森 満(株式会社サートプロ CEO)
#DX推進
#マインドセット
#リスキリング
・マインドセットからトランスフォーメーションへ至る4段階の流れ
・「デジタル3兄弟」と「マインド3姉妹」をセットで育てる考え方
・デジタル人材育成・リスキリングにマインドを組み込む視点
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| 1DXは技術導入だけでは進みません |
| 2マインドセットは、自分の中にあるジグソーパズルです |
| 3マインドシフトは、視点を変えて可視化する段階です |
| 4マインドチェンジは、もう元に戻らないと受け入れる段階です |
| 5マインド・トランスフォーメーションは、新しい自分を受け入れることです |
| 6マインドには完成形がありません |
| 7デジタル3兄弟とマインド3姉妹をセットで育てる |
| 8さいごに |
| 9よくある質問(FAQ) |
www.certpro.jp/blogs/dx_chikamori/
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DXは技術導入だけでは進みません
生成AIやクラウドなどツールを導入しても、人と組織のマインドが変わらなければ会社は変わりません。研修を増やしてもスキルは増えるのに行動が変わらない、という現象が起こります。
DX推進の話になると、どうしても生成AI、AIエージェント、データベース、クラウド、IoTといったツールや技術に目が向きます。もちろん、それらは大切です。ただ、現場で長く人材育成・教育支援に関わっていると、技術だけを入れても会社は変わらない、という場面に何度も出会います。
今回の配信で私が話したかったのは、まさにその土台です。デジタル・トランスフォーメーションの前に、人と組織のマインドがどこにあるのか。ここを見ないまま研修講座・eラーニングを増やしても、スキルセットは増えるのに行動が変わらない、ということが起こります。
DXを進める企業に必要なのは、ツールを覚える人だけではありません。自分の考え方を見直し、視点を変え、戻らない覚悟を持ち、最後には文化や行動そのものを変えられる人です。私はこの流れを、マインドセットから始まる変化として捉えています。
マインドセットは、自分の中にあるジグソーパズルです
マインドセットは自己認識・目的意識・価値観などが組み合わさった土台。小さなピースが集まり一枚の絵になるジグソーパズルであり、固定物ではなく組み替えられます。
マインドセットとは何か。私は、自己認識、目的意識、成長志向、価値観、信念、柔軟性などが組み合わさった土台だと考えています。会社で働く意味、将来の夢、今まで生きてきた経験、うまくいった記憶、失敗した記憶。そうしたものが、知らないうちに自分の判断基準になっています。
配信では、ジグソーパズルのようなものだと話しました。一つひとつのピースは小さく、形も違います。けれども、それらをパチパチとはめていくと、一枚の大きな絵になります。その絵が、いまの自分のマインドセットです。
ここで大切なのは、マインドセットは固定物ではないということです。昔の成功体験が今の足かせになることもあります。逆に、小さな学び直しが新しい行動の入口になることもあります。リスキリングとは、単に新しい知識を追加するだけではなく、このジグソーパズルの組み替えでもあるのです。
マインドシフトは、視点を変えて可視化する段階です
最初の変化がマインドシフト。物事の捉え方や視点を変え、目標を可視化する段階です。DXのデジタイゼーションと同じく「まず使ってみる」「問いを持つ」ことから始まります。
最初の変化は、マインドシフトです。これは、物事の捉え方や視点を変えることです。何かを始めるとき、「こうなったらいい」「こういう姿にしたい」という目標や目的が見えてきます。それを自分の中で可視化し、今までと違う角度から見直す段階です。
DXの文脈でいえば、デジタイゼーションに近いところがあります。手書きだったものをスプレッドシートにする。紙に散らばっていた情報をデータベースに集める。毎回作り直していた資料をPowerPointやWordで再利用できる形にする。まずは、デジタルを使ってみる。ここから始まります。
人のマインドも同じです。いきなり人生が変わるわけではありません。まずは、今までのやり方を少し離れて見る。「この業務は本当に紙でなければならないのか」「この会議は本当に毎週必要なのか」「生成AIに任せられる下準備はないのか」。こうした問いを持つことが、マインドシフトです。
マインドチェンジは、もう元に戻らないと受け入れる段階です
マインドチェンジは「もう元に戻らない」と決め、内面の変化を行動に落とす段階。慣れたやり方を手放す怖さを越え、継続的な変容が始まります。
次に来るのが、マインドチェンジです。マインドシフトで見え方を変えたあと、「もうこの方向で進む」と受け入れる段階です。配信では、元に戻らないと決めることだと話しました。
企業で言えば、紙をデジタルに置き換えたあと、やっぱり紙に戻しましょう、ではなく、ここから先はデジタルを前提に業務を組み直します、という意思決定です。ここには少し怖さもあります。今まで慣れていたやり方を手放すからです。
ただ、マインドチェンジが起きると、内面的な変化が行動に落ちていきます。毎回印刷して確認していた人が、共有ドキュメント上でレビューするようになる。会議で口頭確認していたことを、タスク管理ツールに残すようになる。生成AIの回答をそのまま使うのではなく、前提条件と根拠を確認するようになる。ここから、継続的な変容が始まります。
マインド・トランスフォーメーションは、新しい自分を受け入れることです
マインド・トランスフォーメーションはより根本的な変容。価値観・文化・行動そのものが変わり、知識を増やすのではなく「変わり続ける自分」を標準にする段階です。
マインド・トランスフォーメーションは、もっと根本的な変化です。マインドセットそのものが変容し、価値観、文化、行動、場合によっては人生そのものが変わっていく段階です。
私は配信で、近森満だったら「今までの近森満は何だったのか」と思うくらい変わることだ、と話しました。少し大げさに聞こえるかもしれません。しかし、本当のDXはそのくらいの変化を伴います。会社で言えば、文化を変えることです。今までやってきたものを一度捨ててでも、新しい事業、新しい製品、新しいサービスを生み出すことです。
デジタルトランスフォーメーションは、単なるデジタル導入ではありません。デジタルによって会社のあり方を変えることです。同じように、マインド・トランスフォーメーションは、知識を増やすことではありません。新しい自分を受け入れ、変わり続ける自分を標準にすることです。
マインドには完成形がありません
マインドセットに完成形はありません。環境・技術・仕事が変われば組み替えが必要。3つの段階は一度きりの階段ではなく、繰り返し回るサイクルです。
ここが、とても重要です。
マインドには完成形がありません。一度マインドセットを作ったとしても、それで終わりではありません。環境が変わり、技術が変わり、仕事が変われば、また組み替える必要があります。
AIも同じです。昨日まで便利だった使い方が、今日には古くなっていることがあります。AIエージェント、Agentic AI、AGI(Artificial General Intelligence)、ASI(Artificial Super Intelligence)といった言葉が現実味を帯びるほど、私たちは固定された正解にしがみつきにくくなります。
だからこそ、どこかのタイミングでマインドセットをリセットする勇気も必要です。今までの自分を否定するためではありません。次の自分を積み上げるためです。マインドシフト、マインドチェンジ、マインド・トランスフォーメーションは、一度きりの階段ではなく、繰り返し回るサイクルなのです。
デジタル3兄弟とマインド3姉妹をセットで育てる
デジタル3兄弟(デジタイゼーション等)とマインド3姉妹(マインドシフト等)をセットにすると、技術と行動変容の関係が見えやすくなります。
私は、DXの流れをデジタル3兄弟と呼んでいます。デジタイゼーション、デジタライゼーション、デジタル・トランスフォーメーションです。そして、マインドの流れをマインド3姉妹と呼んでいます。マインドシフト、マインドチェンジ、マインド・トランスフォーメーションです。
少しくだけた言い方ですが、現場ではこういう言葉のほうが残ることがあります。デジタル3兄弟だけでは、ツールの話に寄ってしまいます。マインド3姉妹だけでは、精神論に見えてしまいます。両方をセットにすると、技術と行動変容の関係が見えやすくなります。
デジタル人材育成では、Pythonが書ける、AIを使える、データを読める、というスキルセットも必要です。しかし、それ以上に「なぜ変えるのか」「何を捨てるのか」「どう続けるのか」を考えられることが重要です。キャリアパスやスキルチェンジを支援する人事・育成担当者ほど、この視点を持ってほしいと思います。
| 段階 | デジタル3兄弟 | マインド3姉妹 | キーワード |
|---|---|---|---|
| 第1段階 | デジタイゼーション | マインドシフト | 視点を変える・可視化する |
| 第2段階 | デジタライゼーション | マインドチェンジ | 元に戻らないと決める |
| 第3段階 | デジタル・トランスフォーメーション | マインド・トランスフォーメーション | 価値観・文化そのものを変える |
さいごに
超知性ASIやAGIが当たり前になる未来に向けて、私たち自身をアップデートし続けることが今もっとも重要です。
本日の内容が、あなたの「シンギュラリティ時代への準備」に向けた、わずかながらでも気づきや次の一歩のヒントになれたなら幸いです。10年先の超知性ASIやAGIが当たり前になる未来に向けて、私たち自身をアップデートし続けることが、今もっとも重要です。
「社員のDXマインドをどう高めるか」「実践的なITスキル教育が進まない」など、DX推進担当者の育成やIT教育研修でお悩みでしたら、ぜひ一度お聞かせください。初回無料のDX推進人材教育プログラムのコンサルティングも用意しています。参考URL: www.certpro.jp/dxconsulting/
次回の記事も、どうぞお楽しみに。
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よくある質問
重要なキーワード解説
マインド・トランスフォーメーション
判断基準・価値観・行動の前提を変えていく根本的な変容。
マインド・トランスフォーメーションとは、知識やスキルを足すだけでなく、自分の判断基準、価値観、行動の前提を変えていくことです。DX推進では、ツールを導入しただけでは変化は続きません。新しい働き方やデジタル活用を受け入れ、元に戻らない行動へ変えることが重要です。
デジタル3兄弟とマインド3姉妹
技術の変化と人の変化をセットで捉えるための二つの三段階モデル。
デジタル3兄弟は、デジタイゼーション、デジタライゼーション、デジタルトランスフォーメーションの流れです。マインド3姉妹は、マインドシフト、マインドチェンジ、マインド・トランスフォーメーションです。技術の変化と人の変化をセットで見ることで、人材育成やリスキリングの設計が現実的になります。
リスキリング
学び直しを続けられるマインドセットまで含めた再スキル習得。
リスキリングは、新しいスキルセットを学ぶだけではありません。学んだ技術をどう使い、どの行動を変え、どんなキャリアパスにつなげるかまで含めて考える必要があります。生成AIやAIエージェントの時代には、学び直しそのものを続けられるマインドセットが競争力になります。
著者紹介
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近森満(ちかもり みつる)
株式会社サートプロ 代表取締役CEO / DXコンサルタント/IT人材育成/検定事業化
IT技術者の教育支援と人材育成を専門とする事業化コンサルタントとして、2006年に株式会社サートプロを創業し、IoT検定・+DX認定・アジャイル検定などの資格制度を創出。独自の技術者向け教育研修の開発に定評があり、実践的なスキル向上を支援。経済産業省DX推進ラボおよびIoT推進ラボのメンターとして自治体や中小企業のDX推進を支援。近年は超知性ASIスキル可視化にも取り組み、次世代技術の普及に注力している。
・IoT検定制度委員会 事務局長(IoT検定、+DX認定、超知性ASI検定)
・一般社団法人 IT職業能力支援機構 理事長(Android資格) ・電気・電子系技術者育成協議会 副理事長(E検定) ・組込みソフトウェア管理者技術者育成研究会 メンバー(組込み) ・ET教育フォーラム合同会社 代表(コンテンツ制作) ・経済産業省 地方版IoT推進ラボ ビジネス創出事業メンター(IoT支援) ・経済産業省 地域DX推進ラボ ビジネス創出事業メンター(DX支援) ・デジタル庁 デジタル推進委員(デジタル化支援) ・DX事業共同組合 設立理事(DX推進) ・一般社団法人日本サステナブルビジネス機構 幹事(SDGs認証) ・”一億総活躍社会を実現する”共生日本協議会 理事(DEI支援) ・アジャイル開発技術者検定試験コンソーシアム 事務局長(Agile検定) ・一般社団法人国際サイバーセキュリティ協会 事務局長(IACS認定) |
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