
【記事概要】
「今さら聞けないChatGPTの有料無料、ProとPlusの違い」をテーマに、ChatGPT初心者やリスキリングに取り組むビジネスパーソンに向けて、ChatGPTの基本機能と有料プランの価値をわかりやすく解説する内容です。
登場する近森満と構成作家の堀内崇が、自身の実体験や試行錯誤をもとに、生成AI時代におけるツール活用の可能性やカスタマイズの楽しさ、時短効果、GPTs(カスタムGPT)の創造的活用などを紹介。
特に「社長のコピーロボット」などのユニークな事例や、画像生成、ブログライティング支援といった実務的な応用事例を通じて、AIのパートナー化に向けたマインドチェンジの重要性も伝えています。今後のAI活用を検討している企業担当者や、DX推進の現場に立つ読者にとって、ChatGPTの理解と活用に一歩踏み出すきっかけとなる内容です。
目次
- ChatGPT、有料と無料の違いが気になるあなたへ
- ChatGPTはなぜここまで注目されたのか
- 無料版と有料版、どこが違う?
- 無料版
- Plus(20ドル/月)
- Pro(200ドル/月)
- カスタマイズの自由度がすごい:GPTsの世界
- 実際に使って分かる、時短と価値の爆上がり
- あなたの好みに合わせたAIに育てる
- 超知性AI時代、生成AIはあなたのスキルセットを拡張する
- まとめ(企画書のネタ):ChatGPTはあなたの“デジタル右腕”になる
- さいごに
- 全2回エピソード:
- 【音声配信】
- 【著者紹介】
【本文】
こんにちは、IT・DX教育サービスの株式会社サートプロ 近森満です。
www.certpro.jp/blogs/dx_chikamori/
当社では「DX推進人材教育プログラム」として初回無料のコンサルティングを提供しています。DX推進や人材育成のご相談をお待ちしています。
www.certpro.jp/dxconsulting/
ChatGPT、有料と無料の違いが気になるあなたへ
ChatGPTってよく聞くけど、有料と無料って何が違うの?
この問いにしっかり答えます。実は、ChatGPTの活用範囲は、有料プランにするだけで一気に広がります。文字起こし、画像生成、GPTsのカスタム化など、プロフェッショナルが業務に使えるレベルの機能が次々と利用可能になるのです。
今回の対談形式のエピソードでは、私・近森満と、アシスタントの堀内崇さんが「今さら聞けないChatGPTの有料無料、ProとPlusの違い」について、初心者視点からも深掘りしています。あなたのように、日々忙しい中で「何がどう便利なのか?」を端的に理解したい方のための、実践的なネタ帳です。
ChatGPTはなぜここまで注目されたのか
まず押さえておきたいのは、ChatGPTが登場したことで生成AIの一般普及が一気に加速したという事実です。
この分野で最初に火を付けたのがOpenAIのChatGPT。これを皮切りに、GeminiやClaudeといった他社製生成AI(LLM)も次々と登場しましたが、やはり最初に飛び出したファーストペンギンの存在感は別格です。
履歴機能やプロンプトカスタマイズ(Instructions)、GPTsというカスタムAIアプリの作成機能など、次々と新機能をリリースしてきたのもChatGPTの強み。先んじて便利な機能を提供し、他社がそれを追随するという流れができあがっています。
無料版と有料版、どこが違う?
ここからが本題。「ChatGPTは無料でも使えるけど、有料にしたら何がどう違うの?」という疑問にお答えします。
まずChatGPTの有料プランには、「Plus(約3,000円/月)」と「Pro(約30,000円/月)」の2種類があります。
無料版
- GPT-3.5のみ利用可能
- 機能制限あり(画像生成、ファイルアップロード、音声モードなど不可)
Plus(20ドル/月)
- GPT-4.5 Turboが利用可能
- 画像生成、音声モード、ファイルのアップロード解析が可能
- GPTs(カスタムAIアプリ)が使える
- 深掘りできる「ディープリサーチ」も利用可能
Pro(200ドル/月)
- すべての推論モデルと機能に無制限アクセス
- GPT-4、音声、画像、動画、リサーチ機能の上限も解除
- 高速応答と解析精度の向上が期待できる
要するに、Plusはライトな上級者、Proは業務活用・研究レベルのヘビーユーザー向けと捉えるとよいでしょう。
カスタマイズの自由度がすごい:GPTsの世界
特に私が推したいのが「GPTs」というカスタムAIの作成機能です。これは自分だけのChatGPTを作れるという機能。
私自身もすでに30個以上のGPTsを作成し、その中には「私は最強!社長のコピーロボットGPTs」なるアプリもあります。これは、私・近森満の思考パターンをインプットし、「近森だったらどう考える?」という問いに自動で答えてくれるもの。営業訪問の事前準備、メール返信、提案書作成まで、私の代わりに考えてくれる相棒になってくれます。
他にも、音声の文字起こしからAIDA法則に沿ってブログ記事を構成するGPTや、営業提案用に相手企業のWebサイトを読み込んで提案内容をカスタマイズするGPTなど、多岐にわたって活用しています。
1)営業訪問の事前チェックに利用GPTs
企業との面談や訪問する前に情報を知っておきたいので調査するGPTs
訪問先の情報は会社HPのURLをベースにすると大体間違いないでしょう。
テキスト情報だけだと視点がぶれてしまう可能性があります。

2)私は最強!社長のコピーロボット|最強な回答を導き出すGPTs
〚最強の経営者から突拍子もないアイデアをもらおう〛
訪問先に行くときに思いも寄らないアイデアが出てくる可能性あり。

3)コンサルタント企画書作成GPTs
AIの力でコンサルタントの企画書作成を支援する革新的なツールです。コンサルタントの負担を軽減し、高品質な企画書を効率的に作成することができます。5W3Hで回答してくれるので事前情報をある程度、入れておけばそれっぽいことを返してくれます。

実際に使って分かる、時短と価値の爆上がり
こうした使い方をする中で実感するのが、時短効果の圧倒的な高さです。
たとえば、画像検索で見つからなかった素材があるとします。それをChatGPTで生成条件を指定し、背景透過、色指定でピクトグラムを1分足らずで作成。画像探しからデザイン編集までの工程が15分以上短縮されます。


名刺画像からのメール返信内容作成や提案書作成、アイキャッチ用画像、サムネイル画像、SNS投稿の画像生成まで、すべてをワンストップで済ませられるので、クリエイティブな仕事に集中するための“時間の再投資”ができるのです。
あなたの好みに合わせたAIに育てる
「ChatGPTは自分流にカスタマイズできる」のが大きな魅力です。
近森満イズムの一例として、文章内の「半角のコロン」「半角の数字」が見た目上嫌いで、すべて全角に変えるよう指示しています。こうした自分好みのレイアウトや表現、口調の統一も可能になることで、生成されたコンテンツが“自分らしさ”を持つようになります。
このマインドセットは「AI=道具」から「AI=パートナー」へという、デジタル時代におけるマインドチェンジの核心でもあります。
超知性AI時代、生成AIはあなたのスキルセットを拡張する
ここまで聞いて、「なるほど、AIって便利そうだな。でもうまく使えるかな…」と感じた方も多いでしょう。
しかし、ChatGPTのようなツールは、あなたの既存スキルを拡張する“補助知能”としての役割を担ってくれます。
プロンプトを書かなくても使えるGPTs、自分好みの出力ができるカスタマイズ、そして学習や文章生成の補助など、リスキリングの文脈でも極めて有効です。
AGI(汎用人工知能)やASI(超知性AI)が本格的に普及する前に、いまのうちから使い慣れておくことが最大のリスクヘッジになります。
まとめ(企画書のネタ):ChatGPTはあなたの“デジタル右腕”になる
ChatGPTは単なるチャットボットではなく、あなたの「思考の補助装置」であり、時間と創造力を増幅するツールです。
無料プランでも使えますが、Plusにすることで一気に可能性が広がる。そしてGPTsというカスタム機能を使いこなすことで、あなた専属のAIパートナーを手に入れることができます。
いま始めることが、未来の差をつくる。
あなたのDX企画書に、このネタ、どうぞ活用ください。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
すこしでもみなさまの気づきになれたのであれば幸いです。
DX推進担当者の育成やIT教育研修でお悩みがあれば、ぜひ初回無料のコンサルティング「DX推進人材教育プログラム」にご応募ください。かならずお役に立ちます。
ではまた。
www.certpro.jp/dxconsulting/
全2回エピソード:
【第1714回】本編0238_今さら聞けない!?ChatGPTの有料無料、ProとPlusの違いを徹底解剖!(前編)
【第1721回】本編0239_今さら聞けない!?ChatGPTの有料無料、ProとPlusの違いを徹底解剖!(後編)
【音声配信】
※音声収録のポッドキャストではテキストには載っていない㊙話も。
ぜひ、ものは試しに聴いてみてください。
最近ビデオポッドキャストを始めましたので映像でもどうぞ!
【著者紹介】
近森 満(ちかもりみつる)
■株式会社サートプロ 代表取締役CEO
IT技術者の教育支援と人材育成を専門とする事業化コンサルタントとして、2006年に株式会社サートプロを創業し、IoT検定、+DX認定、アジャイル検定などの資格制度を創出。独自の技術者向け教育研修の開発に定評があり、実践的なスキル向上を支援。経済産業省DX推進ラボおよびIoT推進ラボのメンターとして、自治体や中小企業のDX推進を支援。近年は超知性ASIスキル可視化にも取り組み、次世代技術の普及に注力している。
■所属・役職
・IoT検定制度委員会 事務局長(IoT検定、+DX認定、超知性ASI検定)
・一般社団法人 IT職業能力支援機構 理事長(Android資格)
・電気・電子系技術者育成協議会 副理事長(E検定)
・NPO 組込みソフトウェア管理者 技術者育成研究会メンバー(組込み)
・ET教育フォーラム 合同会社 代表(コンテンツ制作)
・経済産業省 地方版IoT推進ラボビジネス創出事業メンター(IoT支援)
・経済産業省 地域DX推進ラボビジネス創出事業メンター(DX支援)
・デジタル庁 デジタル推進委員(デジタル化支援)
・DX事業共同組合 設立理事(DX推進)
・一般社団法人 サステナブルビジネス機構 幹事(SDGs認証)
・”一億総活躍社会を実現する”共生日本協議会 理事(DEI支援)