こんにちは!
株式会社サートプロです。
いつもメルマガを読んでいただき、ありがとうございます!
突然ですが、皆さんは最近こんな言葉をよく耳にしませんか?
「近い将来、AIに仕事を奪われるかもしれない…」
確かに、ここ数年、生成AIの進化は目覚ましく、まるでSF映画の
ような未来が実現しそうだと感じます。
特にChatGPTを始めとする文章作成や、驚くほど綺麗な絵を
描く画像生成AIなど、 これまで数日かかっていた作業が一瞬で
終わる時代となりました。
「もしかして自分の仕事、本当になくなっちゃうの…?」
そんな不安の声が、あちこちから聞こえてくるようです。
しかし、ここで一度立ち止まって考えてみてほしいのです。
もし本当にAIが人間の仕事をどんどん奪っているとしたら…
世の中には「IT人材が足りない!」なんて声は、聞こえてこない
ハズですよね?
1.なぜ「IT人材は足りない」の?
ニュースを見れば「AIの進化が止まらない!」という話題。
しかし、別のニュースでは「IT業界は深刻な人手不足」という現実。
この二つの情報は、一見すると全く矛盾しているように感じます。
でも、本当にそうなのでしょうか?
実は、この矛盾こそが、これからの時代を生き抜くための大切な
ヒントなのです。
今回のメールマガジンでは、この「矛盾」の正体を紐解きながら、
DX時代に私たちがどうキャリアを考え、どんな準備をすべきか、
分かりやすくお伝えしていきたいと思います。
2.人にしかできない「仕事」とは?
まず大切なのは、「AI(生成AI含む)が得意なこと」と「人間にしか
できないこと」をキチンと分けて考えることです。
生成AIは、資料作成のたたき台を作ったり、データ入力のような
定型的な業務を高速で正確にこなしてくれます。
これは本当にありがたいことです。
でも、考えてみてください。
この「作業」と自分たちの「仕事」、この二つはイコールでしょうか?
私たちは、「仕事」とは、「成果に責任を持ち、人と関わりながら意思
決定をしていくこと」だと考えています。
例えば、
・お客さまとの会話の中から、ニーズを深く理解する。
・メンバーと協力して、良い結果を出すための方法を考える。
・プロジェクトの最終的な判断を下し、その結果責任を負う。
こういったことは、今のAIには到底できません。
どんなに優れたAIを使っても、そこから生み出されるモノの
最終的な責任は、私たち人間が持っているのです。
3.なぜIT人材は、いつまでも「足りない」のか?
ここで最初の疑問に戻りましょう。
「それならなぜ、IT人材はずっと不足しているの?」
その答えは、主に次の2つの理由に集約されます。
(1)IT技術の進化があまりにも早く、新しい技術を使いこなせる人材
の育成が追いついていないから。
AIはもちろん、クラウドを始めとする様々な技術、それらを活かす
新しい開発手法など、IT業界は驚くべきスピードで変化を続けて
います。
多くの企業は、こうした新しい技術に対応できる人材を強く求めて
いますが、残念ながら、そうしたスキルを持つ人の数はまだ十分で
はありません。
(2)「高度化・専門化」するスキル
単純なデータ入力や定型的な作業は、今後AIに置き換わっていくと
思います。
その一方で、新しいサービスを企画する力、複雑なシステムを設計
する力、そして何より「AIを使いこなし、人間ならではの付加価値を
生み出す力」を持つ人材の需要は、むしろ高まっています。
つまり、「IT技術を扱える」だけではなく、「変化に対応して、新しい
価値を生み出せるIT人材」が特に不足しているのです。
この「企業が求めるスキル」と「現在の人材が持つスキル」。
この間に大きなギャップが生まれています。
これこそが、IT人材不足の一番大きな原因なのです。
ここで、出てくるキーワードが 「スキルチェンジ」です。
つまり、時代に合わせて、自分のスキルをドンドンと磨いていくこと
が求められているのです。
3.AIは心強いパートナー
こう考えてみると、AIは私たちの仕事を一方的に奪う存在ではなく、
むしろ「仕事の進め方」や「できることの範囲」を大きく広げてくれる
強力なパートナーと言えるのではないでしょうか。
例えば、これまで「文章を書くのは苦手だから…」と情報発信をため
らっていた人がいます。
しかし、生成AIを使いこなすことで、ブログやレポート作成に挑戦が
できるようになります。
また同様に、 専門的なデザインスキルがない人も、魅力的な資料や
SNS投稿用の画像を生成AIで作れるようになります。
つまり、生成AIの登場によって、これまで特定のスキルを持つ人しか
できなかったことが、スキルを持たなくても挑戦できる時代になって
きたのです。
これは、「仕事がなくなる」という事ではなく、「新しい役割」が生まれ
たり、「仕事の担当範囲が再編成」されたりする動きと捉えています。
4.「スキルの変化」の課題
この時代に一番重要なのは、まずは変化を恐れない心です。
その上で、必要となるのが、常に新しい技術を学び続けようとする
「マインドセット」なのです。
AI(生成AIを含む)の限界と可能性を理解し、人間ならではの創造性
や責任感を持ち、 そして何よりも「主体的に学び続ける姿勢」、つまり、
「リスキリング」が重要となります。
これからは「生成AIを使える」だけでなく、 「生成AIを賢くマネジメント
しながら、人間としての価値をプラスできる人」が、ますます評価される
時代になっていきます。
もし、今のキャリアに少しでも不安を感じるなら、今こそ自分の未来を
変える時かもしれません。
今回は、AI時代のIT人材不足の背景、そしてリスキリングの心構えに
ついてお話ししました。
次回のメールマガジン(後編)では、さらに具体的に
・今後求められるITスキルとは?
・「学び直せる人」とそうでない人の差は?
・私たちが価値を高めるためのヒント
などをお伝えします。どうぞお楽しみに!
それでは、また次回お会いしましょう!
今回の様な話を音声収録のポッドキャストで配信しております。
お時間があれば、聴いてみてください。
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