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自分の強みがわからない人必見!可視化で見つける自分軸

2025年9月26日
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【記事概要】

「他人の人生に流されない強みの可視化術」と題して、これからの超知性AI時代における“自分軸”の重要性について語ります。他人の期待や社会の価値観に無意識に従ってしまうことは、自分の人生を見失う要因となります。だからこそ、自らの経験や価値観を棚卸しし、自分の強みを明確にすることが不可欠です。

本記事では、近森が提唱する「強みの可視化」の方法としてマンダラートやマインドマップや棚卸しの手法を紹介し、リスキリングの本質を「武器の発見」として再定義します。さらに、生成AIのような新たな技術とどう向き合い、自分のキャリアとどう接続するかという視点も加え、「未来に備えるマインドセット」の築き方を提示します。

「他人の人生を生きないために、まず自分の強みを知る」。このシンプルで力強いメッセージが、キャリアに悩む多くの人にとってのヒントになるでしょう。

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【著者情報】

こんにちは、IT・DX教育サービスの株式会社サートプロ 近森満です。
www.certpro.jp/blogs/dx_chikamori/

当社では「DX推進人材教育プログラム」として初回無料のコンサルティングを提供しています。
DX推進や人材育成のご相談をお待ちしています。
www.certpro.jp/dxconsulting/

 

 

他人の人生を生きていないか?

他人の価値観や社会の期待に振り回されて、気づけば「誰かの人生」を生きてしまっている。そう感じたことはありませんか?

強い意思を持っているように見える人でも、自分の「強み」を自覚できていないと、他人の期待に合わせて行動しがちです。自分の人生を生きるには、自分自身の価値観と「強み」を明確にしなければなりません。

そもそも私たちは社会的な存在です。周囲を気にするのは自然なこと。しかし、それを優先するあまり、自分の本来の意志を後回しにしていませんか?自分を知ることは、流されない人生の第一歩です。

 

 

強みを知らなければ「自分軸」は育たない

人生を自分の軸で生きていくためには、「自分の強み」を知ることが必要不可欠です。

実は、強みを知らない人は驚くほど多くいます。これは、「得意なことが当たり前」だと錯覚してしまうからです。自分では当たり前でも、他人から見れば「すごいこと」がたくさんあるのです。

その強みを発見するための手段として、私がオススメしているのが「マインドマップ」と「経験の棚卸し」です。

 

事例: マインドマップで自分の強みを掘り下げる

私は自称「マインドマッパー」です。マインドマップは、思考を放射状に広げながら整理するツール。これを使って自分の得意なこと、経験、価値観を洗い出すと、自分でも気づいていなかった強みや繋がりが見えてきます。

例えば、「プレゼンが得意」と書いたら、その理由や経験を周辺に展開していく。「大学時代のゼミ発表で褒められた」「講演で反応がよかった」などが出てくる。それらが「伝える力」「共感力」「構成力」などのスキルに繋がっていきます。

 

 

リスキリングは「弱み克服」ではなく「武器の発見」

リスキリングというと「弱みを補う学び直し」と思われがちですが、私は違う見方をしています。リスキリングとは「自分の強みを武器に変える」行為です。

「苦手を克服する」ことに注力すると、自分に自信を持てなくなってしまうケースも多い。弱みを直視しすぎて、心が折れてしまうのです。だったら、自分の得意をさらに伸ばし、「唯一無二の武器」にすればいい。

これは仕事にも人生にも共通する戦略です。得意なことは、努力しなくても成果が出やすい。そこに時間とエネルギーを集中すれば、自然と「周囲との差」になるのです。

 

 

強みは経験と人脈の点と線から浮かび上がる

これまでの経験や築いてきた人脈は、自分の中に眠る「資産」です。しかし、多くの人がそれに気づかず、棚の奥にしまったままにしています。

経験は単体では活かせないかもしれませんが、「点と点を結ぶ線」にすることで価値が生まれます。

たとえば、「営業経験」と「ITの知識」がある人が、生成AIを使って営業自動化の仕組みをつくる。これこそが点と線の接続です。複数の点が線になり、やがて「面」にまで広がると、自分だけの独自の強みになります。

 

事例: 経験の棚卸しから生まれたコラボ案件

私は講師、パートナー、コンサルタントなど、たくさんのプロフェッショナルと日々仕事をしています。その中で「この案件にはこの人が最適だ」と繋がるときがあります。

たとえば、IoT分野の教育案件で、AIにも詳しい講師が必要になったとき、かつて別件で関わった講師の顔が浮かびました。その講師とタッグを組んだことで、成果が大きく跳ねました。これも、過去の経験の点と点を線にし、強みに転換できた好例です。

 

 

「弱み」は無視してもいい

よく「自分の弱みと向き合え」と言われます。しかし、私はあるときから「弱みなんて、どうでもいい」と考えるようになりました。

私自身、文章を書くのが本当に苦手でした。何度もブログを書いて、鍛えようとした時期もあります。でも、結局うまくならなかった(笑)。そんなとき、書くのが得意な仲間に任せることで、自分のエネルギーは別の強みに集中できるようになったのです。
音声配信を毎日続けているのは良い例だと思います。書くよりしゃべるほうが大得意!

弱みを無理に克服するのではなく、「強みの掛け算」で補えばいい。それが、チームや組織としても最も効率的です。

 

 

過去の経験を「資産化」し、未来のキャリアに接続する

強みの正体とは、実は「自分が何を積み重ねてきたか」にあります。遊び、趣味、評価された仕事、ちょっとした成功体験…。それらをリスト化し、分類し、抽象化すれば、それは「自分にしかない資産」になります。

この資産をどう未来に繋げるか?それがキャリア設計です。

そしてキャリアとは、過去の焼き直しではなく「これから来る未来に備えること」です。未来は未経験の連続です。生成AIのように、誰もが触れたことのない技術が、突然現れる。そのときに「自分は未経験だから」と後ずさりするか、「これまでの自分の強みを使えば応用できる」と前進するか。この違いは、資産化の有無によって生まれます。

 

事例: 生成AIへの対応に強みを活かす

私が初めて生成AIに出会ったとき、「なんだこれ、面白い!」と直感しました。

AIの中身なんて当時はまったくわかっていませんでしたが、「この技術を使って人材育成に活かせないか?」とすぐに考えました。

そこで、自分がこれまで作ってきた教育コンテンツ、認定制度、講師ネットワークという“資産”をAIに接続してみた。結果、「AI活用講座」や「スキル可視化」の仕組みが次々に生まれ、今では多くの企業に提供できるようになりました。

 

 

棚卸しとマインドマップで自分の未来を設計する

では、具体的にどうすれば「強みの可視化」や「キャリア資産の整理」ができるのか?

私の推奨するステップは以下の通りです。

①仕事・趣味・学びの棚卸し:過去の体験をすべて書き出す(成功・失敗問わず)。

②評価された出来事:どんなときに他人から褒められたかを思い出す。

③好きなこと・得意なこと:苦労なくできることに注目する。

④ツールで整理:マンダラートやマインドマップで上記情報を中心から放射線状に展開する。

⑤関連性の発見:点が線に変わる瞬間を探す。

⑥未来接続の仮説:どの強みが次の10年に活かせるかを想像する。

これらを定期的に繰り返せば、変化の激しい時代でも「自分軸」で判断できるようになります。

リスト化するための可視化ツール:
メジャーリーグベースボールで大活躍している大谷翔平選手が自分の夢や目標を具現化するために使ったマンダラートやマインドマップにまとめてみるの良いでしょう。

まとめ:人生を他人任せにしないための第一歩

「他人の人生を生きていないか?」という問いかけから始まった今回の話。結論は明快です。

自分の強みを可視化し、それを未来のキャリアと接続することで、初めて“自分の人生”を歩むことができるのです。

弱みではなく、強みに目を向けること。失敗ではなく、経験に価値を見出すこと。そして他人の評価ではなく、自分の意志を軸にすること。

そのために、マインドマップでも棚卸しでも構いません。ぜひ今日から「自分の武器」を発掘する行動を始めてみてください。

 

本日の内容が、あなたの「シンギュラリティ時代への準備」に向けた、わずかながらでも「気づき」や「次の一歩」のヒントになれたなら幸いです。
10年先の超知性ASIやAGIが当たり前になる未来に向けて、私たち自身をアップデートし続けることが、今最も重要です。
ぜひ一緒に学びを深めていきましょう。

「社員のDXマインドをどう高めるか?」、「実践的なITスキル教育が進まない」など、DX推進担当者の育成やIT教育研修でお悩みでしたら、ぜひ一度お聞かせください。
初回無料の「DX推進人材教育プログラム」コンサルティングにご応募いただければ、あなたの組織の課題解決に必ずお役に立ちます。
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生成AI導入を検討させている方は、こちらもご覧ください。
セキュリティから活用方法まで、サポートさせていただきます。
certpro-generationaiservice.sfsite.me/

次回の記事も、どうぞお楽しみに!

 

 

【キーワードの解説】

リスキリング
リスキリングとは、新たな業務や職種に対応するために必要なスキルを再習得することです。単なる学び直しではなく、自分のキャリアや強みと接続して「新たな武器」を得るための戦略的な自己投資として注目されています。特にデジタル人材の需要が高まる今、継続的なリスキリングはキャリアの競争力維持に欠かせません。

マインドマップ
マインドマップは、中心となるテーマから放射状に関連情報を展開していく思考整理ツールです。アイデアの発散と整理を同時に行えるため、強みの可視化やキャリアの棚卸しに最適です。ビジュアルで全体像を把握できるのが特徴で、複雑な思考や価値観を「見える化」する手段として有効です。

強みの可視化
自分の強みを言語化・整理することで、他者と差別化できる「自分軸」を明確にするプロセスを指します。可視化の手段としてはマインドマップやリスト化、スキルマトリクスなどがあり、自己認識を深め、他人の人生に流されず自律的に判断する力を育てます。これはデジタル時代におけるキャリア形成の土台です。

 

 

【著者紹介】

近森 満(ちかもりみつる)
■株式会社サートプロ 代表取締役CEO
IT技術者の教育支援と人材育成を専門とする事業化コンサルタントとして、2006年に株式会社サートプロを創業し、IoT検定、+DX認定、アジャイル検定などの資格制度を創出。独自の技術者向け教育研修の開発に定評があり、実践的なスキル向上を支援。経済産業省DX推進ラボおよびIoT推進ラボのメンターとして、自治体や中小企業のDX推進を支援。近年は超知性ASIスキル可視化にも取り組み、次世代技術の普及に注力している。
■所属・役職
IoT検定制度委員会 事務局長(IoT検定、+DX認定、超知性ASI検定)
一般社団法人 IT職業能力支援機構 理事長(Android資格)
電気・電子系技術者育成協議会 副理事長(E検定)
NPO 組込みソフトウェア管理者技術者育成研究会 メンバー(組込み)
ET教育フォーラム合同会社 代表(コンテンツ制作)
経済産業省地方版IoT推進ラボ ビジネス創出事業メンター(IoT支援)
経済産業省地域DX推進ラボ ビジネス創出事業メンター(DX支援)
デジタル庁デジタル推進委員(デジタル化支援)
DX事業共同組合 設立理事(DX推進)
一般社団法人日本サステナブルビジネス機構 幹事(SDGs認証)
”一億総活躍社会を実現する”共生日本協議会 理事(DEI支援)
アジャイル開発技術者検定試験コンソーシアム 事務局長(Agile検定)
一般社団法人国際サイバーセキュリティ協会 事務局長(IACS認定)

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