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生成AI画像は仕事で使える?Seedream活用と品質確認のコツ

2025年9月20日
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【記事概要】

生成AIとの出会いは、多くの方にとってまさにカルチャーショックとも言える体験ではないでしょうか。今回のポッドキャストでは、近森満が初めてAIによる画像生成を体験した際の驚きや気づき、そしてそれをビジネスにどう活用してきたかについてお話ししています。

かつては指の本数が多いなど、初期特有の違和感があった生成AIですが、現在では「Seedream 4.0」や「Gemini(ナノバナナ)」のような高精度なツールを活用することで、驚くほどリアルで洗練された画像を短時間で作成することが可能になっています。

もはや生成AIは「遊び道具」ではなく、ビジネスの中核を担う重要な技術へと進化しています。これまで数十万円をかけてプロのカメラマンに依頼していた商品写真も、今では数分でAIが生成できる時代になりました。

その一方で、生成物の品質チェックや著作権の確認といった判断は、やはり人間の目と責任によるものが求められます。クリエイティブ職だけでなく、すべてのビジネスパーソンに「0→1の発想力」や「9→10の最終判断力」といった新しいスキルセットが求められているのです。

生成AIは、大人が楽しみながら実践できる“次世代のIT体験”でもあります。特に「Seedream 4.0」のような高速かつ高品質な出力体験は、一度試してみる価値があります。ビジネスでもプライベートでも、今この技術とどう付き合うかが、これからの未来を左右すると言っても過言ではありません。

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【著者情報】

こんにちは、IT・DX教育サービスの株式会社サートプロ 近森満です。
www.certpro.jp/blogs/dx_chikamori/

当社では「DX推進人材教育プログラム」として初回無料のコンサルティングを提供しています。DX推進や人材育成のご相談をお待ちしています。
www.certpro.jp/dxconsulting/

 

 

AI画像生成が日常を変える

生成AIの進化は、もはや止まりません。
これまで「クリエイティブ=プロの領域」だった時代が、誰でも画像や動画を簡単に生成できる時代へと変貌しています。初めて生成AI画像に触れたときの驚きは今でも忘れられません。

「AIが絵を描く?」「しかもプロ並み?」と、目を疑いました。しかし、最初の頃は指が6本あったり、机の足が変な方向を向いていたりと、“ご愛嬌”なミスも多かった。
それでも私たちはその進化を楽しみながら受け入れ、今や生成AIは「お遊び」から「武器」へと変わりました。

 

 

楽しむだけじゃもったいない生成AIの本質的価値

最初は試しにLINEスタンプでも作ってみるかと、ワンちゃんの可愛い画像を量産するために生成AIを使っていました。でも、徐々にそれがブログのサムネイル制作に、講演資料の視覚補強に、さらには企業のプレゼンやプロモーションにまで活用されるようになってきたのです。

画像一枚をプロのカメラマンに依頼すれば数万円、時には数十万円。
しかし今は「Bytedance Seedream 4.0」や「Gemini 2.5(コード名:nano banana)」といったツールを使えば、1分?足らずで高品質な画像が完成します。

このコストの差、スピードの差、そして“個人で完結できる”という強力な要素こそ、生成AIの本質的な価値です。

 

事例: ラーメン店の写真活用

かつて飲食店の広告用画像は、カメラマンが機材を持ち込み、ライティングや構図に細心の注意を払って撮影していました。さらに高価な画像加工ソフトを使用し、やはりプロのクリエイターが加工技術を争っていました。
ところが今、生成AIを活用すれば、ラーメンの写真を数パターン生成して、トッピングの種類や器のスタイルまで指定可能。
豚骨から味噌にスープを変えたり、店名を入れたり、数クリックで完結します。

 

 

なぜ“進化した?”ミーム進化論と生成AI

生成AIの進化の裏には“ミーム進化”があります。
文化的な遺伝子とも言える「ミーム」は、情報として伝播し、進化する。

AIがミームを取り込み、さらに新たなミームを生み出す。これは「進化のデジタル版」です。
つまり、AIは私たちの感性や欲望を反映し、それに応じてアルゴリズムが“よりウケる”“より美しい”を学習し続けているのです。

 

事例: アイドル画像とTikTok

TikTokやX(旧Twitter)でよく見る可愛い女の子の画像、実はAI生成の割合が急増しています。
「推し」の画像をAIでカスタマイズし、自分だけの理想像を作る。
これが今の若年層のデジタル・カルチャーの一部となっているのです。

 

 

生成AIをビジネスに活かすために必要なこと

生成AIは、スマートフォンにも実装され、インターネットもあれば、誰でも利用できる、いわばプラットフォーム、生活のインフラとも言えます。「誰でも使える」ようになったからこそ、使い方の差が結果を分けます。

ポイントは3つです。

(1) 0→1:発想の起点は人間
何を作りたいかを定義するのはAIではなく私たち自身です。

(2) 2→9:生成はAIに任せる
画像や動画を何度も出力し、比較・検討を繰り返しましょう。

(3) 9→10:最後の決断と品質チェックは人間
著作権や表現内容の妥当性など、最後の責任は人間が取るしかありません。

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近森満のDX企画書のネタ帳セミナー資料より

事例: サムネイルの品質は誰の責任?

漢字が崩れていたり、意味不明な文字が混じっていたり。
これは生成AI画像によくある問題です。(ハルシネーションともいいます)
そのままビジネスで使ってしまえば、会社の信用を損なう可能性もあります。
だからこそ「目利き=人間のスキル」が必要なのです。

 

 

生成AIは“武器”になる

かつてPhotoshopやIllustratorは「専門職(プロフェッショナルやスペシャリストなど)」のものでした。
しかし今では、テキスト入力だけで画像が作れる時代。
使う人次第で、「お遊び」にもなるし、「武器」にもなる。

大人のIT体験として、生成AIを触ってみる価値は十分あります。

 

事例: Seedream 4.0の驚異的体験

Bytedance社が開発した「Seedream 4.0」は、秒で画像を出力。
しかも文字埋め込みが高品質で、漢字も正確。
ChatGPTのDALL·E 3やGoogleのnano bananaと比較しても圧倒的に速い。
画像の靴の色や背景だけでなく、キャラの連続性を保持するなど、“AIならではの品質”が実現されています。

 

 

まとめ:生成AIとの付き合い方

画像・動画の品質を正しく見抜く目。
そして、それを自ら体験して理解すること。

「知らないくせに口出すな」と言われないように、まずは触ってみる。

自分で画像生成し、その精度や使い勝手を体験してこそ、AIと健全に付き合える時代です。

 

本日の内容が、あなたの「シンギュラリティ時代への準備」に向けた、わずかながらでも「気づき」や「次の一歩」のヒントになれたなら幸いです。
10年先の超知性ASIやAGIが当たり前になる未来に向けて、私たち自身をアップデートし続けることが、今最も重要です。
ぜひ一緒に学びを深めていきましょう。

「社員のDXマインドをどう高めるか?」「実践的なITスキル教育が進まない」など、DX推進担当者の育成やIT教育研修でお悩みでしたら、ぜひ一度お聞かせください。
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生成AI導入を検討させている方は、こちらもご覧ください。
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次回の記事も、どうぞお楽しみに!

 

【キーワードの解説】

生成AI(Generative AI)
生成AIとは、画像・文章・音声・動画などのコンテンツを自動で生成するAIのこと。特に画像生成分野では、Stable DiffusionやMidjourney、DALL·E、Seedreamなどのツールが登場し、プロ並みのビジュアルを数秒で出力することが可能に。プロンプト(指示文)次第で創造性の幅が広がり、個人でも高度な表現が実現できる点が特徴。

Seedream 4.0
ByteDance社が開発した高性能画像生成AI。最大の特徴は「生成スピード」と「品質」のバランスで、わずか数秒で高精度な画像が出力される。文字の埋め込み精度が高く、日本語や漢字も比較的安定して処理できる点がビジネス活用においても評価されている。今後、動画生成との連携も期待される注目株。

人間とAIの協働
生成AIを使いこなすうえで重要なマインドセット。0→1(企画・アイデア)は人間が担う領域であり、AIはその後の2→9(生成・反復)を担当。そして9→10(最終判断・品質保証)も人間に求められる。AI活用が進む中で、どこまで任せて、どこで人間が介入すべきかを見極める判断力が問われている。

 

【著者紹介】

近森 満(ちかもりみつる)
■株式会社サートプロ 代表取締役CEO
IT技術者の教育支援と人材育成を専門とする事業化コンサルタントとして、2006年に株式会社サートプロを創業し、IoT検定、+DX認定、アジャイル検定などの資格制度を創出。独自の技術者向け教育研修の開発に定評があり、実践的なスキル向上を支援。経済産業省DX推進ラボおよびIoT推進ラボのメンターとして、自治体や中小企業のDX推進を支援。近年は超知性ASIスキル可視化にも取り組み、次世代技術の普及に注力している。
■所属・役職
IoT検定制度委員会 事務局長(IoT検定、+DX認定、超知性ASI検定)
一般社団法人 IT職業能力支援機構 理事長(Android資格)
電気・電子系技術者育成協議会 副理事長(E検定)
NPO 組込みソフトウェア管理者技術者育成研究会 メンバー(組込み)
ET教育フォーラム合同会社 代表(コンテンツ制作)
経済産業省地方版IoT推進ラボ ビジネス創出事業メンター(IoT支援)
経済産業省地域DX推進ラボ ビジネス創出事業メンター(DX支援)
デジタル庁デジタル推進委員(デジタル化支援)
DX事業共同組合 設立理事(DX推進)
一般社団法人日本サステナブルビジネス機構 幹事(SDGs認証)
”一億総活躍社会を実現する”共生日本協議会 理事(DEI支援)
アジャイル開発技術者検定試験コンソーシアム 事務局長(Agile検定)
一般社団法人国際サイバーセキュリティ協会 事務局長(IACS認定)

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