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なぜ今リスキリング?大人の学び直しが必要な理由

2025年9月7日
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【記事概要】

今、なぜ「リスキリング」が必要なのか?――この問いに真正面から向き合う導入回。生成AIの普及や産業構造の変化が進む現代において、単なるスキルアップでは対応できない社会の構造変化が起きています。

近森満は、「大人のリスキリング勉強会」と題して、社会人が改めて学び直す意味を深く掘り下げます。きっかけは、ある企業での生成AI活用研修。その現場では、安定した仕事をしている社員ほど、変化への適応や学び直しに消極的だったと言います。そこで重要になるのが、「自分ごと化」の視点。学びとは誰かに与えられるものではなく、社会の変化を自らの問題として捉え、能動的に時間を捻出し挑戦する姿勢が求められています。また、1日1時間の積み重ねが1年で120時間になるという「スモールステップ・リスキリング」の重要性にも触れられます

本記事では、リスキリングに対する誤解を解きほぐしながら、「いつ始めるか」ではなく「気づいたときが始めどき」というマインドチェンジを提案。DX推進の文脈とも結びつけながら、読者自身のキャリア設計と学びの再起動を促す、まさに“超知性時代”のための必読コンテンツです。

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【著者情報】

こんにちは、IT・DX教育サービスの株式会社サートプロ 近森満です。
www.certpro.jp/blogs/dx_chikamori/

当社では「DX推進人材教育プログラム」として初回無料のコンサルティングを提供しています。DX推進や人材育成のご相談をお待ちしています。
www.certpro.jp/dxconsulting/

 

「なぜ今リスキリングなのか?」から始めましょう

「リスキリング」という言葉がビジネス界で頻繁に聞かれるようになって久しいですが、多くの人にとってはどこか遠い話に感じられるかもしれません。

「うちはAIとか関係ないし……」
「新しいことを学ぶなんて、もう今さら……」
「時間がないから、学び直しなんて無理だよ」

そんな声を私自身、現場で何度も耳にしてきました。だからこそ今、あえてこの問いを投げかけたいのです。

「なぜ、いま『リスキリング』なのか?」

これは社会の変化に対するリアクションではなく、自分の人生を再構築するためのアクションなのです。

 

 

社会変化がリスキリングを「義務」から「武器」に

最近、ある企業で生成AIをテーマにした研修を実施したときのことです。そこでは、メンバーの多くがベテランで、業務の流れも安定していました。日々の業務を誠実にこなす姿勢には誇りすら感じられました。

しかし、「生産性を上げるために生成AIをどう活用するか?」という議題になると、多くの人が手を止めてしまいました。

彼らはすでに「人間として仕上がっている」。けれども、そのスキルや知識は、「生成AIが登場した後の世界」では最適解ではない可能性があるのです。

つまり、これまでのキャリアが通用しない時代が、静かに、でも確実に始まっているのです。

 

事例: 「変化しない」ことがリスクになる現場

あるグループ企業のメンバーは、普段は受動的に業務をこなしていました。会社が与えるルールの中で誠実に動く――これは、ある意味で理想的な社員像です。

ですが、生成AIのような「未知との遭遇」において、その姿勢は大きな障壁になります。誰もが手探り状態の中、「指示を待つ」姿勢では取り残されてしまうのです。

そんな時こそ求められるのが、“マインドセットの更新”です。これが、単なるスキルチェンジではなく「マインド・トランスフォーメーション」としてのリスキリングなのです。

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スキルよりも「時間」と「気づき」の問題

リスキリングが進まない理由のひとつに「時間がない」があります。ですが、本当にそうでしょうか?

仮に1日1時間の学習時間を確保できたとしましょう。それだけで月20時間、年間で240時間が手に入ります。これは、1つの資格やスキルを習得するには十分すぎるほどのボリュームです。

つまり、“学び直しの障壁”はスキルの難しさではなく、「やる時間がない」と思い込むマインドにあるのです。

その誤解を解くところからリスキリングは始まります。

 

事例: サボる時間 vs 学ぶ時間

私自身、仕事を「なるべく早く終わらせて、次のことをやりたい」というタイプです。一方で「手を抜くわけじゃないけど、気が向いたらやればいい」というタイプの人もいます。

この2つ、見方を変えれば、同じ時間でも捉え方次第で全く異なる成果になるのです。

つまり、「サボっている時間」を「学び直す時間」に変えるだけで、人生の充実度は大きく変わるのです。

 

 

AI社会における「キャリア再起動」の必然性

DXが推進され、AIがあらゆる場面に浸透していく中、もはや「新しい技術に無関心ではいられない」時代が到来しています。

しかも、ChatGPTだけでなく、GeminiやClaude、Grokといった多種多様な生成AIツールが登場し、どれが自分に合っているかを“選ぶ”こと自体がスキルになってきています。

この変化の中で、旧来のスキルセットのままでは通用しません。つまり、リスキリングは「人生の延命措置」ではなく、「未来の自分への種まき」なのです。

 

 

リスキリングとキャリアの再設計はセット

「今の会社でこのまま働けるから安心」と思っている人ほど、社会構造の変化には脆いのです。テレワークに対応できなかった企業、紙文化から脱却できなかった企業はすでに取り残されつつあります。

一方で、「どこでも通用する人材」になるためには、職場依存から脱却しなければなりません。

そのためには、まずは小さな「違和感」に気づくことが大切です。

・なぜ今の働き方にモヤモヤしているのか?

・これから先、何が求められていくのか?

・自分はその未来に適応できるのか?

この問いに真剣に向き合ったとき、初めて「学び直し」が自分ごと化します。

 

 

「今持っている強み」を手放す勇気

リスキリングとは、今ある専門性を手放すことでもあります。

私も、検定制度や育成プログラムを設計する中で、「誰からも学べない領域」を突き詰めてきました。それは孤独であり、だからこそ自分だけの武器になったのです。

あなたの今の強みが
「昨日の時代には必要だったけど、明日の時代には古いもの」になっているかもしれません。

そのとき、一度頭を空っぽにして、新しい領域にチャレンジできるかどうかが、次のキャリアを決める鍵になるのです。

 

 

リスキリング=「学び方を学ぶ」こと

リスキリングとは、単に何かを学ぶことではありません。「学び方を学ぶ」ことそのものが、最大のリスキリングなのです。

・小さく始める(1日30分の学習)

・仲間とつながる(学習の進捗を共有)

・成果を見える化する(実践でアウトプット)

このような仕組みを自分で作れる人が、これからのAI社会で生き残ります。

なぜなら、「変化に適応できる力=超知性リテラシー」こそが、今後すべての職種で問われる本質的な能力だからです。

 

 

まとめ:未来は今の一歩からしか始まりません

リスキリングは「明日の会社のため」だけでなく、「今日の自分のため」に必要な行動です。

あなたが40代であろうと、50代、あるいは60代であろうと、気づいたときが始めどきです。

リスキリングは、“後半の人生”をもう一度デザインし直すチャンスです。これまでにない可能性を、自らの手で広げていく旅なのです。

 

本日の内容が、あなたの「シンギュラリティ時代への準備」に向けた、わずかながらでも「気づき」や「次の一歩」のヒントになれたなら幸いです。
10年先の超知性ASIやAGIが当たり前になる未来に向けて、私たち自身をアップデートし続けることが、今最も重要です。
ぜひ一緒に学びを深めていきましょう。

 

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次回の記事も、どうぞお楽しみに!

 

【キーワードの解説】

リスキリング
リスキリングとは、「新しい職務や役割に対応するために、既存の職務とは異なるスキルを学び直すこと」を指します。単なるスキルアップとは異なり、変化する社会・業界において、役割そのものが変わる可能性を前提としています。AI・DX時代においては、自らの専門性を一旦ゼロベースで再構築する覚悟が必要となり、特に40代以降のミドル層にとっては「キャリア再起動」の鍵とも言える重要な概念です。

マインド・トランスフォーメーション
「マインド・トランスフォーメーション」とは、知識やスキル以前に、自身の思考パターンや価値観そのものをアップデートすることを指します。DX推進や生成AI活用が求められる今、変化に対して受動的な姿勢から、主体的・創造的に変化を受け入れる「学び直す心構え」こそが、最初に変えるべき“スキル”です。これは新時代の基礎リテラシーとも言える概念です。

超知性リテラシー
超知性リテラシーとは、AGI(汎用人工知能)やASI(超知能)と共存・協働していく未来において、人間が備えるべき思考力・判断力・適応力のことを指します。情報収集や分析をAIが代替する中で、人間には「問いを立てる力」「共感する力」「価値を見出す力」が求められます。リスキリングやマインド・トランスフォーメーションは、この超知性リテラシーを高める第一歩とされています。

 

 

【著者紹介】

近森 満(ちかもりみつる)
■株式会社サートプロ 代表取締役CEO
IT技術者の教育支援と人材育成を専門とする事業化コンサルタントとして、2006年に株式会社サートプロを創業し、IoT検定、+DX認定、アジャイル検定などの資格制度を創出。独自の技術者向け教育研修の開発に定評があり、実践的なスキル向上を支援。経済産業省DX推進ラボおよびIoT推進ラボのメンターとして、自治体や中小企業のDX推進を支援。近年は超知性ASIスキル可視化にも取り組み、次世代技術の普及に注力している。
■所属・役職
IoT検定制度委員会 事務局長(IoT検定、+DX認定、超知性ASI検定)
一般社団法人 IT職業能力支援機構 理事長(Android資格)
電気・電子系技術者育成協議会 副理事長(E検定)
NPO 組込みソフトウェア管理者技術者育成研究会 メンバー(組込み)
ET教育フォーラム合同会社 代表(コンテンツ制作)
経済産業省地方版IoT推進ラボ ビジネス創出事業メンター(IoT支援)
経済産業省地域DX推進ラボ ビジネス創出事業メンター(DX支援)
デジタル庁デジタル推進委員(デジタル化支援)
DX事業共同組合 設立理事(DX推進)
一般社団法人日本サステナブルビジネス機構 幹事(SDGs認証)
”一億総活躍社会を実現する”共生日本協議会 理事(DEI支援)
アジャイル開発技術者検定試験コンソーシアム 事務局長(Agile検定)
一般社団法人国際サイバーセキュリティ協会 事務局長(IACS認定)

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