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この四半世紀・半世紀、私たちはとんでもない世界に生きています。

2025年9月2日
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【記事概要】

この四半世紀・半世紀、私たちはとんでもない世界に生きている――そんな強い実感から始まる今回のテーマは、「超知性AI時代におけるDX企画書のネタ帳」です。近森満は、自らの60年の歩みと産業史を重ね合わせ、狩猟・農耕・火力・電力といった人類の進化を振り返りつつ、この半世紀で起きたコンピュータの誕生とAIへの飛躍的な進化を俯瞰します。生成AI、AGI(汎用人工知能)、ASI(超知性AI)という未来のロードマップを描き、これらが水道や電気と同じように社会インフラ化するだろうと語ります。同時に、人間が「AIバトラー」や「AIエージェント」と共存する近未来像を示し、宇宙探査や新しい人間像の創出まで視野を広げます。デジタルネイティブ世代が当然のようにAIを使いこなし、私たちはマインド・トランスフォーメーションを経て次の社会をデザインする必要がある――その熱いメッセージが込められています。

【本文】

こんにちは、IT・DX教育サービスの株式会社サートプロ 近森満です。
www.certpro.jp/blogs/dx_chikamori/
当社では「DX推進人材教育プログラム」として初回無料のコンサルティングを提供しています。DX推進や人材育成のご相談をお待ちしています。
www.certpro.jp/dxconsulting/

とんでもない時代に生きる私たち

今の社会を振り返ると「とんでもない時代に生きている」と実感する瞬間が多々あります。私はこの半世紀(50年)の技術の進歩を肌で感じてきました。就職した頃は電気メーカーで働き、その後ITの世界に飛び込みました。技術の進化とともに歩み、楽しさも苦しさも含め、時代の大きな波に巻き込まれながらキャリアを築いてきました。

自動車が社会を変革したように、コンピュータやAIの登場は人類のライフスタイルや産業構造を一変させました。四半世紀(25年)と半世紀(50年)を比較すると、特にこの50年はコンピュータの誕生からAIへと加速度的に進化し、今まさに生成AIの社会実装が進んでいる時代です。

コンピュータから生成AI、そしてAGI・ASIへ

この50年で最大の変革はコンピュータの登場です。1970年代に普及が始まったコンピュータは、55年ほどの間にAIへと進化し、今や生成AIが身近な存在となりました。そして私たちが次に見据えるのはAGI(汎用人工知能)、さらにその先のASI(超知性AI、人工”超”知能)です。

重要なのは、未来を完全に予測することはできないという点です。もとい、できると思いますが断定はできないということです。
わずか5年前、生成AIの爆発的な普及を誰が正確に想像できたでしょうか。Googleの研究者や最先端の科学者の一部は予見していたかもしれませんが、大多数にとっては突然の衝撃でした。情報の進化はあまりに速く、私自身も毎日キャッチアップに追われています。

事例: 社会インフラ化する生成AI

生成AIは一時的なブームではなく、いずれ水道・電気・ガスのように社会インフラ化すると私は考えています。生活や産業を支える基盤として欠かせない存在になり、誰もが当たり前に使う未来です。例えば、電力や水が産業の成長を促したように、AIは人間の知的活動を補完し、新たな価値を生み出す社会基盤になるでしょう。

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AIは人間が生み出した“モンスター”か

人間は二本足で歩き、脳を持ち、その知能を模倣する形で外部脳=コンピュータとAIを創り出しました。これは他の動物では考えられないことです。私たちは人間ならではの特性から、ある意味で“モンスター”を生み出したのです。

しかし未来がどうなるかは誰にも分かりません。だからこそ大切なのは、このモンスターを恐れるのではなく、活用しながら「幸せな未来」を設計することです。私自身、その一人としてAIを前向きに使い、より良い社会をつくりたいと考えています。

事例: AIバトラーとAIエージェントの登場

私はAIを「バトラー(執事)」と呼んでいます。※この放送のときに考えました(笑)
これまでは副操縦士(コパイロット)やアシスタントのように人を支援する存在でしたが、今後は先回りしてタスクを実行するAIエージェントが登場します。
例えば「お坊ちゃま、すでに手配しておきました」というように、人間のニーズを予測し、行動を先取りする存在です。
将来的には宇宙探査や新しい生活様式の設計まで、AIが人間に先駆けて道筋を示す時代になるかもしれません。

人類史から見るテクノロジー進化のスピード

人類は狩猟、農耕、火力、電力と段階的に文明を進化させてきました。その歴史は数万年に及びますが、コンピュータとAIの進化はわずか半世紀で実現しました。この速度はまさに指数関数的です。

農耕に何千年もかかったのに比べ、AIは50年で社会を変革しています。もしこのまま進化が続けば、人類は宇宙に飛び出し、新たな知的存在として位置づけられるかもしれません。

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デジタルネイティブ世代と新しい人間像

現代の子どもたちは、物心ついた時からタブレットやスマホ、そして生成AIを使いこなしています。私たちが車や電話を当たり前に受け入れたように、次世代はAIを前提に生きていくのです。

これは単に便利さを享受するだけではなく、新しい学び方や挑戦の仕方を創り出します。結果として、新たな人間像、新たな社会像が次々に形成されるでしょう。

事例: マインド・トランスフォーメーションの重要性

AIが進化する社会において重要なのは「マインドチェンジ」です。新しいスキルセットやキャリアパスを獲得するだけでなく、AIを恐れず受け入れるマインドセットが必要です。私はこれを「マインド・トランスフォーメーション」と呼んでいます。これは単なるリスキリング以上に、人間がどう社会をデザインするかを左右する要素です。

今を生きる意味とこれからの挑戦

これまでの人生を振り返ると、私は本当に貴重な時代に生きていると感じます。AIやITが発展する環境に身を置き、まだまだ新しい挑戦ができる――これは幸せなことです。

一日一日を大切にしながら、新しいアウトプットを生み出すこと。それが、これからの超知性AI時代に必要な姿勢だと私は信じています。

まとめ:シンギュラリティ時代に備える

私たちは生成AI、AGI、ASIと進化する超知性の時代に突入しています。この変化を恐れるのではなく、学び、活用し、未来を設計していくことが重要です。そのためには、リスキリング、DX推進、そしてマインド・トランスフォーメーションが欠かせません。

さいごに

本日の内容が、あなたの「シンギュラリティ時代への準備」に向けた、わずかながらでも「気づき」や「次の一歩」のヒントになれたなら幸いです。
10年先の超知性ASIやAGIが当たり前になる未来に向けて、私たち自身をアップデートし続けることが、今最も重要です。ぜひ一緒に学びを深めていきましょう。

「社員のDXマインドをどう高めるか?」、「実践的なITスキル教育が進まない」など、DX推進担当者の育成やIT教育研修でお悩みでしたら、ぜひ一度お聞かせください。
初回無料の「DX推進人材教育プログラム」コンサルティングにご応募いただければ、あなたの組織の課題解決に必ずお役に立ちます。
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次回の記事も、どうぞお楽しみに!


キーワードの解説

DX推進

DX推進とは、デジタル・トランスフォーメーションを企業や社会に実装していく取り組みのことを指します。単なるIT導入にとどまらず、ビジネスモデルや組織文化の変革を伴うのが特徴です。経済産業省もDX推進ガイドラインを示しており、日本企業にとって重要な経営課題となっています。成功の鍵は、最新テクノロジーの活用だけでなく、リーダーシップの発揮、従業員のマインドセット転換、そして持続的に学び直しを行うリスキリング環境の整備にあります。

生成AI

生成AI(Generative AI)は、人間が入力したプロンプトに応じて文章・画像・音声・プログラムコードなどを自動生成するAI技術です。GPTシリーズやStable Diffusionなどが代表例で、既にビジネスや教育、医療、クリエイティブ領域で活用が広がっています。従来のAIが「認識」や「分類」に強かったのに対し、生成AIは新しいアウトプットを作り出す能力を持ち、知的生産の在り方を大きく変革します。将来的にはAGIやASIの発展につながる重要なステップと考えられています。

マインド・トランスフォーメーション

マインド・トランスフォーメーションとは、従来の価値観や仕事観をアップデートし、変化を受け入れる心の姿勢をつくることです。技術スキルや資格取得だけでは不十分であり、AIやDXによって変わる社会に適応するには「思考様式の変革」が不可欠です。例えば、AIに仕事を奪われると恐れるのではなく、AIと共存して新たな価値を生み出す発想へとシフトすることが求められます。これはリスキリングと並ぶ、次世代人材育成の両輪といえるでしょう。


【著者紹介】

近森 満(ちかもりみつる)
■株式会社サートプロ 代表取締役CEO
IT技術者の教育支援と人材育成を専門とする事業化コンサルタントとして、2006年に株式会社サートプロを創業し、IoT検定、+DX認定、アジャイル検定などの資格制度を創出。独自の技術者向け教育研修の開発に定評があり、実践的なスキル向上を支援。経済産業省DX推進ラボおよびIoT推進ラボのメンターとして、自治体や中小企業のDX推進を支援。近年は超知性ASIスキル可視化にも取り組み、次世代技術の普及に注力している。
■所属・役職
IoT検定制度委員会 事務局長(IoT検定、+DX認定、超知性ASI検定)
一般社団法人 IT職業能力支援機構 理事長(Android資格)
電気・電子系技術者育成協議会 副理事長(E検定)
NPO 組込みソフトウェア管理者技術者育成研究会 メンバー(組込み)
ET教育フォーラム合同会社 代表(コンテンツ制作)
経済産業省地方版IoT推進ラボ ビジネス創出事業メンター(IoT支援)
経済産業省地域DX推進ラボ ビジネス創出事業メンター(DX支援)
デジタル庁デジタル推進委員(デジタル化支援)
DX事業共同組合 設立理事(DX推進)
一般社団法人日本サステナブルビジネス機構 幹事(SDGs認証)
”一億総活躍社会を実現する”共生日本協議会 理事(DEI支援)
アジャイル開発技術者検定試験コンソーシアム 事務局長(Agile検定)
一般社団法人国際サイバーセキュリティ協会 事務局長(IACS認定)

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