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頭の中がぐちゃぐちゃでも大丈夫!生成AIが“複雑に絡まった思考”をスッキリ整理してくれる

2025年6月3日
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【記事概要】

「頭の中がぐちゃぐちゃでも大丈夫」。複雑に絡まった思考をアウトプット思考法で整理する方法や、生成AIを活用した発想の壁打ち手法、さらには人間関係における“聞きにくいこと”をAIに尋ねることで得られる心理的安全性の話まで。ファクトチェックの重要性、プロンプトの工夫による深掘り、そして「生成AIに質問し倒す」ことの意義が具体的に紹介。また、NetflixやSNSの使い方に触れながら、複数モデルの活用、フィードバックの重要性、多角的視点の吸収方法まで言及され、情報整理術としての生成AIの魅力が語られています。「使い倒す」ことで得られる知的アウトプットと、近森満自身の知識や思考を進化させる営みとしての生成AI活用を提案する内容となっています。

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【本文】
超知性AI時代の思考整理術:ぐちゃぐちゃな頭の中をスッキリ整える生成AIのチカラ
こんにちは、IT・DX教育サービスの株式会社サートプロ 近森満です。
www.certpro.jp/blogs/dx_chikamori/
当社では「DX推進人材教育プログラム」として初回無料のコンサルティングを提供しています。DX推進や人材育成のご相談をお待ちしています。
www.certpro.jp/dxconsulting/

はじめに

「頭の中がぐちゃぐちゃでも大丈夫」

という言葉。これは、情報過多な時代に生きる私たちにとって、非常に心強いメッセージです。日々押し寄せる複雑な課題、雑多な情報、迫る締切の波。その中で、思考をいかに「整えるか」はビジネスパーソンにとって生き抜く術のひとつです。そして今、その支援役として台頭してきたのが、生成AIなのです。

アウトプット思考のすすめ

まず重要なのは、完璧でなくてもいいから出すということ。たとえ30点でも、一度“書く”なり“話す”なりして形にしてみる。すると、自分の思考がどれだけ整理されていないか、逆にどの部分が核心なのかが見えてきます。生成AIはその過程を支援してくれる存在です。とりあえずの思考を叩き台に、より良い表現や構成を導いてくれるのです。

事例: 生成AIでマインドマップを作成

ある利用者は、生成AIに対して「今抱えている課題と考えている解決策」を文章で投げかけたところ、自動的にマインドマップとして分類された視覚的な整理図が提示されました。漠然とした思考の流れが、図解によって他人とも共有可能な資料に昇華したのです。

ファクトチェックと視野の拡張

生成AIの出力を盲信せず、

  • 「他のモデルにも聞いてみる」
  • 「関連情報を再確認する」

といったファクトチェックの意識が欠かせません。ChatGPT、Claude、Grokなどそれぞれに強みがありますから、回答を比較するだけで多角的な視点を得ることができます。

AIとの壁打ちによる心理的安全性

生成AIの大きな魅力の一つが、評価をしない聴き手になってくれることです。「こんな質問したら笑われるかな」と思うような内容でも、AIは淡々と応えてくれます。アイデア会議での壁打ち相手として、生成AIを活用することで、対人ストレスのないアウトプット環境をつくれます。

事例: 「Grok」で雑談AIとして思考実験

例えば私は、生成AI「Grok」に対して、NetflixやAmazonプライムの各国ドラマの傾向を質問。AIはSNS上の意見も参照しつつ、国ごとの特徴やユーザーの傾向を“ゆるく”語ってくれました。このような「雑談からの気づき」も生成AIの有用な側面です。

プロンプト設計の工夫と深掘り

良質な回答は、良質な質問から始まります。「生成AIにちゃんと聞いたけど、微妙だった」と感じたなら、プロンプトの設計を見直すべきです。例えば「部下育成におけるDX推進の効果的施策とは?」と絞り込むと、回答も実践的になります。

  • アウトプットの質を高めるためすこしづつプロンプトを対話する
  • 一度で高品質の回答を得るためプロンプトを充実させる

モデルの違いを活かす

生成AIはツールです。ツールである以上、目的に応じて使い分けるのが肝心です。ChatGPTは構成力、Claudeは人間味、Geminiは検索連携、GrokはSNS分析…それぞれを“自分の頭脳の拡張”としてチームのように使いましょう。
※ツールと言いましたが私は「最強のパートナーたち」と思っています。

事例: 提案資料の精度向上

提案資料の初稿をChatGPTで作成したが、どうも「しっくり来ない」。そこでClaudeに再質問したところ、トーンがクライアントの文化にマッチした構成が得られた。結果、商談の成功率が上がったといいます。

まとめ(企画書のネタ):生成AIで整える「混沌の可視化」

生成AIは、混乱した思考をそのまま受け止め、構造的に整理し、再構成してくれます。頭の中の“ぐちゃぐちゃ”を、AIにぶつける。それが新しい発想、洞察、提案につながります。AIとの対話は、自己との対話の深化でもあるのです。

さいごに

いかがでしたでしょうか?
すこしでもみなさまの気づきになれたのであれば幸いです。
DX推進担当者の育成やIT教育研修でお悩みがあれば、ぜひ初回無料のコンサルティング「DX推進人材教育プログラム」にご応募ください。かならずお役に立ちます。
ではまた。
www.certpro.jp/dxconsulting/


キーワードの解説

生成AI(Generative AI)
生成AIとは、与えられた入力(プロンプト)に対して、新しいテキストや画像、音声などの出力を生成する人工知能のことです。大規模言語モデル(LLM)に代表されるように、大量のデータを学習しており、文章の要約、翻訳、創作、要件整理などに活用されています。特に思考整理やアイデア発想の支援において、人間の思考の“壁打ち相手”としての役割が注目されています。ChatGPT、Claude、Geminiなど各種モデルがあり、目的に応じた使い分けが鍵となります。

アウトプット思考
アウトプット思考とは、考えやアイデアを頭の中で温めるだけでなく、実際に「書く」「話す」「描く」などの形式で表出することを通じて思考を整理・進化させる手法です。「30点でもいいからまず出す」が基本のマインドで、生成AIとの対話を通じてブラッシュアップしていくプロセスは、この思考法と極めて親和性が高いといえます。

心理的安全性(Psychological Safety)
心理的安全性とは、他者の前で発言・質問・提案・反論が安心してできる状態を指します。生成AIは評価をせず、愚問にも真摯に応えるため、利用者にとって安全な「壁打ち」対象となります。この特性により、他者には相談しづらい問いや試行錯誤を気軽に行える場を提供し、個々人の知的探究を支えるツールとなります。

#生成AI #思考整理 #アウトプット思考 #ファクトチェック #DX推進 #AIとの対話 #壁打ち #プロンプト設計 #心理的安全性 #ChatGPT活用


【音声配信】

※音声収録のポッドキャストではテキストには載っていない㊙話も。
ぜひ、ものは試しに聴いてみてください。
「DX企画書のネタ帳」

【著者紹介】

近森 満(ちかもりみつる)
■株式会社サートプロ 代表取締役CEO
IT技術者の教育支援と人材育成を専門とする事業化コンサルタントとして、2006年に株式会社サートプロを創業し、IoT検定、+DX認定、アジャイル検定などの資格制度を創出。独自の技術者向け教育研修の開発に定評があり、実践的なスキル向上を支援。経済産業省DX推進ラボおよびIoT推進ラボのメンターとして、自治体や中小企業のDX推進を支援。近年は超知性ASIスキル可視化にも取り組み、次世代技術の普及に注力している。
■所属・役職
IoT検定制度委員会 事務局長(IoT検定、+DX認定、超知性ASI検定)
一般社団法人 IT職業能力支援機構 理事長(Android資格)
電気・電子系技術者育成協議会 副理事長(E検定)
NPO 組込みソフトウェア管理者技術者育成研究会 メンバー(組込み)
ET教育フォーラム合同会社 代表(コンテンツ制作)
経済産業省地方版IoT推進ラボ ビジネス創出事業メンター(IoT支援)
経済産業省地域DX推進ラボ ビジネス創出事業メンター(DX支援)
デジタル庁デジタル推進委員(デジタル化支援)
DX事業共同組合 設立理事(DX推進)
一般社団法人日本サステナブルビジネス機構 幹事(SDGs認証)
”一億総活躍社会を実現する”共生日本協議会 理事(DEI支援)
アジャイル開発技術者検定試験コンソーシアム 事務局長(Agile検定)
一般社団法人国際サイバーセキュリティ協会 事務局長(IACS認定)

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