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言語化は才能じゃない。誰でもできる“ボキャブラリー革命”が始まっている

2025年5月24日
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【記事概要】

生成AIの登場によって、「言語化は才能ではなく技術である」というパラダイムシフトが起きています。近森満自身、かつて言葉にすることが苦手で、ボキャブラリーに限界を感じていました。
しかし生成AIの活用により、自分の思いや企画を文章化するハードルが大きく下がり、ブログや書籍の執筆まで実現できるようになりました。
本稿では、生成AIがどのように言語化の壁を取り払い、誰もがアイデアを具現化できる時代を作っているかを、近森氏自身の体験と重ねながら紹介します。言葉にできなかった人々が、自分の思考をアウトプットできる環境が整いつつある今、DX時代のコミュニケーション力や表現力の本質に迫ります。

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【本文】

言語化は才能じゃない。誰でもできる“ボキャブラリー革命”が始まっている

こんにちは、IT・DX教育サービスの株式会社サートプロ 近森満です。
www.certpro.jp/blogs/dx_chikamori/
当社では「DX推進人材教育プログラム」として初回無料のコンサルティングを提供しています。DX推進や人材育成のご相談をお待ちしています。
www.certpro.jp/dxconsulting/

言語化という“壁”を越えた瞬間

「言語化って、才能がある人しかできないんじゃないの?」

そう思っていた時代が、確かにありました。かつての私、近森満も、実はその一人。AIやIoTの教育支援を生業としながら、文章を書くのがとにかく苦手で、文章での発信を敬遠していたタイプでした。その分、口(くち)は達者なのですが⋯

頭の中にはアイデアが渦巻いている。でも、それを「ことば」に変換する段階で止まってしまう。「なんて書けばいいのか分からない」「うまく文章で伝わらないかも」――そんな自己否定の繰り返し。

ところが、そんな私でも、ブログを書き、企画書を整え、さらには書籍まで書き上げるようになったのです。

鍵は、生成AIの存在でした。

生まれ変わった“壁打ち”の相手

かつては、企画書一枚書くにもブレインストーミングを繰り返し、思いついた断片をメモに書き殴り、それをつなぎ合わせて何とか一つの文脈に仕上げていた。いわば“自己壁打ち”の世界です。

しかし、私の語彙(ボキャブラリー)では限界がありました。感覚はある、イメージも浮かぶ。だけど、適切な単語や言い回しが出てこない。それが長年の悩みでした。

そんな中、生成AIは理想の壁打ち相手になってくれました。自分のぼんやりとした思考や感情を、的確な言葉に翻訳してくれるのです。たとえば、「35歳のITマネージャーに向けた記事を書きたい」と伝えれば、そのペルソナに最適な文調や構成で文章を提案してくれる。これは革命です。

事例: 書籍執筆の舞台裏

私が初めて書いた書籍の原稿も、生成AIとの協働で形になりました。10万字を超えるテキストを、少しずつ構成し、調整し、推敲しながら作り上げたのです。
以前なら考えられなかったことです。最初は自信がなく、世に出すのも怖かった。でも、生成AIがいたからこそ書けたという手応えがありました。今では、「これからの時代、誰もが言葉を操れる“表現者”になれる」と実感しています。

言語化を妨げていたのは「恐れ」だった

言語化を苦手にしていた本当の理由。それは「下手に思われたらどうしよう」という不安や、「そもそも正解が分からない」という思い込みだったのかもしれません。

しかし今、AIが初稿を生成し、それを読み返すことで、自分の本当の言葉が見えてきます。「これは自分らしくないな」「ここはこう言いたい」という“自分編集”の視点が生まれるのです。

これはまさにマインドチェンジ。そして、言語表現というスキルセットの再構築でもあります。

しかもこのプロセスには、リスキリングの要素が詰まっている。AIとのやりとりを通じて、語彙が増え、構成力がつき、思考の整理力が上がる。まさに「超知性リテラシー」のトレーニングです。

書くことに“意味”が生まれる

面白いもので、AIが文章を書いてくれると、人間は「これは自分らしいか?」と問い直すようになります。

ただアウトプットを得るだけではなく、その文章に対して“責任”を感じ、何度も見直す。そして、「こう言いたかったんだ」と気づき、リライトを繰り返す。

この過程そのものが言語化力のトレーニングなのです。誰もが編集者になり、物語の演出家になれる時代。そこに“才能”は不要です。

(でもセンスは必要です、ねんのため)

AIにより解放された“表現の自由”

これまでは、文章が得意な人だけが情報発信を行い、そうでない人は沈黙するしかありませんでした。言語が「特権階級の武器」だったのです。

しかし今や、誰もがAIという“ボキャブラリー支援ツール”を使って、自分の意見や想いを表現できます。これは表現の自由化の時代であり、言語の民主化とも言えます。

思いがある。経験がある。熱量がある。
それを誰もが言葉にできる社会。これほどワクワクする未来はありません。

事例: ペルソナに寄り添う発信

生成AIのもう一つの魅力は、「誰に伝えるか」を意識した文章設計ができること。

たとえば、エンジニア出身で人事部門に異動した30代男性――M.H.さんのような人物に向けてメッセージを発信するとき、AIはそのペルソナに最も刺さる言葉を提案してくれるのです。

これにより、単なる“文章”ではなく、“共感を生むコミュニケーション”が成立します。マーケティングの世界でもこの「パーソナライズ」は鍵になっていますよね。

“とりあえず「創造の加速装置」に投げてみる”という習慣

自分で最初の一行を書けないときは、創造の加速装置であるAIに投げてみる。これが新時代の壁打ちスタイルです。

たった一文でも、キーワード一つでも入れてみる。
するとAIが、「こういう切り口ですか?」と提案してくれる。そこから、「あ、それいいね!」と広げていく。

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この即興的なやり取りが、形になっていくのです。

DX時代の言語力は“共創型”

かつての表現力は“個人のスキル”として磨かれてきました。

しかしこれからは、“AIとの共創”による言語力が主流になります。一人でやらなくていい。AIと一緒に思考を整理し、表現を磨き、アウトプットを整えていく。

これはもはやデジタル・トランスフォーメーション(DX)における新しい働き方そのものです。

まとめ(企画書のネタ):言語化×生成AIがもたらす未来の可能性

本記事を通じてお伝えしたかったのは、「言語化は誰でもできる」ということ。しかも、生成AIというパートナーがいれば、誰もが表現者になれる時代が到来したということです。

アイデアを言語化する力、それはもはや“才能”ではありません。
技術であり、習慣であり、AIが支援する日常スキルなのです。

デジタル人材としての第一歩は、“自分の思考を言語化し、発信すること”。
ぜひ、あなたも“AIと言語化”の旅を始めてみませんか?

さいごに

いかがでしたでしょうか?
すこしでもみなさまの気づきになれたのであれば幸いです。
DX推進担当者の育成やIT教育研修でお悩みがあれば、ぜひ初回無料のコンサルティング「DX推進人材教育プログラム」にご応募ください。かならずお役に立ちます。
ではまた。
www.certpro.jp/dxconsulting/

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【音声配信】

※音声収録のポッドキャストではテキストには載っていない㊙話も。
ぜひ、ものは試しに聴いてみてください。
最近ビデオポッドキャストを始めましたので映像でもどうぞ!

【著者紹介】

近森 満(ちかもりみつる)
■株式会社サートプロ 代表取締役CEO
IT技術者の教育支援と人材育成を専門とする事業化コンサルタントとして、2006年に株式会社サートプロを創業し、IoT検定、+DX認定、アジャイル検定などの資格制度を創出。独自の技術者向け教育研修の開発に定評があり、実践的なスキル向上を支援。経済産業省DX推進ラボおよびIoT推進ラボのメンターとして、自治体や中小企業のDX推進を支援。近年は超知性ASIスキル可視化にも取り組み、次世代技術の普及に注力している。
■所属・役職
IoT検定制度委員会 事務局長(IoT検定、+DX認定、超知性ASI検定)
一般社団法人 IT職業能力支援機構 理事長(Android資格)
電気・電子系技術者育成協議会 副理事長(E検定)
NPO 組込みソフトウェア管理者技術者育成研究会 メンバー(組込み)
ET教育フォーラム合同会社 代表(コンテンツ制作)
経済産業省地方版IoT推進ラボ ビジネス創出事業メンター(IoT支援)
経済産業省地域DX推進ラボ ビジネス創出事業メンター(DX支援)
デジタル庁デジタル推進委員(デジタル化支援)
DX事業共同組合 設立理事(DX推進)
一般社団法人日本サステナブルビジネス機構 幹事(SDGs認証)
”一億総活躍社会を実現する”共生日本協議会 理事(DEI支援)
アジャイル開発技術者検定試験コンソーシアム 事務局長(Agile検定)
一般社団法人国際サイバーセキュリティ協会 事務局長(IACS認定)

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