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小さい白いニワトリという生き方〜私の人生は私が決める決定的な価値観〜

2025年4月27日
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【記事概要】

小学校の国語の教科書に登場した「小さい白いニワトリ」の詩を題材に本記事がお伝えするのは、自分の価値観を持ち、他人に流されずに生きる姿勢の大切さです。
この童話に込められたメッセージは、大人になってビジネスや人生に向き合う中でも、多くの示唆を与えてくれます。パン作りのすべての工程を一人でこなす白いニワトリの姿に、近森満は「自分で決めて、自分で行動し、最後までやりきる」という生き方を重ね、自身のキャリアや起業経験、さらにはDEI(多様性・公平性・包摂性)やSDGsといった現代の社会課題にも通じる思考を紹介します。
また、過度に他人に期待せず、自分自身への信頼を持つことの重要性や、社長業の本質的な価値にも触れ、どんな時代でもブレずに生きる「自分軸」の築き方について、実体験とともに語ります。“小さい白いニワトリのように、自分でパンを焼き、自分の人生を選ぶ”というメッセージが、超知性AI時代における自己決定力の重要性を改めて浮き彫りにしています。

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目次

  • 【本文】
  • 小さい白いニワトリが教えてくれた「自分で決める」生き方
  • 小さい白いにわとりとは
  • 社長の醍醐味とは?「全部できる」という自由
  • 働き方の多様性:一人で完結できる社会の到来
  • 事例: SDGsビジネス認証とDEIの現場から
  • 自分軸を築くマインドセット
  • 超知性リテラシーの時代へ
  • 結論:パンを焼ける人になるということ
  • まとめ(企画書のネタ):DX時代の“自分でパンを焼ける人材”とは
  • さいごに
  • 【音声配信】
  • 【著者紹介】

【本文】

こんにちは、IT・DX教育サービスの株式会社サートプロ 近森満です。
www.certpro.jp/blogs/dx_chikamori/
当社では「DX推進人材教育プログラム」として初回無料のコンサルティングを提供しています。DX推進や人材育成のご相談をお待ちしています。
www.certpro.jp/dxconsulting/

小さい白いニワトリが教えてくれた「自分で決める」生き方

多くの人が幼少期に触れたであろう、国語の教科書に登場する「小さい白いニワトリ」。この物語が、今の私の価値観の核になっています。小さな白いニワトリは、麦を撒き、刈り取り、粉をひいてパンを焼くまでを、誰の助けもなく一人でやり遂げました。そして最後に「誰がパンを食べますか?」と問いかけると、今まで手伝わなかった動物たちが次々と「私が食べる」と言う。実にシュールで含みのある物語です。

この物語は、私にとって単なる童話ではなく、「自分の人生は自分で決める」という強い意志を教えてくれました。誰も助けてくれなくても、行動し続ければ成果は自分の手に入る。その一貫性が、今の私のDX推進や人材育成の理念に直結しています。

小さい白いにわとりとは

「小さい白いにわとり(The Little Red Hen)」は、欧米で長年語り継がれている寓話(ぐうわ)で、自己責任や努力の大切さを教える物語です。小学1年生または2年生の国語の教科書に登場することが多いです。正確な初掲載年は出版社によって異なりますが、昭和30年代後半(1960年代)〜昭和50年代(1970年代)にはすでに教科書に登場していた記録があります。2020年代の新学習指導要領では、道徳の授業が「特別の教科」として明文化されたことにより、この物語も道徳副読本やワーク教材などに再登場しています。現在も多くの学校や教材会社がこの物語を取り上げており、形を変えながらも教育の現場で根強い人気を保っています。

―――<はじまり>―――
小さい白いにわとりがみんなに向かって言いました。
「この麦、誰がまきますか?」
豚は「いやだ。」と言いました。
猫も「いやだ。」と言いました。
犬も「いやだ。」と言いました。
小さい白いにわとりは、ひとりで麦をまきました。
―――
小さい白いにわとりが、みんなに向かって言いました。
「この麦、誰が刈りますか?」
豚は「いやだ。」と言いました。
猫も「いやだ。」と言いました。
犬も「いやだ。」と言いました。
小さい白いにわとりは、ひとりで麦を刈りました。
―――
小さい白いにわとりが、みんなに向かって言いました。
「誰が粉をひきますか?」
豚は「いやだ。」と言いました。
猫も「いやだ。」と言いました。
犬も「いやだ。」と言いました。
小さい白いにわとりは、ひとりで粉をひきました。
―――
小さい白いにわとりが、みんなに向かって言いました。
「誰がパンを焼きますか?」
豚は「いやだ。」と言いました。
猫も「いやだ。」と言いました。
犬も「いやだ。」と言いました。
小さい白いにわとりは、ひとりでパンを焼きました。
―――
小さい白いにわとりが、みんなに向かって言いました。
「このパン、誰が食べますか?」
豚は「食べる。」と言いました。
猫も「食べる。」と言いました。
犬も「食べる。」と言いました。
―――<おわり>―――

社長の醍醐味とは?「全部できる」という自由

30代の頃、あるIT企業の社長に会いに行った時の話です。上場も視野に入っていた規模の企業だったのですが、訪問すると社長が本棚を自ら組み立てていたんです。社員に任せることもできるのに、率先して雑務もこなすその姿に、「これが本物の社長だ」と感じました。

私自身が社長として活動する今、その意味がわかります。経理も営業も掃除も、全て自分でできるというのが社長の醍醐味なのです。嬉しいことも苦しいことも含めて、「全部やれる」状態こそが自立の証であり、まさに小さい白いニワトリの精神に通じるのです。

働き方の多様性:一人で完結できる社会の到来

現代社会では、ITやAIの発展によって「小さな単位で完結できる仕事」が現実のものとなりました。パソコン一台、クラウドサービス一つで、マーケティングから販売まで個人が全てを担える時代です。これは、「一人でパンを焼ける」ことを可能にした環境整備と言えるでしょう。

たとえば、生成AIを活用すれば、資料作成、翻訳、顧客対応など、今まで複数人で分担していた業務を一人でこなすことも可能です。こうした社会の変化は、企業のキャリア設計やスキルチェンジの仕組みも大きく変えています。

事例: SDGsビジネス認証とDEIの現場から

私が最近引き受けた2つの役職――日本サステナブルビジネス機構の幹事と、DEIを掲げる協議会の理事――においても、「小さい白いニワトリ」の哲学は重要な視点です。誰もやらないことを率先して行い、自ら結果を出す。それが他者との信頼関係や社会貢献につながるのです。

持続可能性や公平性、多様性を重視する現代において、自立しながらも他者と協調する力が求められています。まさに「自分軸を持ちつつ、共に生きる力」が問われているのです。

自分軸を築くマインドセット

人はつい、他人に期待してしまう生き物です。しかし、他人に100%を求めると必ず失望します。私はこう考えます。「他人に30%期待し、自分に70%期待する」。このバランス感覚が、自分軸を保つコツです。

特にAIが台頭する時代には、スキルだけでなく「マインドセット」が生存戦略の鍵になります。自己決定、行動力、一貫性といった内面的資質こそが、超知性時代を生き抜くリテラシーなのです。

超知性リテラシーの時代へ

AGI(汎用人工知能)やASI(超知性AI)が進化する時代、私たち人間に求められるのは人間としての判断力・意志・価値観です。デジタル人材育成では「スキルセット」だけでなく、こうした“自分らしさ”を支える教育が求められます。

これは、単なるテクノロジーリテラシーではありません。私はこれを「超知性リテラシー」と呼び、次世代育成の中心に据えています。スキルの可視化よりも、変化に対応できる柔軟な“あり方”こそが、未来を切り拓く力になるのです。

結論:パンを焼ける人になるということ

「自分でパンを焼く」――これは、自分の人生を選び、自分で責任を取るということです。誰も助けてくれなくても、自ら動き、決断し、結果に向き合う。社会がどうであれ、環境がどうであれ、自分の行動だけは選べます。

この自律的な姿勢こそが、DX推進やイノベーションの原点です。デジタル・トランスフォーメーションを単なるIT導入の手段にしないためにも、人間の「決断する力」「やり抜く力」を磨いていきましょう。

まとめ(企画書のネタ):DX時代の“自分でパンを焼ける人材”とは

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  • 自律して行動できる
  • 他人に期待しすぎず、自分に責任を持てる
  • マインドチェンジを恐れない
  • 一貫性をもってスキルチェンジに挑戦する
  • 自分軸を持って価値観を明確にできる

これらの要素が揃った人材こそが、超知性AI時代のDXを推進できるコア人材となります。

さいごに

「小さい白いニワトリ」のように、誰の手も借りずに麦を撒き、刈り取り、パンを焼く――その物語に私自身の人生を重ねながら、これからも自分らしい生き方を追求していきたいと思います。

いかがでしたでしょうか?
すこしでもみなさまの気づきになれたのであれば幸いです。
DX推進担当者の育成やIT教育研修でお悩みがあれば、ぜひ初回無料のコンサルティング「DX推進人材教育プログラム」にご応募ください。かならずお役に立ちます。
ではまた。
www.certpro.jp/dxconsulting/

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【音声配信】

※音声収録のポッドキャストではテキストには載っていない㊙話も。
ぜひ、ものは試しに聴いてみてください。
最近ビデオポッドキャストを始めましたので映像でもどうぞ!

【著者紹介】

近森 満(ちかもりみつる)
■株式会社サートプロ 代表取締役CEO
IT技術者の教育支援と人材育成を専門とする事業化コンサルタントとして、2006年に株式会社サートプロを創業し、IoT検定、+DX認定、アジャイル検定などの資格制度を創出。独自の技術者向け教育研修の開発に定評があり、実践的なスキル向上を支援。経済産業省DX推進ラボおよびIoT推進ラボのメンターとして、自治体や中小企業のDX推進を支援。近年は超知性ASIスキル可視化にも取り組み、次世代技術の普及に注力している。
■所属・役職
IoT検定制度委員会 事務局長(IoT検定、+DX認定、超知性ASI検定)
一般社団法人 IT職業能力支援機構 理事長(Android資格)
電気・電子系技術者育成協議会 副理事長(E検定)
NPO 組込みソフトウェア管理者 技術者育成研究会メンバー(組込み)
ET教育フォーラム 合同会社 代表(コンテンツ制作)
経済産業省 地方版IoT推進ラボビジネス創出事業メンター(IoT支援)
経済産業省 地域DX推進ラボビジネス創出事業メンター(DX支援)
デジタル庁 デジタル推進委員(デジタル化支援)
DX事業共同組合 設立理事(DX推進)
一般社団法人 サステナブルビジネス機構 幹事(SDGs認証)
”一億総活躍社会を実現する”共生日本協議会 理事(DEI支援)
アジャイル開発技術者検定試験コンソーシアム 事務局長(Agile検定)

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