こんにちは!
株式会社サートプロです。
隔週にてお届けしているメールマガジンで、最新の生成AIやDX、
リスキリングなどをテーマに情報をお届けしております。
多くの企業で生成AIの導入が始まっていますが、新たな課題が
出てきていることにお気づきでしょうか。
それは、社員の生成AIの習熟度によって生まれる「AI格差」、
さらに「新たな業務の属人化」です。
今回のメルマガでは、この問題に対応する「AIエージェント」
という技術をご紹介しながら、生成AI時代の組織のあり方を
解説します。
1.「AI格差」という問題
今後、企業ではこのような光景を目にすることでしょう。
生成AIを熟知して、様々な指示を出して資料作成や市場分析を
あっという間に行う社員。
その一方で、簡単な質問や文章の要約しか使えず、仕事の速度
が上がらない社員。
これは単なる個人のITスキルの問題ではありません。
生成AIが活用できるかどうかで、アウトプットの質とスピード
に歴然とした差が生まれ、特定の社員の能力に業務が依存する
「新たな属人化」を引き起こしてしまいます。
・あの人がいないと、生成AIを使った業務が進まない
・担当者によって、成果物のクオリティが全く違う
・便利なツールのはずが、特定社員の負担を増やすだけ
企業にとって、このような状況は生産性の安定を妨げる大きな
リスクとなります。
また、組織全体の成長を阻害しかねません。
2.属人化を解消する切り札
この問題を解決する切り札として、いま「AIエージェント」と
いう技術が注目されています。
AIエージェントとは「自律的にタスクを考えて実行するAI」の
ことです。
従来の生成AIが人間からの指示を待つ「相談相手」だとしたら、
AIエージェントは、大きな目標を伝えるだけで、必要な手順を
自ら考え、実行してくれる「優秀な部下」のような存在です。
例えば、経験豊富な社員に「この件、色々うまく進めてね」と
頼めば、その案件の経緯を汲み取り、自分でタスクを洗い出し、
仕事を進めてくれます。
一方、新人には「まずAを調べて、次にBさんに連絡して…」と
丁寧に指示を出す必要があります。
AIエージェントは、この「経験豊富な社員」のような存在です。
人間が「〇〇の市場調査レポートを作成して」とゴールを指示
するだけで、AIエージェントが自らタスクを細分化、自己検証
しながら最適なプロセスで業務を完遂してくれるのです。
指示の出し方(プロンプト)も習熟度に左右されることなく、
誰が使っても一定水準以上のアウトプットを安定して得られる
ようになります。
つまり、AI格差や属人化の問題を根本から解消できるのです。
3.これからのDXの常識
AIエージェントが普及すると、DX(デジタルトランスフォーメー
ション)の進め方そのものを、根底から変えるかもしれません。
これまで、多くの企業にとってDXとは「高額な費用をかけて
古いシステムを丸ごと刷新すること」でした。
しかし、AIエージェントが進化すれば、必ずしも既存のシステム
を捨てる必要はなくなります。
AIエージェントは、人間のように表示画面を見て操作できるため、
既存の古いシステムをそのまま使いこなし、新しいシステムとの
「橋渡し役」を担うことができるからです。
「人が使うには不便な古いシステムも、AIが使う分には問題ない」
という、まさに発想の転換が起こるのです。
これは、DXの投資先が「システムの刷新」から「既存システムを
活かすためのAI導入」へとシフトしていく未来を示唆しています。
AIエージェントは、日本企業が抱える生産性の低さや労働力不足と
いった課題を解決し、DXの常識を塗り替えるゲームチェンジャー
となり得るのです。
4.AI時代に本当に大切なこと
ここまでAIエージェントの可能性についてお伝えしてきましたが、
一つ忘れてはならない重要な視点があります。
それは、「人とAIの適切な役割分担」です。
ある著名なエンジニアは「これからの時代に最も重要な開発言語は、
JavaやPythonではなく『自然言語(=私たちが日常で使う言葉)』
だ」と語りました。
これは、専門的な作業は生成AIに任せ、人間には「AIにどう動いて
ほしいか的確に指示し、その結果を正しく評価・検証する能力」が
より一層求められるようになることを意味しています。
生成AIに業務を任せきりにすると、失敗して学んだり、検証する中
で知見を深めたりという、社員の成長機会が損なわれます。
そのため、「生成AIが出したアウトプットを誰も評価できない」と
いう事態に陥る危険すらあります。
結局のところ、どんなに優れた生成AIが登場しても、それを導入し、
活用方針を定め、最終的な責任を負うのは「人」に他なりません。
DXは単なるデジタルツールの導入ではなく、「人」と「組織文化」
の変革にあると言われる理由は、まさにここにあります。
今回の内容はどうでしたでしょうか。
弊社サートプロでは、貴社の課題に寄り添い、人材の教育を通じて
DXやAI導入を成功に導くコンサルティングを提供しています。
「何から手をつければいいかわからない」
「自社に合った活用方法や、導入の進め方について相談したい」
「社員研修やガイドライン策定のサポートをしてほしい」
まずは、貴社のお悩みをお聞かせください。
きっと、次の一歩を踏み出すためのヒントが見つかるはずです。
※今後のメルマガをより良いものにしていくために、お声をお聞かせ
いただきたく、簡単なアンケートをご用意しました。
1分ほどで終わる簡単な内容です。ぜひご協力いただけますと幸いです。
また、今回の様な話を音声収録のポッドキャストで配信しております。
お時間があれば、聴いてみてください。
open.spotify.com/show/2RqFU4ZId8qT9b2mHN3Y9k?si=bb0c1864d4214c2b
お悩みやご相談があれば、
ぜひ初回無料のオンラインコンサルティングにご応募ください。
生成AI導入をサポートする各種サービスも展開しています。
従業員向けの研修や企業様へのコンサルティングなどがございます。