こんにちは!
株式会社サートプロです。
隔週にてお届けしているメールマガジンで、最新の生成AIやDX、
リスキリングなどをテーマに情報をお届けしております。
皆さんは、業務で生成AIを活用されていますでしょうか。
最近の調査では、約7割の企業が「生成AIを業務で使っている」
または「導入を進めている」と回答しています。
しかし、その一方で「導入してみたものの、いまいち成果に
繋がっていない」という声も聞こえてきます。
そこで今回は、生成AIを「個人の時短ツール」から「組織の
成果」へと引き上げようというお話です。
1.多くの企業が注目
生成AIの導入は、もはや一部の先進的な企業だけのものでは
ありません。
多くの企業が導入を急ぐのには、明確な理由があります。
・業務の効率化
資料作成や議事録作成、データ分析などが一瞬で終わるため、
業務全体のスピードが劇的に向上します。
これにより、今までは時間がなく、後回しにしていた重要な
プロジェクトに取り組む余裕が生まれます。
・単純作業から解放
ルーティンワークや情報収集などの単純作業を生成AIに任せる
ことが可能となります。
人間は高度な思考が求められる仕事に集中することで、成果を
出しやすくなります。
・事業の安定化
ベテラン社員の頭の中にしかなかったノウハウや知見を生成AI
に学習させます。
これにより、担当者の異動や休暇に影響を受けない、安定した
業務品質を保つことが可能となります。
このように、生成AIは人手不足という課題を解決して、企業の
成長を後押しする大きな可能性を秘めています。
2.生成AIの活用シーン
生成AIが有用ということは理解するものの、「でも、具体的に
どんな業務に使えるの?」という声をよくお聞きします。
最近、さまざまな部署や業務に合わせて、生成AIの活用方法が
出てきています。
では、その代表的な活用方法を見ていきましょう。
【管理部門】
・会議やイベントでの参加者のスケジュールを調整
・社内規定の問合せにAIチャットボット自動回答
・自社のHPの掲載内容や画像を作成
・膨大なデータから情報を抽出し、グラフや報告書を作成
【営業部門】
・顧客との打ち合わせの議事録を自動で作成
・顧客の要望や議事録を要約して活用
・顧客に向けた提案書やメールのたたき台を作成
・失注した案件のデータを分析、次の改善策を検討
【企画・マーケティング部門】
・膨大なネット情報から市場のトレンドを分析
・アンケートの回答の分類や分析
・新しいキャンペーンのアイデアを何十個も作成
・広告のキャッチコピーやSNS投稿の文章を作成
これらは、ほんの一部です。
アイデア次第で活用の可能性は無限に広がります。
3.「とりあえず導入」で失敗
非常に便利な生成AIですが、「ただ生成AIツールを導入する
だけ」では、期待した成果は得られません。
むしろ、思わぬトラブルを招く危険性もあります。
どんなトラブルがあるか、確認してみましょう。
・不正確な情報
生成AIは、誤った情報や古い情報もとに、それらしい回答を
出すことがあります。
ビジネスでの利用には、必ず人の目によるファクトチェック
(事実確認)が欠かせません。
・情報漏洩
顧客情報や会社の機密情報を入力してしまうと、そのデータ
が生成AI側の学習データとして使用され、外部に漏れてしまう
可能性があります。
全社で統一された利用ルールがなければ、非常に危険です。
4.鍵は「人」と「仕組み」
これからのことから、多くの企業が「生成AIを導入したけれど
成果が出ていない」と感じる原因は次の通りです。
・生成AIのツールだけ契約していて、使い方がわからない。
・部署や業務に合わせて、どう利用するか計画できない。
・利用している人も個人での限定的な活用に留まっている。
・ セキュリティやリスクを考慮できていない。
(利用ガイドラインなどが作成されていない)
これは、DX(デジタルトランスフォーメーション)での課題と
よく似ています。
新しいシステムを導入すると満足してしまい、業務プロセスや
組織文化の「変革(トランスフォーメーション)」がなされて
いない状態なのです。
では、どうすれば成果へ繋げられるのでしょうか。
例えば、外部から専門家を採用するのも一つの手です。
ただ、契約が高額となる上、そういった人材を採用したい企業
は非常に多く、簡単ではありません。
そこで、自社の社員を育成することをお勧めしています。
自社の業務を深く理解する社員が、生成AIを使いこなせるように
なる方が非常に現実的です。
・全社員の生成AIのリテラシーを向上させる。
生成AIの基本的な知識やリスクについて、全社員が共通の認識
を持つことが第一歩です。
・リーダーを育成する
各部署でAI活用をリードし、成功事例を広めていく中核人材を
育てます。
リーダーは定期的に集まって会議を行い、活用の成功事例など
をまとめて全社に公表して生成AI活用を促します。
・社内ガイドラインを策定する
生成AIに学習させるデータと、学習禁止のデータを明記したり、
出力された情報をどう扱うかなど、会社としてのルールを明確に
定めます。
成果に繋げるには、上記のように「人材の教育」と「安全に使える
仕組みづくり」が重要です。
今回の内容はいかがでしたでしょうか。
弊社サートプロでは、中立的な立場で貴社の課題に寄り添い、人材
の教育を通じて、DXやAI導入を成功に導くコンサルティングを提供
しています。
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