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「SALE開催申」って何のこと? 生成AI画像の落とし穴と成功の秘訣

2026年1月30日

こんにちは! 「生成AI時代のアップデート勉強会」です。

隔週にてお届けしているメールマガジンで、最新の生成AIやDX、

リスキリングなどをテーマに情報をお届けしております。

 

今、SNSでは、生成AIで制作された画像がブームとなっています。

有名俳優や人気アニメのキャラクター達、リアルの写真と見間違う

ような素晴らしい景色、様々な画像が溢れかえっています。

最近では、生成AIで作成した画像をまとめ、画集として販売する

ような人達も現れています。

 

初めて目にした方は、「凄い!こんな画像、生成AIで作れるんだ!」

とビックリしたことでしょう。

パッと見た感じ、まるでプロが書いたのと変わらないような画像が

自動で生成されるのですから、驚きです。

さて、今回のテーマは「生成AIによる画像制作」です。

 

1.写真が数十分で作成される!

最近の生成AIで制作された画像の中には、プロカメラマンが写真

撮影したようなイメージのものが数多く出ています。

従来の写真撮影とどれだけ違いがあるのでしょうか。

ちょっと、比較してみましょう。

 

まずは、プロカメラマンが準備するものを挙げてみます。

当然ですが、プロカメラマン本人に、カメラやレンズ、ライトなどの

撮影機材、規模によってはアシスタントの人員等も必要でしょう。

 

そして、屋内撮影の場合、専用スタジオを借りて、背景や小道具を

準備する必要があります。

屋外撮影の場合でも、山や川、観光地などのロケーションを選択、

機材を電車や車などで移動させなければなりません。

さらに、関係者で事前に打合せをしたり、使用する機材のテストを

行ったりします。

撮影後はPCを使って、写真の編集を行います。

 

これが、生成AIの制作ではどうでしょうか。

もちろん、どんな画像を生成するのか、コンセプトやイメージなどを

決めて、指示文(プロンプト)を作成する必要があります。

しかし、そういったことができれば、上記の作業のほとんどがPCと

インターネット、そして「Seedream 4.0」、「Gemini 2.5」などの

生成AIによって、わずか数十分で作成できるのです。

 

そして、最近の人気の裏には、大幅な精度向上が関係しています。

生成AIによる画像の精度がどう変化したのか見てみましょう。

 

【2022年頃】 

・人物の手を生成→ 指が6本や7本のおかしな画像 

・文字を生成 → 「営業中」が「営暴巾」のように変な言葉になる 

・背景を生成 → 建物の窓が歪んでいるように描かれる 

・全体のイメージ → 「なんとなくそれっぽい」雰囲気で微妙

 

【2025年 現在】 

・人物の手を生成 → ほとんどが指は正確に5本、関節も自然 

・文字を生成 → 看板の文字もミスが減り、くっきり鮮明 

・背景を生成 → 建築物の遠近法なども取り入れ、自然な画像 

・全体 → プロのカメラマンが撮影したような品質

 

数年前までは、単なる「お遊び」として使用されていた画像生成が

ここ数年で劇的にクオリティが上がり、趣味やビジネスなどで使用

できるレベルになったのです。

 

2.画像制作の秘訣

では、生成AIを使えば、誰でも同じ画像ができるのでしょうか。

答えはノーです。

誰でも使える生成AIだからこそ、使い方によって大きな差が

生まれる状況となっています。

 

ここで画像制作の秘訣、3つのステップを解説します。

まず、前提として、全体の作業量が1から10まで10段階あると

思ってください。

この10段階を3つのステップに分けて説明します。

 

【画像制作の秘訣】

①0から1 ゼロからイチへのステップ [無からの創造]

  まずは、最初に作るものを明確にする必要があります。

  見栄えのする画像をなくとなく指示しても、自分のイメージ通り

  の画像が出るわけはありません。

  まずは、自分自身がどんな画像を作り、何目的で使用するのか、

  明確にしてみましょう。

  そして、それに合わせて指示文(プロンプト)の設計を行います。

  これは人間にしかできない作業で、何もないところから創造を

  行う作業となります。

 

②2から9 イメージを膨らませるステップ

  どんな画像を作るか明確になったら、生成AIに指示を行って

  画像を生成していきます。

  少しずつ指示を変え、イメージに近づくように何度も繰り返し

  画像を生成します。

  この繰り返し画像を出力することが、作業全体の8割です。

  そして、その中から使用に適していると思う画像を何枚か選び、

  保存していきます。

 

③9から10 最終仕上げのステップ

  最後は、これまでに選択した画像の内、どれを使用するか決定

  します。

  もし、自分の手で画像の一部を修正する必要があるのであれば、

  この最終仕上げで加工します。

  また、必要なロゴや文字なども、追加していきます。

  次に、その画像の最終確認を行います。

  画像を隅々までよく見て、問題がないかチェックしていきます。

  例えば、ライバル会社の製品とそっくりな画像が入っていたり、

  夏なのにダウンジャケット着ている人物がいたり、そのような

  問題ある箇所を確認していきます。

  画像の品質を上げること、最終チェックは人間の役割なのです。

 

3.見落としがちな失敗とは!

さて、前項のお話で生成AIを使った画像制作のフローは理解を

いただけたと思います。

しかし、実は生成AIにはいくつかの問題点も出ています。

どんな問題点があるか実例から見てみましょう。

 

(1)文字の間違い

あるお店でセールのポスターを作るため、「SALE開催中」という

文字の入ったデータを生成します。

ところが、出来たポスターは「SALE開催申」というものでした。

(最後の「中」の文字が「申」になる誤字)

担当者は気が付かず、そのまま使用してしまい、お客様の方から

ポスターが変だという指摘を受けることになってしまいました。

この事例では、笑い話で済んだ話ですが、内容によってお客様に

悪印象となる文字もあります。

文字の間違いには注意が必要です。

 

(2)著作権リスト

ある企業で、可愛いキャラクターのイラストを生成AIで作成して

それを利用しようとした時の話です。

何度か生成を行い、良いと思ったキャラクターを採用しました。

しかし、それは有名なアニメのキャラクターに酷似したデザインで

使用後に権利者から警告書が届く事態となりました。

こういったキャラクターなどのデザインは特に注意が必要です。

Googleの画像検索などで類似画像のチェックを行い、その上で

担当者以外の複数名で確認することが重要です。

 

(3)企業イメージの毀損

高級レストランでの出来事です。

内装のイメージ画を生成AIに作成させて、それをベースにお店の

内装工事を進めようとしていました。

しかし、出来た画像は豪華ではあるものの、オーナーが考えるお店

のコンセプトとは異なるものだったのです。

このままだとお店のイメージ、ブランド価値が損なわれる危険性が

ありました。

生成AIを使ってイメージ画を作成できるのは、大きな利点ですが、

店舗デザインのノウハウがわからないと、単に見栄えだけになって

しまいます。

あくまでもイメージを伝えるツールとして活用して、専門家などと

連携することが重要です。

 

【チェックポイント】 

✓ 文字確認 :看板や商品名の文字は正確か? 

✓ 著作権確認:既存のロゴ・キャラクターに似ていないか? 

✓ ブランド確認:企業イメージと合致しているか? 

✓ 物理確認 :影の方向、物の配置は自然か? 

✓ 倫理確認 :差別的・不適切な表現はないか?

 

これからの時代、このように生成された画像やコンテンツの品質を

見抜く「目利き」のスキルが重要になってきます。

生成AIの能力は確かに強力ですが、それを適切に活用するための

人間の判断力こそが、企業の競争力を左右するのです。

 

4.画像生成AI 「Seedream 4.0」 の衝撃

最後に最新生成AIについて解説したいと思います。

2025年9月にリリースされた画像生成AI 「Seedream 4.0」は、

驚異的な性能で話題となっています。

 

この画像生成AIは、人気SNS「TikTok」を手掛ける「ByteDance

(バイトダンス)」社が開発したものです。

これまでは、Google社の開発した 「Nano Banana」が高い評価

を得ていますが、「Seedream 4.0」は、それを凌駕すると言われて

いるのです。

 

では、どんな特徴があるか見てみましょう。

 

【Seedream 4.0の特徴】

・わずか数秒で高画質画像を生成(とにかく早い!)

・4Kの高解像度にも対応

・画像生成と画像編集の両方の機能を備え、トップクラスの性能

・人物等のキャラクターの連続性を保持する

 (指定した人物が違うポーズやシーンでも一貫性を持つ)

・漢字などの日本語も正確に表記する文字処理能力

 

また、他の画像生成AIと同じく、指示した内容を図解で説明する、

画像の雰囲気を変更するといった部分も得意です。

 

今後、画像制作における生成AIの活用は更に加速します。

興味のある方は、是非一度、試してみてください。

 

今回の内容はいかがでしたでしょうか。 

それでは、また次回のメールマガジンでお会いしましょう!

 

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