こんにちは! 「生成AI時代のアップデート勉強会」です。
隔週にてお届けしているメールマガジンで、最新の生成AIや
DX、リスキリングなどをテーマに情報をお届けしております。
「その資料、私が半日時間をかけたものより、
クオリティが高いじゃないか…」
とある企業のオフィス、部長は若手社員から提出された
資料を見て目を丸くします。
一方、若手社員はというと…
「あ、すみません。部長の指示をベースに、
生成AIと会話したら良い内容が見つかって」
皆さんの会社でも、こんなことが起きていませんか?
これは、世代間の能力差の話ではありません。
仕事のやり方そのものが大きく変化しているのです。
あなたの数十年もの業務経験の蓄積が、入社して数年の
若手に追い越される、そんな時代に入っているのです。
本日のテーマは「生成AIで経験が埋まる時代」です。
1.「経験」と「ノウハウ」
これまで、長年の現場で培った経験や、そこから得られる
「ノウハウ」は非常に尊重されてきました。
その理由は至ってシンプルです。
「比較対象が存在しない」という1点につきます。
社員の成功体験や失敗事例は、その個人や組織の中にあり、
言語化や数値化ができていない情報(暗黙知)でした。
客観的に他の方法と優劣を比較する手段が乏しかったため、
「熟練者の経験」がそのまま正解とされてきたのです。
例えば…
営業職:
このお客様に対しては、このアプローチが効果が高いと
いう感覚
製造業:
機械の音を聞けば、その機械の調子の良し悪しがわかると
いう職人の勘
接客業:
表情や仕草から、お客が何を求めているかが読み取れると
いう直感
これらの経験則は、数値化や言語化が困難なため、まさに
「職人芸」として価値を持ちました。
「昔はこうやって成功した」「我々の時代はこうだった」
という話に説得力があるのは、そのノウハウがブラック
ボックスになっていて、ノウハウの良し悪しを測る基準も
なかったからです。
加えて昔は情報の流通があまりなく、他社での成功事例を
確認することも困難でした。
そのため、自社内での「成功体験」が、そのまま絶対的な
価値基準となっていたのです。
2.「ノウハウ」を解析する生成AI
しかし、生成AIの登場がこの状況を一変させました。
生成AIは、ネット上に存在する膨大なテキストデータや
事例を学習し、文脈に沿って整理・提供します。
これは、世の中の知識や経験に誰でもアクセスして活用
する「集合知」が使えることを意味します。
個人や組織が抱えていたデータをネット上で共有、分析
することで新しいノウハウが生まれるのです。
さらに注目するポイントは、生成AIが個人のノウハウと
いう「暗黙知」の構造すら解明し始めている点です。
優秀な営業の商談記録や日報をAIに学習させれば、その
営業が無意識に行っている行動パターンや思考プロセス
を分析し、他の営業でも再現可能な「勝ちパターン」と
してデータ化することができます。
例えば…
商談での話し方:
相手によって話し方を変える、どのタイミングでどの
説明を行うかなど
顧客情報の確認:
どんな効果的な質問をして、大事な情報を探るかなど
クロージングの技術:
契約につなげるためのアプローチ方法、決め台詞など
これは、それまで秘密とされてきた「秘伝のタレ」の
レシピが世界中に公開されるようなものです。
もはや、ノウハウを「自分の中に抱え込んでいる」だけ
では、価値を生まない時代が到来したのです。
3.「経験」をどう活かすのか
ここまで読んでいただいて、どう感じましたか?
えっ、私が積み上げてきた経験は全て無駄になるの?!
そう思う方もおられるかもしれません。
しかし、答えはNOです。
人間の経験の価値は、これから2極化していきます。
※価値が低い経験
・言語化・パターン化できる作業
・過去の成功体験を繰り返すようなやり方
例:定型的な資料作成、過去の事例調査、議事録の要約。
※価値が高い経験
・数あるデータから、取捨選択を行う
→生成AIが出してくるデータを精査
・目的のため、最適なデータを組み合わせて使う
→生成AIに指示し、最適なデータを最大限に活用
・最終的な判断、意思決定などを行う
→生成AIから出た内容をチェックしてGOサイン
こういった生成AIを使って指示を出しながらデータを
扱う経験こそが重要となります。
つまり、単なる知識やノウハウが重要なのではなく、
「判断」するスキルが最も大事になってくるのです。
4.生成AIとの役割分担
これからのビジネスパーソンは、生成AIとの役割分担を
意識する必要があります。
ここからはイメージしやすいよう、音楽のオーケストラを
例として説明していきましょう。
※演奏者/生成AIの領域
生成AIは一流の技術を持つ楽器の演奏者です。
与えられた楽譜や指示を確認し、誰よりも速く正確に演奏
を行います。
超絶技巧の演奏家と捉えてもよいでしょう。
※指揮者/人間の領域
あなたは、その演奏者に指示する「指揮者」となります。
「この曲で何を表現するのか?」というテーマについて
考え、自分自身で解釈をまとめます。
さらに、様々な演奏者に的確に指示を行い、聴衆の心を
動かす音楽を完成させます。
では、これをビジネスシーンに置き換えてみましょう。
この「曲」というのは、会社の「事業」「プロジェクト」
にあたります。
その「曲」のテーマや意味というところは、その事業の
「目的」や「達成目標」などにあたります。
解釈というのは、生成AIに指示する「問い」のことです。
目的や達成目標をクリアするため、生成AIにどのように
指示すれば欲しいデータが出るのか検討するのです。
そして、演奏家=生成AIに指示を行って「音楽を作る」、
これは、事業の成功のために、商品開発や新サービスの
立ち上げなどを行うことです。
これらを計画、実行していくというイメージです。
人間の経験の価値は単に「データをまとめられる」とか
「書類が作れる」といったものではありません。
自分が担当している事業やプロジェクト等の業務に対し、
優秀な生成AIの能力を使いつつ、ビジョンを明確にして
計画をまとめ、最終結果を出すことに価値があります。
皆さん、もうお気づきですね。
残念ながら、「業務経験=ノウハウ=その人間の価値」
という方程式は、もう崩れ去ろうとしているのです。
しかし、これは決して悲観的な話ではありません。
山のような定型業務を必死にこなす日々は無くなって、
人間にしかできないクリエイティブな仕事や意思決定を
求められる機会が増えていくでしょう。
新しい時代の働き方がもう目の前に来ているのです。
さて、今回の内容はいかがでしたでしょうか。
それでは、また次回のメールマガジンでお会いしましょう!
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