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「生成AI、導入したけど使われない…」←それ、ツールのせいじゃありません

2025年9月30日

こんにちは! 

株式会社サートプロです。

隔週にてお届けしているメールマガジンで、最新の生成AIやDX、

リスキリングなどをテーマに情報をお届けしております。

 

今回は、生成AI活用の本当の課題というテーマです。

 

「生成AIを導入すれば、業務の生産性が劇的に上がる」

この1年、多くの企業でこのような期待が語られてきました。 

確かに、生成AIは私たちの働き方を根底から変える力を持つ、

まさに「ゲームチェンジャー」です。

 

しかし、その一方で「生成AIを導入したものの、現場では思う

ように使われず、期待した成果が出ない」という声も多く耳に

します。

 

なぜ、最新の生成AIを導入するだけではうまくいかないので

しょうか。 

今回は、生成AIを真の力に変え、組織全体の変革につなげる

ためのポイントについて掘り下げていきます。

 

1.「守り」から「攻め」への転換

企業の活動は、大きく2つに分けられます。

 

・守りの活動

今ある事業を効率化し、ミスなく改善していく活動

 

・攻めの活動

新しい可能性を探し、失敗をおそれず挑戦する活動

 

企業の成長にはこの両輪が不可欠ですが、多くの企業は日々の

業務に追われ、「守り」の活動に偏ってしまいます。

 

ここに登場したのが、生成AIです。 

生成AIは、資料の作成やデータ分析といった「守り」の仕事を

圧倒的なスピードでこなしてくれます。

 

これは、私たち人間が、今まで時間や手間をかけられなかった

「攻め」の仕事(新しいアイデア創出、お客様との対話等)に

時間を使えるようになることを意味します。

 

生成AIの本当の価値は、単なる業務効率化ではありません。 

組織全体を「守り」から「攻め」の姿勢へと転換させていく、

イノベーションの「きっかけ」となるのです。

 

2.企業の95%がつまずく「人材の壁」

「攻めの組織に変わるチャンスだ」と意気込んで生成AIを

導入しても、多くの場合、変革は思うように進みません。

 

実はDXに関する面白いデータがあります。

経済産業省の調査によると、「95%の企業はDXに全く取り

組んでいないか、取り組み始めた段階」と厳しい指摘をして

います。

つまり、多くの企業がDXに取り組んでいるのに、ほとんど

の企業が何らかの課題に直面している状態なのです。

 

では、その最大の課題は何でしょうか。 

答えは一つ、それはズバリ「人材」です。

 

「生成AIや最新のデジタルツールは難しそうで使えない」

「変化に対応できない社員が多い」

「経営層がリスクばかり気にして、挑戦させてくれない」

 

どんなに優れた生成AIや最新デジタルツールを導入しても、

それを使う「人材」の意識やスキル、そして組織の文化が

変わらなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。

 

完璧な計画を立てないと動けない社風、生成AIやデジタル

ツールだけを配布して「現場でうまく使え」と丸投げする

経営者、様々な問題が変革の前に立ちふさがります。

このような「人材の壁」が、変革をはばむ最大の要因となる

のです。

 

3.「現場が主役」のボトムアップ型変革

では、この「人材の壁」を乗りこえ、生成AIを活用している

組織では、何が起きているのでしょうか。

 

多くの専門家が口をそろえて指摘するのが、「現場が主役の

ボトムアップ型」への転換です。

これからの時代、企業の競争力を生み出すのは、実は「現場」

に眠っている専門知識やデータです。

 

つまり、「現場が持つ専門知識」と「生成AIの力」をいかに

組み合わせるかが、最大のカギとなります。

 

そのためには、現場が上からの指示を待つ「ピラミッド型」

ではなく、経営層が現場の挑戦を支える「逆ピラミッド型」

へと変えていく必要があります。

 

生成AIは、一部の専門部署だけが使うのではありません。 

すべての社員が、自分の業務をより良くするために、主体的に

生成AIを使いこなす、現場から生まれた小さなアイデアや成功

事例を組織全体で育てていく。

そんな文化を育むことが、これからの時代に最も重要なのです。

 

4.「小さな成功体験」をどう生み出すか?

ここまでのお話で「いやいや、言うのは簡単だけど、実行する

のは難しいよ」と感じる方もおられるでしょう。 

しかし、変革の第一歩は、意外とシンプルなところにあります。

 

それは、現場で「小さな成功体験」を、どう生み出すかです。

 

「生成AIで、3時間かかっていた報告書が30分で書き終わった」

「顧客提案を生成AIに相談したら、面白いアイデアになった」

 

このような、自分の仕事が本当に楽になる、面白くなるという

実感こそが、社員のモチベーションに火をつけます。 

 

その成功事例が周りに伝わることで、「自分もやってみよう」

という主体的な動きが自然と組織全体に広がっていくのです。

 

そのためには、ただ座学で知識を学ぶだけでは不十分です。 

自社の業務課題に向き合い「これなら自分たちの仕事でこう

使えるかも」と具体的にやってみる、そういった実践の場を

設けることが必要不可欠なのです。

 

いかがでしたか?

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

また次回のメールマガジンでお会いしましょう!

 

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