こんにちは! 「生成AI時代のアップデート勉強会」です。
隔週にてお届けしているメールマガジンで、最新の生成AIやDX、
リスキリングなどをテーマに情報をお届けしております。
今回のテーマは、生成AIを「文章作成ツール」ではなく、あなたの
「第2の脳」として活用する話です。
日々の業務を劇的に変える新しい使い方をご紹介します。
突然ですが、このような経験はありませんか。
・メールで依頼された仕事を、ToDoリストに書き忘れる
→結果、仕事の依頼を忘れてしまう。
・重要な情報が、どのメモに記入したか分からなくなる
→正確な情報がないまま、仕事をしてミスする。
・会議の日程調整で、何度もカレンダーアプリを確認する
→日程調整に時間がかかり、他の予定も遅れていく。
もし、一つでも心当たりがあれば、今回ご紹介する方法がきっと
役に立つでしょう。
1.脳のメモリ不足
私たち人間の脳は、本来、新しいアイデアを考えたり、難しい課題
の解決策を練ったり、「創造的な仕事」のために使うべきです。
しかし、実際には……
「次の会議は何時だっけ?」
「あのタスクの締め切りはいつ?」
といった情報管理に、多くの脳のメモリを消費しています。
そして、そういった様々な情報管理にばかり「脳」を使っていると、
「脳のメモリ」不足を引き起こします。
皆さんも経験ありませんか?
業務を抱えすぎて頭が回らなくなったり、些細なミスを連発して
しまったこと。
この「脳のメモリ不足」こそが、集中力の低下や業務の見落としを
引き起こす、大きな原因なのです。
これを防ぐため、Googleの生成AI「Gemini」の新しい活用方法
をご紹介したいと思います。
2.魔法のコマンド「@」
本日、皆さんに提案するのは、生成AIに面倒な情報管理を任せて
自分の脳で行う仕事の肩代わりをさせようというものです。
これを「第2の脳」の活用として話を進めます。
さて、皆さんの業務がチャット画面一つですべて完結するとしたら
どうでしょうか。
例えば、カレンダーへの予定登録や、自分が割り当てられた業務の
タスク管理などです。
そこで、Googleの生成AI「Gemini」の登場です。
Geminiは、業務で使用するGoogleサービスを瞬時に呼び出す
「魔法のショートカット」が用意されています。
やり方はとても簡単です。
・Geminiのチャット画面で「@」と入力
これだけで、カレンダー、ToDo、KeepなどGoogleサービスが
一覧が表示されます。
あとは、やりたいことを文章で伝えるだけです。
例えば、こんな使い方ができます。
@カレンダー 明日10時にA社との打ち合わせを登録して
このように指示するだけで、Geminiが自動でカレンダーに予定
を登録してくれます。
いちいち、Googleカレンダーを開いて、マウスで時間をクリック、
タイトルを入力、などの必要はありません。
この「思考の流れを止めない」やり方が、「第2の脳」を活用する
ファーストステップとなります。
3.【実践編】Gemini連携コマンド活用術
「第2の脳」の利点は、その手軽さと応用範囲の広さにあります。
ここでは、日常業務で特に効果を発揮する、3つの連携パターンを
見ていきましょう。
[実践1]繰り返しの予定も一括登録
定例会議や定期研修など、同じ予定を何度も登録するのは時間が
かかってしまいます。
Geminiなら、それも一瞬です。
指示の例:
@カレンダー 毎週月曜10時から定例会議を3か月間設定して
[実践2]アイデア活用のKeep連携
仕事のアイデアは、すぐにメモしないと忘れてしまいます。
そんな時はGeminiに話しかけるだけで、Google Keep(メモ)
にアイデアをストックできるのです。
指示の例:
@Keep 新規事業のアイデアとして「顧客アンケートの実施」を
メモして
さらに『@Keep 顧客アンケートで検索』と指示すれば、関連メモ
をすぐに探し出してくれます。
[実践3]メモをタスクに変えるToDo連携
メモの内容(アイデア)は具体的なタスクに落とし込み、実行する
ことが大事です。
Geminiを使えば、その流れがスムーズに出来るのです。
指示の例:
@ToDo 「顧客アンケートの実施」を来週金曜までに設定して
これにより、「アイデア(Keep)」が、「やる仕事(ToDo)」となって
さらに「実行予定(カレンダー)」へと繋がります。
4.AIが「秘書」になる時代へ
このGemini連携は、単なる個人の時短術にとどまりません。
組織全体で活用することで情報共有のロスを防ぎ、業務の属人化
をなくす、DXの強力な武器となります。
将来的には、AIが私たちの指示を待つだけでなく、自律的に動く
「AIエージェント」へと進化していくでしょう。
・メールで「商談確定」の連絡が来たら、AIが自動でカレンダーに
予定を登録し、関係者に通知する
・会議の予定が入ると、AIが自動で参加者にリマインドを送って、
関連資料をチャットで共有する
今後は、AIエージェントの活用によって、まるで自分専属の秘書が
いるような業務フローに変わっていくと思います。
今回の内容はいかがでしたでしょうか。
生成AIを「第2の脳」として使う新しい働き方は、特別なスキルが
なくても、誰でも今日から始めることができます。
それでは、また次回のメールマガジンでお会いしましょう!
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