【記事概要】
Google I/O 2025で発表された「Gemini 2.5」を中心とする生成AIの進化が、テクノロジーの未来を大きく塗り替えようとしています。本記事では、AIモードや音声付き動画生成、画像生成、リアルタイム推論など、発表された注目機能の中から特にインパクトの大きかった10の新技術を厳選して紹介。それぞれがなぜ重要で、どんな変革をもたらすのかを、生成AI時代のDX推進という視点から掘り下げます。Geminiシリーズの飛躍的な性能向上と、それに続くAIエージェント、映像制作スイート、プロンプトからの動画生成、そしてAI検索の再定義に至るまで。超知性時代を生き抜くために必要なスキルやマインドセットとは何か。ビジネスパーソンや技術者のみならず、あらゆる人にとって「使わざるを得ない」と言わしめる理由を、現場目線と未来志向で解説します。
【本文】
Google I/O 2025発表！使わざるを得ないGemini新機能10選が示す超知性AI時代の幕開け
こんにちは、IT・DX教育サービスの株式会社サートプロ 近森満です。
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Google I/Oで明かされた“本気”の生成AI戦略
2025年5月、世界中のテック業界関係者が固唾を飲んで見守ったGoogle I/O。米国時間5月20日から年次開発者会議「Google I/O 2025」を開催しています。同社は、「Android」「Chrome」「Search」「Workspaces」といった自社の強みを超えて多角化しており、次の分野はAIとなっています。
その中でも圧巻だったのがGemini 2.5 Pro／Flashの進化だ。「なんてことをしてくれたんだ、Google…」と叫びたくなるほど、性能は桁違い。
生成AIの覇権を巡る戦いにおいて、Googleは一気にトップランナーへと躍り出た印象を受けました。
ここからは近森満が「すごい！」と思った機能と内容について、X（旧Twitter）で最も人気の高かった順に紹介をしていきます。
1. Gemini 2.5 Pro / Flash の進化
要約: Googleの基盤AIモデル「Gemini 2.5 Pro」が大幅に性能向上し、LMArenaの全カテゴリで1位を獲得。数学（2025 USAMOで高スコア）、コーディング（LiveCodeBenchでリード）、マルチモーダル性能（MMMUで優位）を強化。「Gemini 2.5 Flash」は20-30%のトークン効率化で高速応答を実現し、リアルタイム音声対話にも対応。開発者向けにGoogle AI Studioで公開済み。
2. AI Mode（AI検索専用エンジン）
要約: Google検索に統合された「AI Mode」は、AI駆動の専用検索エンジンで、ユーザーのクエリに対し、よりパーソナライズされた直感的な結果を提供。ショッピングや情報収集の効率化を目指し、Googleの検索体験を根本から変革する可能性があると話題に。
3. Gemini Diffusion
要約: 新研究モデル「Gemini Diffusion」は、拡散技術を応用したテキスト生成モデル。編集やコード生成に特化し、高速かつ高精度なパフォーマンスを発揮。クリエイティブな作業や開発者向けツールとして注目を集めている。
4. Veo 3（音声付き動画生成）
要約: 生成AI動画ツール「Veo 3」は、プロンプトから音声付きの高品質な動画を生成可能。キャラクターの会話や効果音を自動で追加でき、クリエイティブ制作の新たな可能性を示した。映像制作の民主化として大きな反響を呼んでいる。
5. Imagen 4
要約: Googleの画像生成モデル「Imagen 4」がGeminiアプリに導入。色彩の豊かさや細部の精度が向上し、特にタイポグラフィの再現性が強化。クリエイティブな画像生成が身近になり、ユーザーや開発者から高い関心を集めた。
6. Jules（AIコーディングエージェント）
要約: Googleが発表した非同期AIコーディングエージェント「Jules」は、開発者向けにコード生成やデバッグを効率化。Gemini Code Assistと連携し、複雑なコーディングタスクを自動化。開発者コミュニティで話題沸騰。
7. Google Beam（Project Starlineから進化）
要約: ビデオ会議技術「Project Starline」が「Google Beam」として進化。HPと協業し、2025年後半に提供開始予定。3D映像やリアルタイム音声翻訳（英語・スペイン語から他言語へ展開予定）で、没入感のある会議体験を実現。
8. Flow（AI映像制作スイート）
要約: AIを活用した映像制作ツール「Flow」は、動画編集や生成を簡易化。クリエイターが直感的に高品質なコンテンツを作成できる機能が注目され、映像制作のワークフローを革新する可能性が話題に。
9. Deep Think モード
要約: Gemini 2.5 Proに導入された「Deep Think」モードは、回答前に複数の仮説を検討する高度な推論機能。数学やコーディングの難易度の高いベンチマークで優れた成績を収め、AIの推論能力の飛躍として評価されている。
10. Gemini Live（Project Astraの機能統合）
要約: スマホのカメラ映像をリアルタイムで解析し、会話型AIとして機能する「Gemini Live」がGeminiアプリに導入。Project Astraの技術を活用し、日常業務や対話のサポートを強化。直感的なユーザー体験が話題に。
まとめ（企画書のネタ）：
Google発、生成AI時代の「使わざるを得ない」10機能
改めてみましょう。
- Gemini 2.5 Pro/Flash：性能×省電力の両立
- AI Mode：検索の再定義
- Gemini Diffusion：創作支援の民主化
- Veo 3：プロンプト一発動画生成
- Imagen 4：日本語対応の高精細画像
- Jules：非同期型AIコーディング
- Deep Think：多仮説推論による思考強化
- Google Beam：没入型ビデオ会議
- Flow：動画制作のノーコード化
- Gemini Live：スマホのAIアシスタント化
これらはすべて、「生成AIの民主化」と「現場実装」の二軸を具現化する技術群です。
人材育成、業務支援、DX推進、どこからでも実装可能な超知性ツールキットとして、各機能を活用すべき時代が到来しているとみるべきでしょう！
Googleさん、やったね！
さいごに
いかがでしたでしょうか？
すこしでもみなさまの気づきになれたのであれば幸いです。
DX推進担当者の育成やIT教育研修でお悩みがあれば、ぜひ初回無料のコンサルティング「DX推進人材教育プログラム」にご応募ください。かならずお役に立ちます。
ではまた。
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【音声配信】
※音声収録のポッドキャストではテキストには載っていない㊙話も。
ぜひ、ものは試しに聴いてみてください。
最近ビデオポッドキャストを始めましたので映像でもどうぞ！
【著者紹介】
近森 満（ちかもりみつる）
■株式会社サートプロ 代表取締役CEO
IT技術者の教育支援と人材育成を専門とする事業化コンサルタントとして、2006年に株式会社サートプロを創業し、IoT検定、＋DX認定、アジャイル検定などの資格制度を創出。独自の技術者向け教育研修の開発に定評があり、実践的なスキル向上を支援。経済産業省DX推進ラボおよびIoT推進ラボのメンターとして、自治体や中小企業のDX推進を支援。近年は超知性ASIスキル可視化にも取り組み、次世代技術の普及に注力している。
■所属・役職
・IoT検定制度委員会 事務局長（IoT検定、＋DX認定、超知性ASI検定）
・一般社団法人 IT職業能力支援機構 理事長（Android資格）
・電気・電子系技術者育成協議会 副理事長（E検定）
・NPO 組込みソフトウェア管理者技術者育成研究会 メンバー（組込み）
・ET教育フォーラム合同会社 代表（コンテンツ制作）
・経済産業省地方版IoT推進ラボ ビジネス創出事業メンター（IoT支援）
・経済産業省地域DX推進ラボ ビジネス創出事業メンター（DX支援）
・デジタル庁デジタル推進委員（デジタル化支援）
・DX事業共同組合 設立理事（DX推進）
・一般社団法人日本サステナブルビジネス機構 幹事（SDGs認証）
・”一億総活躍社会を実現する”共生日本協議会 理事（DEI支援）
・アジャイル開発技術者検定試験コンソーシアム 事務局長（Agile検定）